2025 Dirt Triple Crown

2025.10.8 大井 2,000mジャパンダートクラシック(JpnI)~3歳ダート三冠最終戦~

2024年優勝馬 フォーエバーヤング号

2024年優勝馬 フォーエバーヤング号

Road to ジャパンダートクラシック

RoadRoad to ジャパンダートクラシック

ジャパンダートクラシックとは

3歳ダート三冠の最後を飾る「ジャパンダートクラシック(JpnI)」。

従前の南関東クラシックは三冠全てが春シーズンに行われる“アメリカンスタイル”だったが、
2024年のダート三冠創設に合わせ、最後の一冠は秋シーズンに行われる“ヨーロッパスタイル”へと変更となった。

アメリカンスタイルは三冠全てを完走するタフさが求められたが、
ヨーロッパスタイルに変更となり、春のクラシック組 vs 夏の上がり馬の図式となるのは非常に興味深いところだ。

25年の歴史を刻んだ「ジャパンダートダービー」は南関東・大井所属のミックファイアが無敗の三冠を達成して有終の美。
そして、「ジャパンダートクラシック」として生まれ変わった2024年は、
世界の舞台で活躍するフォーエバーヤングが新しい歴史の1ページにその名を刻んでいる。

今年はどんなドラマが待っているのか!?3歳ダートチャンピオンを決する大一番にぜひご注目を!

予想<日刊競馬・市川俊吾>

南関東ダート三冠路線の改革元年となった昨年は勝ち馬が分け合う形となったが、
改革2年となる今年は早くも三冠馬誕生なるか大注目の1戦となる。
年々とレベルが上がる日本ダート界を象徴するような最終決戦にふさわしい顔ぶれが揃い、
これからのダート界を担っていく馬たちの競演がとても楽しみだ。

◎ナチュラルライズ
唯一三冠の権利があり偉業へ挑戦するナチュラルライズ。
京浜盃、羽田盃、そして東京ダービーと2着以下を大きく離しての勝利で、好位からあの上がりを繰り出された後続は為す術はなし。
折り合い面に課題があり、道中の運びなど危うさがありながらも、終わってみれば能力の違いをまざまざと見せつける春の走りだった。
今回15番を引いたが内に先行馬が多くいるし折り合いを考えるとむしろいい枠順と見てよさそう。
今回も己との戦いになるが、秋初戦、パワーアップも見込め三冠を手にしてダート界を牽引していく存在になるだろう。

〇ルクソールカフェ
全兄にカフェファラオを持つ良血馬。初勝利まで3戦。そのレースはアドマイヤデイトナとの一騎打ちでレコード勝ち。
そこから3連勝の快進撃でケンタッキーダービーに挑戦した。水が浮く超不良馬場に加えて出遅れて泥をもろに被る競馬。
海外遠征でかなりタフなレースを経験したことはこの馬にとっていい経験となったはず。
兄同様おそらく揉まれる競馬よりもすんなりとした形で力を発揮するタイプで、今回も枠順がカギになりそうだ。
ただ先行してパワーで押し切る競馬は地方のダート競馬にもマッチしそうで、
ナチュラルライズとはまだ未対戦だけに未知の魅力がある。
今回新パートナーに今年重賞3勝、すでにキャリアハイで年間100勝が視界に入っている佐々木大輔騎手。
中間も追い切りに騎乗し感触を確かめている。このレースの前身JDDで敗れた兄のリベンジを果たし最後の一冠へ虎視眈々。

▲ナイトオブファイア
地方所属馬の大将格ナイトオブファイアは京浜盃からこの路線を引っ張ってきた1頭。
一貫して崩れることなく走り、羽田盃では離されたとはいえ地方最先着の2着と大井所属馬のクラシック制覇の可能性を示してくれた。
前走戸塚記念で待望の重賞タイトルをゲット。久々の前走を使っての上昇度は大きく前走以上は明らかだ。

「前走も悪くない仕上がりではあったが、一度使ってグンと状態が上がってきた。1週前の動きにかなりの上積みを感じたが、
直前は軽く仕掛けた程度でこの時計。ひと夏を越してのパワーアップを感じるし相手は強いが、
地方の代表として最後の1冠を何とか手にしたい」と管理する渡邉和雄調教師。
「操縦性が高い馬。極端でなければ枠はどこでも大丈夫。ロスなく運んで一発を狙いたい」と矢野貴之騎手のコメントだが、
今回は先行馬が揃っていて競馬が上手なこの馬にとって流れは向きそう。

【ナイトオブファイア陣営】(左:渡邉和雄調教師)

【ナイトオブファイア陣営】(左:渡邉和雄調教師)

△ナルカミ
デビュー戦が衝撃だったナルカミ。逃げて上がり36.3、2着に2秒。
勝ちタイムも翌日3勝クラスの勝ち時計と同タイムと破格の内容だった。
圧倒的な人気で臨んだ2戦目は後にレパードSを制するドンインザムードに離されたまさかの7着。
序盤に絡まれてややペースも速かったといえ、レース後のコメントからも気難しさを露呈した形の敗戦だった。
その後転厩し立て直し3連勝で前走不来方賞で初重賞勝ち。やはり新馬戦の走りは本物だった。
砂を被ったり揉まれた時の不安はあるが、鞍上は大井を知り尽くした戸崎騎手。
昨年2着のミッキーファイトと同じ田中博康厩舎とのコンビで戴冠を狙う。

△クレーキング
昨シーズン新種牡馬としてデビューしあっという間に知名度を上げたナダル。
メモリアカフェ、メルキオル、ホーリーグレイルと重賞勝ち馬を輩出し、今季種付料も一気に1,000万円へ。
今後も活躍馬が多く登場することだろう。前走の東京ダービーは最速の上りで2着と好走。
良馬場なら前走以上に弾けるはずで、重賞2着続きに終止符を打つ。

△アドマイヤデイトナ
UAEダービーを制した勢いで挑んだケンタッキーダービーは馬場も悪く大敗したが、
海外で勝利することは並大抵なことではなく素直に評価していい。
ルクソールカフェと未勝利戦でハナ差の2着はレコードと同タイム。
ヒヤシンスSでは出遅れも響き敗れたが、ここまでの走りからも持久力を生かす競馬がベストで大井の2,000mはイメージに合う。
海外遠征で経験と逞しさを身に付け、昨年フォーエバーヤングでこのレースを制した坂井瑠星騎手との新コンビも魅力だ。

△ソルジャーフィルド
昨年のJBC2歳優駿を制し、2025年北海道三冠馬となったソルジャーフィルド。
前走は僅差での勝利とはいえ古馬相手に58キロを背負って直線も厳しい馬込みを割って伸びてのもの。
改めて強さを見せつけた1戦だった。春の京浜盃ではナチュラルライズには離されたがナイトオブファイアとは0.2秒差。
一連の走りからも大井の2,000mは力を発揮できる最適の舞台。先行馬がズラリと揃った今回、大穴候補はこの馬だ。

△ドンインザムード
前走レパードSを勝利したドンインザムードは先行力と粘り強い走りが身上で、海外遠征でも好走したように初コースも問題なさそう。
ただ、ここまで右回りで結果が出ておらず、どうこなすかが課題になりそう。

ダートJpn1プレビュー

有力馬紹介

データ分析

~南関重賞を解く~ 南関データ分析

参考レース

レース回顧

江橋大介さんコラム

レース概要

実施日 10/8(水)
競馬場 大井競馬場
距離 2,000m
出走条件 サラ系3歳(セン馬不可)
負担重量 牡馬57kg 牝馬55kg
優先出走権 1着馬に「JBCクラシック(JpnI)」の優先出走権付与

キャンペーン

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