2023年12月31日(日)　
サラ系2歳牝馬　大井1,600m東京2歳優駿牝馬(S1)

大晦日に行われる2歳女王決戦！「東京2歳優駿牝馬(S1)」！
2歳女王の座を巡り全国各地から有力牝馬が集結。
全国の競馬場を舞台とした世代別牝馬重賞シリーズ「グランダム・ジャパン2023 2歳シーズン」の最終戦だ。

グランダム・ジャパン2023(KEIBA.GO.JP)

▼データ分析のポイント
・ホッカイドウ競馬デビュー馬が強い
・高配当続出！一筋縄ではいかない2歳牝馬戦
・ローレル賞の優勝馬に注目

【過去10年の優勝馬】

サウスヴィグラス産駒が最も得意としていた南関東重賞。
ラストクロップの2020年ケラススヴィアも勝利し、次代の種牡馬たちにバトンタッチとなった。

2023年のリーディングサイアー(12/15時点・収得賞金)は以下の通り。

▽1位：シニスターミニスター
▽2位：エスポワールシチー
▽3位：パイロ
▽4位：ホッコータルマエ
▽5位：ヘニーヒューズ

南関東三冠馬ミックファイアを輩出したシニスターミニスターがリーディングを独走中。
2023年は他にキングズソード、グランブリッジ、ドライスタウト、ライオットガールなどが南関東のダートグレード競走を制している。

また、2022年11位のホッコータルマエが4位にジャンプアップ。
こちらはヒーローコール、ギャルダル、レディバグなどが主な活躍馬だ。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら
2023年リーディングサイアー(収得賞金)はこちら

年末男は本橋孝太騎手！

【騎手の傾向(敬称略)】

東京シンデレラマイルの南関データ分析でも触れたが、近年の年末重賞は「本橋孝太騎手」の独壇場。
2020年～2022年まで、3年連続で年末の重賞を制しており、東京2歳優駿牝馬に関しては3連覇がかかっている。

タイガースカラーの勝負服(黄色・黒)を身にまとう「本橋孝太騎手」だが、さて今年は！？

また、南関東地区以外の所属騎手にも注目したい。
とりわけ、北海道所属騎手の活躍は目立つところで、今年は期間限定騎乗として桑村真明騎手、落合玄太騎手、岩橋勇二騎手が参戦中だ。

勝利数は横一線

【所属競馬場別の成績】

勝利数は南関東4場が綺麗に分け合い、加えて「南関以外(愛知)」に優勝実績がある。
勝率・連対率は出走頭数の少ない「浦和所属馬」が優勢ではあるが、ほぼほぼ横一線と見ていいだろう。

レベルの高いホッカイドウ競馬デビュー馬

【デビューした地区別の成績】

続いて、デビューした競馬場別の成績。

「南関東」でデビューした馬の成績は4勝、2着2回、3着7回。
対して、「ホッカイドウ競馬」でデビューした馬は6勝、2着7回、3着3回となり、南関東でデビューした馬を圧倒している。
一昨年の優勝馬スピーディキック、昨年の優勝馬メイドイットマムは、ともに「ホッカイドウ競馬」でデビューした馬だ。

ただし、「ホッカイドウ競馬所属」としては優勝馬がいない。
ホッカイドウ競馬のシーズン終了前後(11月)に南関東へと移籍し、活躍する馬が多いということだろう。

人気薄の激走に注意

【人気別成績】

「1番人気馬」は過去10年で2勝、2着2回。
さらに「2番人気馬」は4勝、2着1回、3着1回の成績を挙げており、「1・2番人気馬」を合計すると6勝、2着3回、3着1回となる。

ただし、「1番人気馬」は4年連続で4着以下、逆に「2番人気馬」は3勝、2着1回のパーフェクト連対。
「1、2番人気馬」でのワンツーとなると2011年を最後に出ていない。

侮れないのが「6番人気以下」の馬たち。
該当馬は過去10年で3勝を挙げているが、連下に絡むケースも多く、2着は5回、3着も6回ある。

ここで直近5年の結果を振り返ってみると…。

▽2022年「2番人気」⇒「10番人気」⇒「8番人気」
▽2021年「5番人気」⇒「2番人気」⇒「7番人気」
▽2020年「2番人気」⇒「7番人気」⇒「4番人気」
▽2019年「2番人気」⇒「4番人気」⇒「12番人気」
▽2018年「1番人気」⇒「10番人気」⇒「11番人気」
※左から1着　⇒　2着　⇒　3着

データ通り、紐荒れの傾向が強くなっている。

高配当の傾向

【配当傾向】

前項「人気別成績」の通り、6番人気以下の台頭に伴い、配当も高くなっている。
「単勝」は落ち着いた配当も多いが、「馬複」は3桁配当が僅かに1回、「三連単」は全て万馬券となり、平均配当は「162,207円」だ。

勝利数は外、連対数は互角

【枠番別の成績】

「1～4枠」の3勝に対して、「5～8枠」は7勝と外枠有利の傾向。
しかしながら、連対数では「1～4枠」10回、「5～8枠」10回と五分の成績となる。

「優勝馬は外枠、2着馬は満遍なく」が「枠番」のデータ傾向だ。

ローレル賞優勝馬を狙え！

【ローレル賞の着順別の成績】

東京2歳優駿牝馬のトライアルとして行われる川崎マイル重賞。
南関東の2歳牝馬重賞は「東京2歳優駿牝馬」と「ローレル賞」しかないため、必然的に有力馬が集まってくる。

過去10年の「ローレル賞」優勝馬は10頭全てが東京2歳優駿牝馬に出走。
結果は4勝、2着1回、3着2回となり、実に7割の馬が東京2歳優駿牝馬でも上位争いに加わっているのだ。

「川崎1,600m(左)」と「大井1,600m(右)」ではコース形態が全く異なるものの、「ローレル賞」で勝利した馬の素質は素直に評価したいところ。

2023年ローレル賞の結果

エーデルワイス賞上位馬は強い！

【エーデルワイス賞の着順別の成績】

ホッカイドウ競馬の2歳牝馬重賞戦線の頂点に位置する「エーデルワイス賞(Jpn3)」。
レベルの高いホッカイドウ競馬、さらにはJRA所属馬が出走してくるだけに、上位勢は実力馬揃いだ。

過去10年で「エーデルワイス賞」1～3着馬はのべ14頭が出走して5勝、2着3回。
さらに、4着以下の馬も1勝、2着1回、3着2回の成績を残しており、昨年は「エーデルワイス賞」5着のメイドイットマムが勝利した。

エーデルワイス賞は6ハロン戦なので一長一短の成績ではあるが、距離の壁を克服できれば力量的に勝ち負け必至だろう。

2023年エーデルワイス賞の結果

今回の「南関データ分析」はここまで！
次回は2024年1月3日(水)に川崎競馬場で行われる「川崎マイラーズ(S3)」です！

それでは、東京2歳優駿牝馬を当てて、良いお年をお迎え下さい♪

南関データ分析とは

＞重賞一覧