~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2020年7月22日(水) 
サラ系3歳以上 船橋1,000m
習志野きらっとスプリント(S1)

レース紹介

SSSファイナル!「習志野きらっとスプリント(S1)」!
極限のスピードを競い合う地方競馬「スーパースプリントシリーズ2020(SSS)」。
各地のトライアルを勝ち抜いた快速馬たちが、ファイナルとなる船橋1,000m戦に集結する。

※2020年からはレースグレードが「S1(旧S2)」に昇格
※2011年から実施されているため、過去9年分のデータとする

▼データ分析のポイント
・人気馬が順当に勝利
・牝馬も好成績
・4角先頭の馬

【過去9年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2019年 ノブワイルド 浦和 ヴァーミリアン 3人気
2018年 アピア 大井 ファスリエフ 1人気
2017年 スアデラ 船橋 ゴールドアリュール 3人気
2016年 フラットライナーズ 船橋 シニスターミニスター 2人気
2015年 ルックスザットキル 大井 Wildcat Heir 1人気
2014年 ナイキマドリード 船橋 ワイルドラッシュ 3人気
2013年 ラブミーチャン 笠松 サウスヴィグラス 1人気
2012年 ラブミーチャン 笠松 サウスヴィグラス 1人気
2011年 ラブミーチャン 笠松 サウスヴィグラス 2人気

SSS創設初年度から3連覇の偉業を達成したラブミーチャン。
父サウスヴィグラスの代表産駒の1頭で、2歳馬としては史上初(※)の「NARグランプリ・年度代表馬(2009年)」を受賞している。
※2歳馬の年度代表馬受賞はラブミーチャンとハッピースプリント(2013年)

また、父にアメリカ出身馬を持つ馬が活躍。
前述のサウスヴィグラスを筆頭に、過去9年の優勝馬のうち、7頭の父はアメリカ出身だ。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

スーパースプリントシリーズ2020特設サイト(KEIBA.GO.JP)

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2019年 左海 誠二 御神本 訓史 吉原 寛人
2018年 御神本 訓史 西 啓太 赤岡 修次
2017年 本田 正重 岩橋 勇二 戸崎 圭太
2016年 左海 誠二 森 泰斗 笹川 翼
2015年 早田 功駿 町田 直希 本田 正重
2014年 川島 正太郎 真島 大輔 脇田 創
2013年 森 泰斗 町田 直希 的場 文男
2012年 濱口 楠彦 坂井 英光 和田 譲治
2011年 濱口 楠彦 坂井 英光 本橋 孝太

過去9年で複数回優勝している騎手は「故・濱口楠彦氏(笠松)」と「左海誠二騎手」の2名。

笑顔が印象的な「濱口楠彦氏」は、ラブミーチャンの主戦として、本競走の他にも数々のタイトルを獲得してきた。
また、「左海誠二騎手」は逃げ切り勝ちが2回と“らしさ”を見せている。

近年は南関馬優勢!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 1 1 2 11 6.7% 13.3%
船橋 3 2 5 28 7.9% 13.2%
大井 2 5 1 11 10.5% 36.8%
川崎 0 0 0 10 0.0% 0.0%
南関以外 3 1 1 33 7.9% 10.5%

各地のトライアルを勝ち抜いてきた韋駄天が集結する一戦。
勝ち星的には「南関東所属馬6勝」に対して、「南関東以外の所属馬3勝」と前者に分がある。

内訳を見てみると、2011年~2013年は「笠松所属」のラブミーチャン、2014年以降は「南関東所属馬」が優勝。
2、3着馬も「南関東所属馬」が大勢を占めるが、
2017年タイセイバンデット(北海道・2着)、2018年サクラレグナム(高知・3着)が上位を賑わせている。

優勝馬は全て1~3番人気馬!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 2 1 2 44.4% 66.7%
2人気 2 1 2 4 22.2% 33.3%
3人気 3 1 1 4 33.3% 44.4%
4人気 0 4 1 4 0.0% 44.4%
5人気 0 0 1 8 0.0% 0.0%
6人気以下 0 1 3 71 0.0% 1.3%

人気馬が確実に結果を残している重賞。
過去9年の優勝馬は全て「1~3番人気馬」で、馬券圏内の27頭中、17頭を「1~3番人気馬」が占めている。
ただし、「1~3番人気馬」が上位3頭を独占したのは2011年の1回のみ。

配当金も低い

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2019年 590 730 13,250
2018年 160 850 23,130
2017年 400 2,020 10,420
2016年 380 1,200 14,350
2015年 250 700 5,590
2014年 570 2,460 18,070
2013年 110 500 1,840
2012年 140 200 1,830
2011年 350 300 1,940
平均 328 996 10,047

前項の「人気別成績」と同様、配当金も落ち着く傾向にある。
特に「単勝」はその傾向が顕著となっており、最高配当は590円、過去9年の平均配当は328円という低さだ。

6枠が7年連続で3着内!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 0 0 9 0.0% 0.0%
2枠 0 1 0 8 0.0% 11.1%
3枠 1 0 1 14 6.3% 6.3%
4枠 2 0 3 11 12.5% 12.5%
5枠 1 2 2 12 5.9% 17.6%
6枠 3 2 2 10 17.6% 29.4%
7枠 2 3 1 12 11.1% 27.8%
8枠 0 1 0 17 0.0% 5.6%

「枠番別」で最も成績が良いのは「6枠」。
過去9年で3勝、2着2回、3着2回の成績を残しており、現在、7年連続で3着内に好走している。
(2013年のみ「6枠」は1頭だが、「6枠」の2頭が同時に3着内に好走した例は1度もない)

また、「7枠」の成績も良く、過去9年で2勝、2着3回、3着1回。
近年では「4枠」の活躍も目立っており、直近3年は「4枠」「6枠」「7枠」しか馬券に絡んでいない。

スピード比べなら性別は関係ない!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 4 7 6 69 4.7% 12.8%
牝馬 4 1 2 21 14.3% 17.9%
セン馬 1 1 1 3 16.7% 33.3%

「牝馬」が4勝、2着1回、3着2回と好成績!
ラブミーチャンの3連覇はあったものの、「牡馬」とそん色ない成績を残している。

今年度の「南関データ分析」にて分析した「1,200m以下の重賞」は、本競走と「優駿スプリント(S2)」の2競走。
優駿スプリントの時も「牡馬6勝」「牝馬3勝」と好勝負していたが、本競走では「牝馬」と「牡馬」の勝利数は同じだ。

やはり、“スピードスター”には性別など関係ない!ということだろう。

若さと勢い!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 1 1 0 0 50.0% 100.0%
4歳 3 1 2 11 17.6% 23.5%
5歳 1 2 1 13 5.9% 17.6%
6歳 1 2 2 20 4.0% 12.0%
7歳以上 3 3 4 49 5.1% 10.2%

「年齢」は若い方が有利な傾向!

連対率100%の「3歳馬」は、2015年の優勝馬ルックスザットキルと、2018年の2着馬クルセイズスピリツ。
斤量面の恩恵はあるものの、古馬の壁を感じさせない走りを見せている。

また、「4歳馬」の成績も良く、過去9年で3勝、2着1回、3着2回。
「3歳馬」と「4歳馬」のワンツー決着は1回も無いものの、若い馬の勢いには注目したいところだ。

ちなみに、ラブミーチャンは「4~6歳時」に3連覇を達成。
「7歳以上」の優勝馬はナイキマドリード、アピア、ノブワイルドの3頭だが、偶然にもこの3頭のみ、前走敗戦からの巻き返しだった。

※3歳~6歳の優勝馬6頭は前走も勝利していた

【川崎スパーキングスプリント(川崎SS)の成績】

川崎SS着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
川崎SS1着 1 0 3 6 10.0% 10.0%
川崎SS2着 0 1 1 5 0.0% 14.3%
川崎SS3着 1 0 0 4 20.0% 20.0%
川崎SS4着以下 0 0 1 12 0.0% 0.0%

南関東地区のSSSトライアル。
ファイナルである「習志野きらっとスプリント」に出走してくる馬も多く、最も重要なトライアルと言えよう。

過去9年の優勝馬は10頭(同着1回あり)全て出走してきており、1勝、3着3回。
抜群の成績を残している訳でもないが、10頭中7頭が掲示板を確保しているように、堅実さは魅力だろう。

2020年川崎スパーキングスプリントの結果

【優駿スプリントの成績】

優駿スプリント着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
優駿スプリント1着 1 1 0 0 50.0% 100.0%
優駿スプリント2着 0 0 0 0 - -
優駿スプリント3着 0 0 0 0 - -
優駿スプリント4着以下 0 0 0 0 - -

南関東3歳スプリント王を決する「優駿スプリント(S2)」。

この時期に3歳馬が古馬重賞に挑戦する例は少ないが、過去には2頭の優勝馬が参戦して1勝、2着1回。
「年齢別の成績」でご紹介した“3歳馬の連対率100%”はここに該当する。

2020年優駿スプリントの結果

【閃光スプリントの成績(過去4回)】

閃光スプリント着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
閃光スプリント1着 2 0 0 2 50.0% 50.0%
閃光スプリント2着 0 0 1 1 0.0% 0.0%
閃光スプリント3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
閃光スプリント4着以下 0 0 0 0 - -

2016年から実施されている習志野きらっとスプリントトライアル。
2018年と今年は「船橋1,000m」、それ以外は「1,200m」で行われている。

トライアルとしての歴史は浅いが、習志野きらっとスプリントとは相性抜群!
過去4回の優勝馬のうち、2頭が習志野きらっとスプリントを優勝、残りの2頭も4着に好走している。

2020年閃光スプリントの結果

先手必勝!

【1~3着馬の4コーナー通過順】

1着 2着 3着
1番手 5 2 1
2~5番手 4 6 3
6~10番手 0 1 5
11番手以降 0 0 0

向こう正面からスタートし、3・4コーナーから直線へ。
終い一手では厳しく、4コーナーを5番手以内では通過したいところだろう。

特に好成績を挙げているのは「4コーナー先頭」の馬(※)。
過去9年で5頭が優勝し、3着内を外したのは僅かに2回のみだ。
※4コーナー先頭≠単独先頭

ちなみに、優勝馬9頭のうち、4コーナーで最も後ろにいたのは、「5番手」のナイキマドリード(2014年)とアピア(2018年)。
ともに、船橋1,000mの重賞を複数回優勝しているスペシャリストだ。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は7月23日(木祝)に浦和競馬場で行われる「プラチナカップ(S3)」!習志野きらっとスプリントの翌日です!

南関データ分析とは

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