2026 Dirt Triple Crown
2025.11.18 川崎 1,600mローレル賞(SII)【1~3着馬】東京2歳優駿牝馬 出走権付与

2024年優勝馬 ウィルシャイン号
2歳牝馬重賞

ローレル賞とは
南関東では貴重な2歳牝馬重賞。
本競走の1~3着馬には「東京2歳優駿牝馬(SI)」への優先出走権が付与されるだけに、
本番を見据えて、結果だけではなくレース内容にも注目したいところだ!
近年のローレル賞優勝馬を見ても東京2歳優駿牝馬との関連性が非常に高いことが分かる。
・2014年ララベル ⇒ 東京2歳優駿牝馬優勝
・2015年モダンウーマン ⇒ 同優勝
・2016年アップトゥユー ⇒ 同2着
・2017年ゴールドパテック ⇒ 同3着
・2018年アークヴィグラス ⇒ 同優勝
・2020年ケラススヴィア ⇒ 同優勝
・2023年ミスカッレーラ ⇒ 同2着
南関東で行われる2歳牝馬限定の重賞は「ローレル賞(SII)」と「東京2歳優駿牝馬」の2レースのみ。
必然的にローレル賞には東京2歳優駿牝馬を目指す有力馬が多く参戦してくるのだろう。
予想<日刊競馬・佐藤匠>
◎ナーサリーテイル
長らく地方全国交流として行われており、すでに地方ホースマンのカレンダーには刻み込まれている一戦。
一昨年勝ち馬ミスカッレーラは次走東京2歳優駿牝馬2着、翌春関東オークス2着と飛躍。
20年の勝ち馬ケラススヴィアは東京2歳優駿牝馬Vから翌春南関牝馬準三冠と大活躍を遂げており、
今後の牝馬戦線を占ううえでも必見のレースといえるだろう。
今年優勝最右翼と思える表題馬は2戦2勝の内容がそれぞれ7馬身差、4馬身差と
先行抜け出しの圧勝で高いスピード能力を見せてきている。
新馬戦より2戦目になって勝負どころでの手応えが格段によくなってきた様子も感じられたし成長力も確か。
母アンブルサイドは3歳6月デビューながら、船橋1,200m1分13秒2で大差Vと度肝を抜いた素質馬だが、
母の実績からするとマイル戦はやや長い印象。
今回初遠征、初距離、初ナイターと初物づくしがカギとはなるが、持ち前の速力で突破の可能性は十分。
○アンジュルナ
デビューから一進一退の競馬が続いていたが、牝馬戦線に転じて一変。
トライアル戦の前走小町特別は早めに退いてきた逃げ馬を交わして抜け出してからも気を抜かせず、
追った分もあったにせよ大差圧勝と充実は明らかで、1,500m1分36秒7は好時計の類。
唯一ワイド圏外の5着となったルーキーズサマーCにせよ、
外枠から多少出負けもして終始外を回されたことが当日の浦和の馬場では響いた感。
本来のスピード能力を生かす競馬ができればここでも無論有力だ。
▲トリップス
前走で盛岡・プリンセスCを制した重賞ウィナー。
1,400m1分25秒2はひとつ後ろの最終レース・古馬B1戦の勝ち時計1分25秒0に迫るもので、
その勝ち馬が昨暮れまでは南関A2に在籍していたことを思えば水準以上の時計を記録したと考えられる。
一周競馬、マイル戦、小回りコースの経験はいまだないが、
道営所属馬だけに盛岡遠征ですでに左回り戦をクリアしている事実は重い。
7月リリーC4着時の勝ち馬も4戦4勝で
2歳牝馬唯一のダートグレード競走エーデルワイス賞を制したことを考えれば力もここなら上位に入る1頭で、
JRA4勝の父ゴルトマイスターはうち3勝が1,800m、その半兄がモジアナフレイバーという事実からも距離延長はプラスに働くとみる。
△カンターレ
ルーキーズサマーCでは○アンジュルナから2馬身差とそこまで差をつけられずに戦えていた。
前走の2歳牝馬特別戦・デビュタント賞は、差しが届かない浦和コースを向正面最後方と厳しい位置取りながら、
勝負どころからは終始外を回して勝ち馬に鋭く迫る2着。
ゴール直後に突き抜けていたところからも、直線の長い川崎替わり、そして距離延長はプラスに働きそう。
比較的うるさい産駒の多いシュヴァルグラン産駒だけに浦和昼間開催の前走同様落ち着いた周回は求めたいところか。
△ユウユウシロパン
800mの新馬戦は47秒4と今年の新馬戦で2番目の好時計V、当時は3着に○アンジュルナを下している。
小町特別では逆転を許して2秒2差4着と差はつけられたが、2着とは1/2+3/4馬身差とそこまでの力量差はない印象。
前々に強豪が揃っているだけに、展開が向けば一角崩しの可能性は十分だろう。
△トウキョーアンナ
4戦3勝2着1回。
新馬戦こそ認定厩舎で調教していた快速馬を差し損ねたものの、3戦目でしっかり逆転。
浦和の前走も△カンターレが向正面から2着まで差し込んでこられた展開を好位からの横綱相撲で抜け出して勝利を飾っている。
当時勝負どころを手応え楽に進んできた操作性の高さはテクニカルな川崎コースでこそ生きてきそうだ。
△イルフロッタント
かなり相手が揃った印象だがこちらを記者の地元川崎からピックアップ。
本追いが圧巻のパフォーマンスで切れ味十分。直線を真一文字に駆けたところからもデキに関しては文句なしといえる。
前走小町特別では○アンジュルナに大差をつけられたことからも逆転とまでいえないが、
現実に前掲ユウユウシロパンには先着を果たした。
8月のオオクワガタ特別ではかなり強気に動いており脚の使いどころのバリエーションも豊富なだけに、
前走同様勝ち馬が後続を大きく離す展開になれば穴馬の資格は十分。
データ分析
参考レース
-
- 10/13
- 川崎
- 1,500m
- 小町特別(ローレル賞TR)
- アンジュルナ
レース後分析<ケイシュウNEWS・取材部>
★当日の馬場状態・馬場傾向
開催を通じて前有利な馬場傾向。
当日も逃げ馬が3勝、2着5回、3着1回、2~4番手で運んだ馬が9勝、2着3回と勝ち馬は全て前4番手以内で運んだ馬で差し勢は苦戦。
★地元トラックマンによる舞台ジャッジ
川崎1,600m自体は枠順の有利不利はないが、小回りコースでコーナーがキツいため、スムーズに周回していけるかがポイント。
キャリアの浅い2歳馬や大跳びの馬には克服できるかがカギとなる。
★レース回顧
2ハロン目が11秒6と速くなったが、全体的には平均ペース。
トリップスがスタンド前で外に膨れながらも1コーナーではインコースを取ってハナ。
アンジュルナが外でマークして2番手、ナーサリーテイルは2頭を見ながら外の3番手。
3コーナーから前3頭の競馬になり、ナーサリーテイルの手が早々と動き出す。
直線では2頭のマッチレースかに見えたが、トリップスを振り切ってアンジュルナが快勝。
トリップスが2着に粘り、3着には最後外からカンターレが押し上げた。
上位3頭には12月31日に大井競馬場で行われる東京2歳優駿牝馬への優先出走権が与えられた。
★各馬の評価・次走狙い馬
1着アンジュルナ【2歳牝馬の頂点へ】
幅のある体つき。パドックの周回も堂々しており、雰囲気を感じる。
スタートを決めて逃げの手もありそうだったが、内からトリップスが外に出てきて抵抗。
外を回されるリスクがあったが、1コーナーに入る時にはロスなく外の2番手を確保。
盤石の態勢で運び、直線抜け出して完勝。トライアルの小町特別を圧勝した実力は本物だった。
『前走(ローレル賞)は今までで一番スタートが速く、内から寄られて番手の外というポジションになりましたが、
二の脚も利いて手応え良く運ぶことができました。
3~4コーナーにかけて一瞬フワッとしたのも、更にギアを上げるための布石と言うかいい意味で遊ぶ余裕を見せたのだと思います。
使う毎にレースを覚えて進化していますし、終いもシッカリ伸びて完勝と言える内容でした。
賢い馬なので、ムキにならないのが最大の長所。
走りに関して無駄がなくなり、馬格があって跳びも大きいので距離が延びても問題なくこなしてくれるはずです。
来春のクラシック戦線を見据えた上でも大きな可能性を秘めているということは、
これまで手掛けてきた馬(例えば、二冠馬で関東オークス2着のケラススヴィア)と比較してもハッキリ確信が持てます。
次走は暮れの東京2歳優駿牝馬になると思います。
1,600mの方がスムーズなレースが展開できそうですし、
右回りに替わっても攻め馬でバランスを崩したりすることもないから大丈夫そうです。
相手は更に強力になりそうですが、暮れの大一番をシッカリ勝利で締めくくって、次なるステージへと駒を進めたいですね』
と同馬を手掛ける浦志調教師補佐。
これまで土がついたのは発馬で後手を踏んだ新馬戦とルーキーズサマーカップ。
先行して自分の形に持ち込んだ時は崩れておらず、現時点では頭ひとつ抜け出している印象。
2着トリップス【改善余地残す】
札幌、盛岡と遠征経験があり、川崎への遠征競馬に不安はなかったが、馬体重はマイナス7キロ。
初コースでも物怖じなくパドックを周回。続けての馬体減だが、そこまで細い感じはしなかった。
レースはスタートを決めて逃げ態勢だったが、
外からアンジュルナが来たため一旦外に持ち出して相手にスムーズな競馬をさせない作戦に感じた。
1コーナーではインコースを取って逃げたが、終始アンジュルナにマークされる形。
直線でアッサリとアンジュルナに突き離されてしまった。
後続は振り切って2着を確保したが、逆転となると注文がつきそうなレース内容。
2戦続けて体が減ってしまっているので、体の回復は必要になりそう。
距離に関してはもう少し短い距離の方が現状は持ち味を生かせそう。
父ゴルトマイスターは現役時代JRAでダート4勝。その半兄に南関東重賞4勝のモジアナフレイバー。
産駒の数は少ないが、同馬の他にファインキックが道営2勝、北海道2歳スプリント5着の実績。
覚えておきたい種牡馬だ。
3着カンターレ【間隙を突いた】
パドックは落ち着いて周回。欲を言えばもう少し気合を前面に出して欲しいと思うくらい。
レースは急かすことなく出たなりで中団のインコース。
勝負どころから追い通しだったが、ジリジリと脚を伸ばして3着。
前走が追い込む競馬で2着と新境地。脚質に幅が出た印象だし、初コースの川崎でも器用に立ち回れていた。
『浦和は流れに乗れず勿体無い競馬になってしまいましたが、今回はスムーズに力を出し切れたと思います。
馬が硬いので、テンに無理をせず出たなりの位置で競馬をする方がいいですね。距離に関しては1,600m以下が合いそうです。
マダマダ良くなる余地を残しているので、来年になれば更に成長した姿を見せられると思います』と山本調教師。
勝ち馬からは1秒以上の差をつけられており、更なる地力強化が今後の課題になりそう。
4着ナーサリーテイル【見限りは早計】
7月以来の実戦だったが、馬体重は変わりなく見た目に重目感なく仕上がりの進んでいる体つき。
パドックは2人引き、程良い気合乗りで周回。
五分の発馬から砂を被せて控える作戦かに見えたが、行きっぷり良く2コーナーでは外の3番手。
ただ、3コーナーから鞍上の手が動き出し直線抵抗したものの4着。
『結果は残念だったが、間隔があいていた上に、初物尽くしということを考えれば内容自体は悪くなかったと思う。
行きたがることがなくスムーズに折り合えて距離にメドが立ったし、
矢野騎手が「少し重かった」と言っていたので、次はもっと動けるはず。
能力的に今回のメンバーならヒケを取らないと思うので、次走に期待だね』と厩舎スタッフ。
休み明け、初コース、一気の距離延長と課題が山積みだったことを考えれば仕方ない結果か…。
大崩れしなかったことを評価したいし、牝馬同士であれば今後もマークしておきたい1頭。
5着ラミアメロディア【課題克服なら】
転入緒戦の前走時と同様にパシュファイヤーを着用。
前走時のパドックもチャカチャカしていたが、その時よりもテンションが高そうに感じた。
レースは五分の発馬だったが、2完歩目で軽く躓き後方からの競馬。
インコースから押し上げいったが5着まで。先行勢が残ったことを考えれば展開に恵まれなかったのも事実。
『一気の相手強化でしたが、自分の競馬に徹してシッカリ伸びて来てくれました。
今後にメドが立つ内容でしたね。
馬体維持を重視して軽目の調整ですが、カイバはシッカリ食べての体重なので身体的な心配はありません。
今後の課題は気性面の成長になります。テンションが高く遠征競馬には、まだ不安があります。
様子を見ながらローテーションを考えたいです』と秋山調教師。
コメントから2戦続けての馬体減に関しての不安はなさそう。
地元の自己条件なら再考の余地がある。
レース回顧
レース概要
| 実施日 | 11/18(火) |
| 競馬場 | 川崎競馬場 |
| 距離 | 1,600m |
| 出走条件 | サラ系2歳牝馬 |
| 負担重量 | 54kg |
| 優先出走権 | 1~3着馬に「東京2歳優駿牝馬(SI)」の優先出走権付与 |



