
SSSファイナル!「習志野きらっとスプリント(S1)」!
極限のスピードを競い合う地方競馬「スーパースプリントシリーズ2020(SSS)」。
各地のトライアルを勝ち抜いた快速馬たちが、ファイナルとなる船橋1,000m戦に集結する。
※2020年からはレースグレードが「S1(旧S2)」に昇格
※2011年から実施されているため、過去9年分のデータとする
▼データ分析のポイント
・人気馬が順当に勝利
・牝馬も好成績
・4角先頭の馬
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2019年 | ノブワイルド | 浦和 | ヴァーミリアン | 3人気 |
2018年 | アピア | 大井 | ファスリエフ | 1人気 |
2017年 | スアデラ | 船橋 | ゴールドアリュール | 3人気 |
2016年 | フラットライナーズ | 船橋 | シニスターミニスター | 2人気 |
2015年 | ルックスザットキル | 大井 | Wildcat Heir | 1人気 |
2014年 | ナイキマドリード | 船橋 | ワイルドラッシュ | 3人気 |
2013年 | ラブミーチャン | 笠松 | サウスヴィグラス | 1人気 |
2012年 | ラブミーチャン | 笠松 | サウスヴィグラス | 1人気 |
2011年 | ラブミーチャン | 笠松 | サウスヴィグラス | 2人気 |
SSS創設初年度から3連覇の偉業を達成したラブミーチャン。
父サウスヴィグラスの代表産駒の1頭で、2歳馬としては史上初(※)の「NARグランプリ・年度代表馬(2009年)」を受賞している。
※2歳馬の年度代表馬受賞はラブミーチャンとハッピースプリント(2013年)
また、父にアメリカ出身馬を持つ馬が活躍。
前述のサウスヴィグラスを筆頭に、過去9年の優勝馬のうち、7頭の父はアメリカ出身だ。
過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら
スーパースプリントシリーズ2020特設サイト(KEIBA.GO.JP)
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2019年 | 左海 誠二 | 御神本 訓史 | 吉原 寛人 |
2018年 | 御神本 訓史 | 西 啓太 | 赤岡 修次 |
2017年 | 本田 正重 | 岩橋 勇二 | 戸崎 圭太 |
2016年 | 左海 誠二 | 森 泰斗 | 笹川 翼 |
2015年 | 早田 功駿 | 町田 直希 | 本田 正重 |
2014年 | 川島 正太郎 | 真島 大輔 | 脇田 創 |
2013年 | 森 泰斗 | 町田 直希 | 的場 文男 |
2012年 | 濱口 楠彦 | 坂井 英光 | 和田 譲治 |
2011年 | 濱口 楠彦 | 坂井 英光 | 本橋 孝太 |
過去9年で複数回優勝している騎手は「故・濱口楠彦氏(笠松)」と「左海誠二騎手」の2名。
笑顔が印象的な「濱口楠彦氏」は、ラブミーチャンの主戦として、本競走の他にも数々のタイトルを獲得してきた。
また、「左海誠二騎手」は逃げ切り勝ちが2回と“らしさ”を見せている。
近年は南関馬優勢!
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 1 | 1 | 2 | 11 | 6.7% | 13.3% |
船橋 | 3 | 2 | 5 | 28 | 7.9% | 13.2% |
大井 | 2 | 5 | 1 | 11 | 10.5% | 36.8% |
川崎 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0.0% | 0.0% |
南関以外 | 3 | 1 | 1 | 33 | 7.9% | 10.5% |
各地のトライアルを勝ち抜いてきた韋駄天が集結する一戦。
勝ち星的には「南関東所属馬6勝」に対して、「南関東以外の所属馬3勝」と前者に分がある。
内訳を見てみると、2011年~2013年は「笠松所属」のラブミーチャン、2014年以降は「南関東所属馬」が優勝。
2、3着馬も「南関東所属馬」が大勢を占めるが、
2017年タイセイバンデット(北海道・2着)、2018年サクラレグナム(高知・3着)が上位を賑わせている。
優勝馬は全て1~3番人気馬!
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 4 | 2 | 1 | 2 | 44.4% | 66.7% |
2人気 | 2 | 1 | 2 | 4 | 22.2% | 33.3% |
3人気 | 3 | 1 | 1 | 4 | 33.3% | 44.4% |
4人気 | 0 | 4 | 1 | 4 | 0.0% | 44.4% |
5人気 | 0 | 0 | 1 | 8 | 0.0% | 0.0% |
6人気以下 | 0 | 1 | 3 | 71 | 0.0% | 1.3% |
人気馬が確実に結果を残している重賞。
過去9年の優勝馬は全て「1~3番人気馬」で、馬券圏内の27頭中、17頭を「1~3番人気馬」が占めている。
ただし、「1~3番人気馬」が上位3頭を独占したのは2011年の1回のみ。
配当金も低い
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2019年 | 590 | 730 | 13,250 |
2018年 | 160 | 850 | 23,130 |
2017年 | 400 | 2,020 | 10,420 |
2016年 | 380 | 1,200 | 14,350 |
2015年 | 250 | 700 | 5,590 |
2014年 | 570 | 2,460 | 18,070 |
2013年 | 110 | 500 | 1,840 |
2012年 | 140 | 200 | 1,830 |
2011年 | 350 | 300 | 1,940 |
平均 | 328 | 996 | 10,047 |
前項の「人気別成績」と同様、配当金も落ち着く傾向にある。
特に「単勝」はその傾向が顕著となっており、最高配当は590円、過去9年の平均配当は328円という低さだ。
6枠が7年連続で3着内!
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0.0% | 0.0% |
2枠 | 0 | 1 | 0 | 8 | 0.0% | 11.1% |
3枠 | 1 | 0 | 1 | 14 | 6.3% | 6.3% |
4枠 | 2 | 0 | 3 | 11 | 12.5% | 12.5% |
5枠 | 1 | 2 | 2 | 12 | 5.9% | 17.6% |
6枠 | 3 | 2 | 2 | 10 | 17.6% | 29.4% |
7枠 | 2 | 3 | 1 | 12 | 11.1% | 27.8% |
8枠 | 0 | 1 | 0 | 17 | 0.0% | 5.6% |
「枠番別」で最も成績が良いのは「6枠」。
過去9年で3勝、2着2回、3着2回の成績を残しており、現在、7年連続で3着内に好走している。
(2013年のみ「6枠」は1頭だが、「6枠」の2頭が同時に3着内に好走した例は1度もない)
また、「7枠」の成績も良く、過去9年で2勝、2着3回、3着1回。
近年では「4枠」の活躍も目立っており、直近3年は「4枠」「6枠」「7枠」しか馬券に絡んでいない。
スピード比べなら性別は関係ない!
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 4 | 7 | 6 | 69 | 4.7% | 12.8% |
牝馬 | 4 | 1 | 2 | 21 | 14.3% | 17.9% |
セン馬 | 1 | 1 | 1 | 3 | 16.7% | 33.3% |
「牝馬」が4勝、2着1回、3着2回と好成績!
ラブミーチャンの3連覇はあったものの、「牡馬」とそん色ない成績を残している。
今年度の「南関データ分析」にて分析した「1,200m以下の重賞」は、本競走と「優駿スプリント(S2)」の2競走。
優駿スプリントの時も「牡馬6勝」「牝馬3勝」と好勝負していたが、本競走では「牝馬」と「牡馬」の勝利数は同じだ。
やはり、“スピードスター”には性別など関係ない!ということだろう。
若さと勢い!
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
3歳 | 1 | 1 | 0 | 0 | 50.0% | 100.0% |
4歳 | 3 | 1 | 2 | 11 | 17.6% | 23.5% |
5歳 | 1 | 2 | 1 | 13 | 5.9% | 17.6% |
6歳 | 1 | 2 | 2 | 20 | 4.0% | 12.0% |
7歳以上 | 3 | 3 | 4 | 49 | 5.1% | 10.2% |
「年齢」は若い方が有利な傾向!
連対率100%の「3歳馬」は、2015年の優勝馬ルックスザットキルと、2018年の2着馬クルセイズスピリツ。
斤量面の恩恵はあるものの、古馬の壁を感じさせない走りを見せている。
また、「4歳馬」の成績も良く、過去9年で3勝、2着1回、3着2回。
「3歳馬」と「4歳馬」のワンツー決着は1回も無いものの、若い馬の勢いには注目したいところだ。
ちなみに、ラブミーチャンは「4~6歳時」に3連覇を達成。
「7歳以上」の優勝馬はナイキマドリード、アピア、ノブワイルドの3頭だが、偶然にもこの3頭のみ、前走敗戦からの巻き返しだった。
※3歳~6歳の優勝馬6頭は前走も勝利していた
川崎SS着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
川崎SS1着 | 1 | 0 | 3 | 6 | 10.0% | 10.0% |
川崎SS2着 | 0 | 1 | 1 | 5 | 0.0% | 14.3% |
川崎SS3着 | 1 | 0 | 0 | 4 | 20.0% | 20.0% |
川崎SS4着以下 | 0 | 0 | 1 | 12 | 0.0% | 0.0% |
南関東地区のSSSトライアル。
ファイナルである「習志野きらっとスプリント」に出走してくる馬も多く、最も重要なトライアルと言えよう。
過去9年の優勝馬は10頭(同着1回あり)全て出走してきており、1勝、3着3回。
抜群の成績を残している訳でもないが、10頭中7頭が掲示板を確保しているように、堅実さは魅力だろう。
2020年川崎スパーキングスプリントの結果
優駿スプリント着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
優駿スプリント1着 | 1 | 1 | 0 | 0 | 50.0% | 100.0% |
優駿スプリント2着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
優駿スプリント3着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
優駿スプリント4着以下 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
南関東3歳スプリント王を決する「優駿スプリント(S2)」。
この時期に3歳馬が古馬重賞に挑戦する例は少ないが、過去には2頭の優勝馬が参戦して1勝、2着1回。
「年齢別の成績」でご紹介した“3歳馬の連対率100%”はここに該当する。
2020年優駿スプリントの結果
閃光スプリント着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
閃光スプリント1着 | 2 | 0 | 0 | 2 | 50.0% | 50.0% |
閃光スプリント2着 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0.0% | 0.0% |
閃光スプリント3着 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
閃光スプリント4着以下 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
2016年から実施されている習志野きらっとスプリントトライアル。
2018年と今年は「船橋1,000m」、それ以外は「1,200m」で行われている。
トライアルとしての歴史は浅いが、習志野きらっとスプリントとは相性抜群!
過去4回の優勝馬のうち、2頭が習志野きらっとスプリントを優勝、残りの2頭も4着に好走している。
2020年閃光スプリントの結果
先手必勝!
1着 | 2着 | 3着 | |
---|---|---|---|
1番手 | 5 | 2 | 1 |
2~5番手 | 4 | 6 | 3 |
6~10番手 | 0 | 1 | 5 |
11番手以降 | 0 | 0 | 0 |
向こう正面からスタートし、3・4コーナーから直線へ。
終い一手では厳しく、4コーナーを5番手以内では通過したいところだろう。
特に好成績を挙げているのは「4コーナー先頭」の馬(※)。
過去9年で5頭が優勝し、3着内を外したのは僅かに2回のみだ。
※4コーナー先頭≠単独先頭
ちなみに、優勝馬9頭のうち、4コーナーで最も後ろにいたのは、「5番手」のナイキマドリード(2014年)とアピア(2018年)。
ともに、船橋1,000mの重賞を複数回優勝しているスペシャリストだ。
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は7月23日(木祝)に浦和競馬場で行われる「プラチナカップ(S3)」!習志野きらっとスプリントの翌日です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!
(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
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