
南関東クラシック第2戦「東京ダービー(S1)」
激戦の南関東クラシック戦線を勝ち抜き、「第68代東京ダービー馬」の称号を手にするのは!?
過去10年のデータを“東京ダービースペシャルバージョン”でご紹介♪
▼データ分析のポイント
・荒れる東京ダービー
・羽田盃1~3着馬が好成績
・京浜盃から着順を上げる馬も多い
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2021年 | アランバローズ | 船橋 | ヘニーヒューズ | 1人気 |
2020年 | エメリミット | 船橋 | シンボリクリスエス | 9人気 |
2019年 | ヒカリオーソ | 川崎 | フリオーソ | 3人気 |
2018年 | ハセノパイロ | 船橋 | パイロ | 2人気 |
2017年 | ヒガシウィルウィン | 船橋 | サウスヴィグラス | 2人気 |
2016年 | バルダッサーレ | 大井 | アンライバルド | 3人気 |
2015年 | ラッキープリンス | 浦和 | サイレントディール | 9人気 |
2014年 | ハッピースプリント | 大井 | アッミラーレ | 1人気 |
2013年 | インサイドザパーク | 船橋 | タイムパラドックス | 4人気 |
2012年 | プレティオラス | 大井 | フィガロ | 6人気 |
過去10年の東京ダービー馬はご覧の通り。
地方コースを舞台に活躍した「タイムパラドックス」「サイレントディール」「サウスヴィグラス」、
そして、南関東の至宝「フリオーソ」を父に持つ産駒から東京ダービー馬が誕生している。
また、特徴的なのは「同じ種牡馬の産駒が優勝していない」ということ。
これは、ディープインパクト産駒が7勝(※)しているJRAの「日本ダービー(G1)」とは対照的な結果だ。
※2021年までの過去10年
上記の通り“地方競馬ならではの血統”を楽しめるのも東京ダービーの魅力の1つだろう。
ちなみに、複数回優勝している“生産牧場”は、プレティオラスとバルダッサーレの「サンシャイン牧場」のみ。
ダービージョッキーの称号は誰の手に!?
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2021年 | 左海 誠二 | 矢野 貴之 | 本橋 孝太 |
2020年 | 山口 達弥 | 町田 直希 | 笹川 翼 |
2019年 | 山崎 誠士 | 御神本 訓史 | 森 泰斗 |
2018年 | 矢野 貴之 | 的場 文男 | 笹川 翼 |
2017年 | 森 泰斗 | 矢野 貴之 | 的場 文男 |
2016年 | 吉原 寛人 | 左海 誠二 | 森 泰斗 |
2015年 | 今野 忠成 | 的場 文男 | 吉原 寛人 |
2014年 | 吉原 寛人 | 楢崎 功祐 | 戸崎 圭太 |
2013年 | 左海 誠二 | 石崎 駿 | 真島 大輔 |
2012年 | 本橋 孝太 | 吉原 寛人 | 戸崎 圭太 |
直近5年では「矢野貴之騎手」の1勝、2着2回が好成績。
次いで「森泰斗騎手」の1勝、3着1回と元北関東所属ジョッキーの2名が活躍している。
ちなみに、南関東リーディング10位以内(5/30時点・10位は2着数で張田昂騎手まで)で東京ダービーをまだ勝利していないのは…
「和田譲治騎手」「笹川翼騎手」「御神本訓史騎手」「本田正重騎手」「張田昂騎手」の5名となる。
5名とも今年は重賞タイトルを獲得している実力者だけに、ダービージョッキーになるチャンスは十分ではないだろうか!?
そして、東京ダービーといえば「的場文男騎手」の“未勝利”も毎年話題となる。
東京ダービーには過去39回騎乗して、2着が10回と悔しい結果が続いているが、連対率「25.6%」は驚異的な数字と言えよう。
前人未踏の3連覇は!?
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2021年 | 林 正人(船橋) | 川島 正一(船橋) | 藤田 輝信(大井) |
2020年 | 林 正人(船橋) | 田島 寿一(川崎) | 水野 貴史(浦和) |
2019年 | 岩本 洋(川崎) | 矢野 義幸(船橋) | 川島 正一(船橋) |
2018年 | 佐藤 賢二(船橋) | 村上 頼章(大井) | 柏木 一夫(大井) |
2017年 | 佐藤 賢二(船橋) | 的場 直之(大井) | 阪本 一栄(大井) |
2016年 | 中道 啓二(大井) | 林 正人(船橋) | 水野 貴史(浦和) |
2015年 | 小久保 智(浦和) | 小久保 智(浦和) | 鈴木 啓之(大井) |
2014年 | 森下 淳平(大井) | 佐野 謙二(大井) | 川島 正行(船橋) |
2013年 | 林 正人(船橋) | 出川 克己(船橋) | 寺田 新太郎(大井) |
2012年 | 森下 淳平(大井) | 森下 淳平(大井) | 川島 正行(船橋) |
栄えあるダービートレーナーの称号。
過去10年では「同厩舎によるワンツー」が2回もある。
▽2012年森下淳平厩舎【1着プレティオラス ⇒ 2着プーラヴィーダ】
▽2015年小久保智厩舎【1着ラッキープリンス ⇒ 2着パーティメーカー】
さらに、東京ダービーを2回勝利した調教師は2名、3回勝利した調教師は1名。
▽林正人厩舎【2013年インサイドザパーク/2020年エメリミット/2021年アランバローズ】
▽森下淳平厩舎【2012年1着プレティオラス/2014年ハッピースプリント】
▽佐藤賢二厩舎【2017年ヒガシウィルウィン/2018年ハセノパイロ】
過去67回の歴史の中で東京ダービーを連覇した調教師は4名(5回)。
2020年・21年と連覇中の「林正人調教師」は前人未踏の3連覇がかかっているが果たして…!?
船橋&大井の2強
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 1 | 1 | 2 | 17 | 4.8% | 9.5% |
船橋 | 5 | 4 | 3 | 41 | 9.4% | 17.0% |
大井 | 3 | 4 | 5 | 45 | 5.3% | 12.3% |
川崎 | 1 | 1 | 0 | 20 | 4.5% | 9.1% |
南関東所属馬にとっては夢の大舞台。
地元大井の意地か、名馬の宝庫・船橋か、少数精鋭の浦和か、それとも近年好調の川崎か…
成績的には「船橋所属馬」と「大井所属馬」が2強を形成。
「船橋所属馬」は過去10年で5勝、2着4回、3着3回、「大井所属馬」は3勝、2着4回、3着5回で、両所属馬で8勝、2着8回、3着8回を占めている。
とりわけ、「船橋所属馬」は直近5年で4勝と好成績だ。
6番人気以下の馬が台頭!
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 2 | 2 | 2 | 4 | 20.0% | 40.0% |
2人気 | 2 | 1 | 2 | 5 | 20.0% | 30.0% |
3人気 | 2 | 1 | 1 | 6 | 20.0% | 30.0% |
4人気 | 1 | 0 | 1 | 8 | 10.0% | 10.0% |
5人気 | 0 | 1 | 1 | 8 | 0.0% | 10.0% |
6人気以下 | 3 | 5 | 3 | 92 | 2.9% | 7.8% |
注目は「6番人気以下」の成績。
過去10年で3勝、2着5回、3着3回の成績を残しており、全連対馬20頭中、8頭を「6番人気以下」が占めている。
連対馬を「人気別での組み合わせ」で見てみると…
■「5番人気以内の2頭」:3回
■「5番人気以内」&「6番人気以下」:6回
■「6番人気以下の2頭」:1回
最も多い組み合せは「5番人気以内」&「6番人気以下」となっている。
2021年も「1番人気アランバローズ」と「12番人気ギャルダル」での決着だった。
なお、2012年~2021年の南関東クラシック第1戦「羽田盃(S1)」では、
「1番人気馬」が5勝(連対率60.0%)、「2番人気馬」が2勝(同60.0%)と、上位人気馬が順当に結果を残している(※)。
※羽田盃の「6番人気以下」は1勝(連対率2.3%)
羽田盃から約1か月ではあるものの、世代の頂点を決する東京ダービーは一筋縄ではいかないということだろう。
荒れる東京ダービー!
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2021年 | 410 | 12,240 | 432,750 |
2020年 | 3,110 | 10,610 | 240,080 |
2019年 | 1,240 | 1,070 | 7,590 |
2018年 | 490 | 6,630 | 173,350 |
2017年 | 370 | 230 | 2,690 |
2016年 | 700 | 66,350 | 705,810 |
2015年 | 2,930 | 23,030 | 669,140 |
2014年 | 110 | 1,500 | 8,740 |
2013年 | 1,230 | 2,080 | 35,400 |
2012年 | 1,490 | 4,360 | 48,930 |
平均 | 1,208 | 12,810 | 232,448 |
「馬複」と「三連単」は高配当となる傾向。
「馬複」は3桁配当が1回のみで万馬券は4回。
「三連単」は万馬券が7回、うち5回は10万円を超えるビッグ配当となっている。
こちらも羽田盃の平均配当(2012年~2021年)と比較してみよう。
「馬複」は羽田盃1,689円に対して、東京ダービーは12,810円、「三連単」は羽田盃79,945円に対して、東京ダービーは232,448円。
配当面からも東京ダービーの難解さがお分かり頂けるだろう。
「7枠」が6勝!
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1 | 0 | 1 | 16 | 5.6% | 5.6% |
2枠 | 0 | 2 | 1 | 16 | 0.0% | 10.5% |
3枠 | 1 | 0 | 1 | 18 | 5.0% | 5.0% |
4枠 | 0 | 1 | 1 | 17 | 0.0% | 5.3% |
5枠 | 1 | 2 | 2 | 14 | 5.3% | 15.8% |
6枠 | 0 | 4 | 0 | 16 | 0.0% | 20.0% |
7枠 | 6 | 0 | 2 | 12 | 30.0% | 30.0% |
8枠 | 1 | 1 | 2 | 14 | 5.6% | 11.1% |
「7枠」の成績が凄い!
2017年~2019年に3連覇を達成するなど、過去10年で6勝、3着2回の固め打ちだ。
また、連対率では「6枠」の20.0%、「5枠」の15.8%も目立つところ。
大外「8枠」の連対率11.1%を含め、総じて外寄りの枠の方が好成績を残しているようだ。
牡馬が断然強い!
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 10 | 10 | 9 | 110 | 7.2% | 14.4% |
牝馬 | 0 | 0 | 1 | 13 | 0.0% | 0.0% |
セン馬 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
「牡馬」が10勝、2着10回、3着9回。
最後に「牝馬」が勝利したのは2011年の二冠馬クラーベセクレタだ。
東京ダービー馬は羽田盃上位馬から!
羽田盃着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
羽田盃1着 | 1 | 2 | 1 | 6 | 10.0% | 30.0% |
羽田盃2着 | 2 | 0 | 3 | 4 | 22.2% | 22.2% |
羽田盃3着 | 4 | 0 | 0 | 5 | 44.4% | 44.4% |
羽田盃4着以下 | 0 | 4 | 4 | 44 | 0.0% | 7.7% |
※2012年の「羽田盃」は3着同着
南関東クラシック戦線の王道は「京浜盃(羽田盃TR)」⇒南関東クラシック第1戦「羽田盃」⇒「東京ダービー」。
JRAでは「皐月賞(G1)」に相当する「羽田盃」は東京ダービーを占う最重要レースとなる。
(羽田盃1~5着馬は東京ダービー優先出走権)
「羽田盃」の上位勢では、優勝馬から1頭、2着馬から2頭、3着馬から4頭の東京ダービー馬を輩出。
当然ながら羽田盃馬に注目が集まるところではあるが、2、3着馬の方がチャンスをものにしている回数が多い。
一方、「羽田盃」で4着以下に敗れた馬からは、東京ダービー馬が誕生していない。
すなわち、東京ダービー馬は、「羽田盃1~3着馬」の中にいる可能性が非常に高いということだ。
ちなみに、「羽田盃」&「東京ダービー」の二冠を達成した馬は2014年ハッピースプリントのみ(単勝110円)。
南関史に残る名馬だけに、他を圧倒する実力の持ち主だったということだろう。
2022年羽田盃の結果
2020年の東京ダービー馬はここから!
東京湾カップ着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
東京湾カップ1着 | 0 | 1 | 1 | 7 | 0.0% | 11.1% |
東京湾カップ2着 | 1 | 1 | 0 | 8 | 10.0% | 20.0% |
東京湾カップ3着 | 0 | 1 | 0 | 7 | 0.0% | 12.5% |
東京湾カップ4着以下 | 0 | 0 | 0 | 21 | 0.0% | 0.0% |
1・2着馬に東京ダービーへの優先出走権が付与される「東京湾カップ(S2)」。
優先出走権がある上位2頭からは計19頭が東京ダービーに出走。
該当馬からは、2020年の東京ダービー馬エメリミット、同2着マンガン、2021年の東京ダービー2着ギャルダルを輩出している。
2022東京湾カップの結果
東京ダービートライアル組は苦戦…
東京ダービーTR着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
東京ダービーTR1着 | 0 | 1 | 0 | 8 | 0.0% | 11.1% |
東京ダービーTR2着 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0.0% | 0.0% |
東京ダービーTR3着 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
東京ダービーTR4着以下 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
羽田盃と同一開催に行われることの多いオープン特別。
レース名の通り、東京ダービーのトライアル競走で、1着馬には優先出走権が付与される。
距離、コース共に東京ダービーと同舞台で行われるだけに注目が集まるところなのだが…
過去10年の優勝馬からは9頭が東京ダービーに参戦。
しかしながら、東京ダービー馬は誕生しておらず、3着以内に好走した馬も2014年スマイルピースの2着のみだ。
2022年東京ダービートライアルの結果
羽田盃&東京ダービーのトライアル競走!
クラシックTR着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
クラシックTR1着 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0.0% | 0.0% |
クラシックTR2着 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0.0% | 0.0% |
クラシックTR3着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
クラシックTR4着以下 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0.0% | 0.0% |
2017年より実施されている「クラシックトライアル競走」。
1着馬には東京ダービー、1・2着馬には羽田盃への優先出走権が付与される夢のようなトライアルだ。
2月下旬~3月上旬に行われるレースでもあり、権利さえ取ってしまえば東京ダービーまで余裕を持ったローテーションを組めることになる。
過去5年のデータではあるが、2017年の優勝馬ブラウンレガートは、東京ダービーでも3着に好走。
また、2021年の東京ダービー3着ブライトフラッグは「クラシックトライアル競走」で6着だった(1番人気)。
ちなみに、2022年は「クラシックトライアル」出走組から羽田盃1着馬が出ている。
同トライアルからクラシックホースが誕生したのは初めての出来事だ。
2022年クラシックトライアルの結果
歴史的名馬or京浜盃4着以下
京浜盃着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
京浜盃1着 | 2 | 1 | 1 | 3 | 28.6% | 42.9% |
京浜盃2着 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0.0% | 0.0% |
京浜盃3着 | 1 | 0 | 5 | 2 | 12.5% | 12.5% |
京浜盃4着以下 | 4 | 2 | 1 | 39 | 8.7% | 13.0% |
クラシックへの登竜門となる「京浜盃(S2)」。
「京浜盃」優勝馬は2勝、2着1回、3着1回。
勝率、連対率ともに上々の成績を残しているが、結果を残した馬たちを振り返ってみると…
「京浜盃」と「東京ダービー」を制した馬はハッピースプリント、ヒガシウィルウィンの2頭。
いずれも二冠に輝く名馬で、ハッピースプリントは「京浜盃」⇒「羽田盃」⇒「東京ダービー」を3連勝している。
「京浜盃」から東京ダービーまでおよそ2ヶ月半。
「京浜盃1,700m」⇒「羽田盃1,800m」⇒「東京ダービー2,000m」と距離が延びるサバイバル戦でもある。
このサバイバル戦を勝ち抜くには、相当な実力が必要ということだろう。
むしろ注目したいのは「京浜盃」4着以下の馬たち。
該当馬はのべ46頭が出走して、4勝、2着2回、3着1回と“本番”で着順を上げているのだ。
ちなみに、2021年の東京ダービー馬アランバローズは「京浜盃9着」⇒「羽田盃2着」のローテーションだった。
2022年京浜盃の結果
高配当を提供!
クラウンカップ着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
クラウンカップ1着 | 0 | 0 | 0 | 8 | 0.0% | 0.0% |
クラウンカップ2着 | 0 | 2 | 1 | 3 | 0.0% | 33.3% |
クラウンカップ3着 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0.0% | 0.0% |
クラウンカップ4着以下 | 2 | 0 | 0 | 12 | 14.3% | 14.3% |
「クラウンカップ(S3)」出走組の成績はどうだろう。
「クラウンカップ」は施行時期によって「羽田盃トライアル」or「東京ダービートライアル」として実施されており、
過去10年では、2013年、2014年、2021年が東京ダービートライアルとして実施されている。
※今年は羽田盃トライアル
クラウンカップ覇者は8頭が東京ダービーに出走し、優勝どころか3着内も1度としてない。
逆に成績が良いのは2着馬の2着2回、3着1回と4着以下の2勝。
なお、クラウンカップ組で連対した上記の4頭、東京ダービーでの戦前評価はそれほど高くはなかった。
▽2015年優勝ラッキープリンス ⇒ 9番人気
▽2016年2着プレイザゲーム ⇒ 14番人気
▽2020年優勝エメリミット ⇒ 9番人気
▽2020年2着マンガン ⇒ 5番人気
2022年クラウンカップの結果
牝馬には厳しい戦い…
東京プリンセス賞着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
東京プリンセス賞1着 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0.0% | 0.0% |
東京プリンセス賞2着 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0.0% | 0.0% |
東京プリンセス賞3着 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0.0% | 0.0% |
東京プリンセス賞4着以下 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
南関東牝馬クラシック第2戦「東京プリンセス賞(S1)」。
例年、「羽田盃」の前後に行われていることもあり、「東京ダービー」へと駒を進める牝馬も多い。
「東京プリンセス賞」の優勝馬は、過去10年でのべ5頭が参戦しているが、3着内に好走した例は1度もない。
また、「東京プリンセス賞」出走組に広げてみても同じく結果が出ていない。
2022年東京プリンセス賞の結果
前走 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
羽田盃組 | 7 | 5 | 8 |
東京湾カップ組 | 1 | 3 | 1 |
クラウンカップ組 | 0 | 0 | 0 |
それ以外 | 2 | 2 | 1 |
東京ダービー1~3着馬の「前走」をまとめてみた。
当然ながら「羽田盃組」が7勝、2着5回、3着8回と圧倒的だが、「東京湾カップ組」は要チェックとなりそう。
また、高配当提供の「クラウンカップ組」は、クラウンカップから他のレースを経由して、東京ダービーで結果を出す馬が多いようだ。
前走が「それ以外」の5頭は、「京浜盃(2頭)」「東京ダービートライアル」のほか、
「JRA500万円以下(現1勝クラス)」「兵庫チャンピオンシップ(園田・Jpn2)」をステップにして、東京ダービーに挑戦している。
余談ではあるが、東京ダービーに出走するためには…
(1)各トライアルレースで優先出走権を獲得
(2)“地方競馬所属時に収得した賞金”から算定した番組賞金の上位馬
上記は2019年からの条件となるが、2018年以前との変更点は、(2)の“地方競馬所属時に収得した賞金”が追加されたこと。
端的に書くと、JRAからの移籍馬(特に移籍初戦)は、東京ダービー出走の優先順位が低くなるということだ。
年 | 優勝馬(デビュー地) | デビュー日 | 着順 |
---|---|---|---|
2021年 | アランバローズ(南関東) | 5月8日 | 1着 |
2020年 | エメリミット(南関東) | 8月9日 | 3着 |
2019年 | ヒカリオーソ(南関東) | 7月23日 | 2着 |
2018年 | ハセノパイロ(南関東) | 8月8日 | 2着 |
2017年 | ヒガシウィルウィン(北海道) | 5月12日 | 2着 |
2016年 | バルダッサーレ(JRA) | 6月20日 | 10着 |
2015年 | ラッキープリンス(南関東) | 5月30日 | 1着 |
2014年 | ハッピースプリント(北海道) | 5月15日 | 1着 |
2013年 | インサイドザパーク(南関東) | 6月22日 | 1着 |
2012年 | プレティオラス(北海道) | 8月10日 | 5着 |
最後に東京ダービー馬の「デビュー日」とその「着順」。
東京ダービー馬のデビュー地は概ね南関東orホッカイドウ競馬となる。
両地区の新馬戦は4月~5月にスタートするが、東京ダービー馬のデビュー日も総じて早い傾向だ。
特に、最近のトレンドとなっているのは「夏場の南関東デビュー」かつ「デビュー戦で敗戦」だろうか。
年 | 優勝馬 | デビュー日 | 着順 |
---|---|---|---|
2021年 | シャフリヤール | 10月25日 | 1着 |
2020年 | コントレイル | 9月15日 | 1着 |
2019年 | ロジャーバローズ | 8月18日 | 1着 |
2018年 | ワグネリアン | 7月16日 | 1着 |
2017年 | レイデオロ | 10月9日 | 1着 |
2016年 | マカヒキ | 10月18日 | 1着 |
2015年 | ドゥラメンテ | 10月12日 | 2着 |
2014年 | ワンアンドオンリー | 8月4日 | 12着 |
2013年 | キズナ | 10月7日 | 1着 |
2012年 | ディープブリランテ | 10月1日 | 1着 |
参考までに日本ダービー馬のデビュー日と着順。
こちらは「秋デビュー」かつ「新馬戦1着」の傾向が強いようだ。
※2022年優勝馬ドウデュースは9月5日の新馬戦で1着
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は6月14日(火)に川崎競馬場で行われる「川崎スパーキングスプリント(S3)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
データ満載!南関東4競馬場の情報は「nankankeiba.com」をチェック!