~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2023年6月7日(水) 
サラ系3歳 大井2,000m
東京ダービー(S1)

レース紹介

南関東クラシック第2戦「東京ダービー(S1)」
激戦の南関東クラシック戦線を勝ち抜き、「第69代東京ダービー馬」の称号を手にするのは!?

南関東所属馬のみで争われる最後の東京ダービー!
過去10年のデータを“東京ダービースペシャルバージョン”でご紹介♪

▼データ分析のポイント
・荒れる東京ダービー
・羽田盃1~3着馬が好成績
・京浜盃から着順を上げる馬も多い

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2022年 カイル 浦和 トーセンブライト 6人気
2021年 アランバローズ 船橋 ヘニーヒューズ 1人気
2020年 エメリミット 船橋 シンボリクリスエス 9人気
2019年 ヒカリオーソ 川崎 フリオーソ 3人気
2018年 ハセノパイロ 船橋 パイロ 2人気
2017年 ヒガシウィルウィン 船橋 サウスヴィグラス 2人気
2016年 バルダッサーレ 大井 アンライバルド 3人気
2015年 ラッキープリンス 浦和 サイレントディール 9人気
2014年 ハッピースプリント 大井 アッミラーレ 1人気
2013年 インサイドザパーク 船橋 タイムパラドックス 4人気

過去10年の東京ダービー馬はご覧の通り。

地方コースを舞台に活躍した「タイムパラドックス」「サイレントディール」「サウスヴィグラス」「トーセンブライト」。
そして、南関東の至宝「フリオーソ」を父に持つ産駒から東京ダービー馬が誕生している。

また、特徴的なのは「同じ種牡馬の産駒が優勝していない」ということ。
種牡馬の変遷期ではあるが、ディープインパクト産駒が6勝(※)しているJRAの「日本ダービー(G1)」とは対照的な結果だ。
※2022年までの過去10年

“地方競馬ならではの血統”を楽しめるのも東京ダービーの魅力の1つだろう。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

ダービージョッキーの称号は誰の手に!?

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2022年 本橋 孝太 安藤 洋一 笹川 翼
2021年 左海 誠二 矢野 貴之 本橋 孝太
2020年 山口 達弥 町田 直希 笹川 翼
2019年 山崎 誠士 御神本 訓史 森 泰斗
2018年 矢野 貴之 的場 文男 笹川 翼
2017年 森 泰斗 矢野 貴之 的場 文男
2016年 吉原 寛人 左海 誠二 森 泰斗
2015年 今野 忠成 的場 文男 吉原 寛人
2014年 吉原 寛人 楢崎 功祐 戸崎 圭太
2013年 左海 誠二 石崎 駿 真島 大輔

過去10年で“ダービージョッキー”に2回も輝いている「吉原寛人騎手」。
近年はコロナ禍の影響で南関東での騎乗は無かったが、2023年5月8日よりスポット参戦が可能となった。
引く手あまたの名ジョッキーだけに、東京ダービーで手綱を取る馬がいれば当然ながら大注目だ。

南関東リーディング5位以内(5/19時点)で東京ダービーをまだ勝利していないのは…
「笹川翼騎手」「和田譲治騎手」「御神本訓史騎手」の3名となる。
今年の南関東クラシック第1戦「羽田盃(S1)」を制したのは「御神本訓史騎手」だが、果たしで“ダービージョッキー”の称号を手にするのは!?

そして、東京ダービーといえば「的場文男騎手」の“未勝利”も毎年話題となる。
東京ダービーには過去39回騎乗して、2着が10回と悔しい結果が続いているが、連対率「25.6%」は驚異的な数字と言えよう。

今年で最後となる南関東の東京ダービー。
ゴール板を制するのはどのジョッキーとなるか!?

常連厩舎?それとも初制覇?

【調教師の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2022年 小久保 智(浦和) 藤田 輝信(大井) 荒山 勝徳(大井)
2021年 林 正人(船橋) 川島 正一(船橋) 藤田 輝信(大井)
2020年 林 正人(船橋) 田島 寿一(川崎) 水野 貴史(浦和)
2019年 岩本 洋(川崎) 矢野 義幸(船橋) 川島 正一(船橋)
2018年 佐藤 賢二(船橋) 村上 頼章(大井) 柏木 一夫(大井)
2017年 佐藤 賢二(船橋) 的場 直之(大井) 阪本 一栄(大井)
2016年 中道 啓二(大井) 林 正人(船橋) 水野 貴史(浦和)
2015年 小久保 智(浦和) 小久保 智(浦和) 鈴木 啓之(大井)
2014年 森下 淳平(大井) 佐野 謙二(大井) 川島 正行(船橋)
2013年 林 正人(船橋) 出川 克己(船橋) 寺田 新太郎(大井)

栄えあるダービートレーナーの称号。
過去10年で東京ダービーを複数回勝利した調教師は3名もいる。

▽小久保智厩舎【2015年ラッキープリンス/2022年カイル】
▽林正人厩舎【2013年インサイドザパーク/2020年エメリミット/2021年アランバローズ】
▽佐藤賢二厩舎【2017年ヒガシウィルウィン/2018年ハセノパイロ】

トップステーブルは流石の実績ではあるが、一方で悔しい結果が続いている厩舎も。
果たして今年の東京ダービーを制するのは?

船橋を巡る争い

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 2 1 2 20 8.0% 12.0%
船橋 5 4 2 42 9.4% 17.0%
大井 2 4 6 43 3.6% 10.9%
川崎 1 1 0 17 5.3% 10.5%

南関東所属馬にとっては夢の大舞台。
地元大井の意地か、名馬の宝庫・船橋か、少数精鋭の浦和か、それとも近年好調の川崎か…

成績的には「船橋所属馬」を巡る争い。
過去10年で5勝を挙げる「船橋所属馬」が頭一つ抜けており、「浦和所属馬」「大井所属馬」の2勝が続く。

昨年こそ上位3頭は「浦和」「大井」「大井」だったが、有力馬揃いの「船橋所属馬」から今年も目が離せない。

6番人気以下の馬が台頭!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 2 2 1 5 20.0% 40.0%
2人気 2 1 3 4 20.0% 30.0%
3人気 2 0 1 7 20.0% 20.0%
4人気 1 0 1 8 10.0% 10.0%
5人気 0 1 1 8 0.0% 10.0%
6人気以下 3 6 3 90 2.9% 8.8%

注目は「6番人気以下」の成績。
過去10年で3勝、2着6回、3着3回の成績を残しており、全連対馬20頭中、9頭を「6番人気以下」が占めている。

連対馬を「人気別での組み合わせ」で見てみると…
■「5番人気以内の2頭」:3回
「5番人気以内」&「6番人気以下」:5回
■「6番人気以下の2頭」:2回

2022年は「6番人気以下の2頭」の組み合わせ。
最も多い組み合せは「5番人気以内」&「6番人気以下」となっている。

なお、2013年~2022年の南関東クラシック第1戦「羽田盃(S1)」では、
「1番人気馬」が5勝(連対率60.0%)、「2番人気馬」が2勝(同60.0%)と、上位人気馬が順当に結果を残している(※)。
※羽田盃の「6番人気以下」は1勝(連対率3.3%)

羽田盃から約1か月ではあるものの、世代の頂点を決する東京ダービーは一筋縄ではいかないということだろう。

荒れる東京ダービー!

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2022年 1,180 54,830 564,970
2021年 410 12,240 432,750
2020年 3,110 10,610 240,080
2019年 1,240 1,070 7,590
2018年 490 6,630 173,350
2017年 370 230 2,690
2016年 700 66,350 705,810
2015年 2,930 23,030 669,140
2014年 110 1,500 8,740
2013年 1,230 2,080 35,400
平均 1,177 17,857 284,052

「馬複」と「三連単」は高配当となる傾向。

「馬複」は3桁配当が1回のみで万馬券は5回。
「三連単」は万馬券が7回、うち6回は10万円を超えるビッグ配当となっている。

世代の頂点を極めるのは出走各馬の陣営も難しいが、ファンにとっては馬券を的中させるのも非常に難解と言えるだろう。

「7枠」が5勝!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 0 1 15 5.9% 5.9%
2枠 0 1 1 17 0.0% 5.3%
3枠 1 0 1 18 5.0% 5.0%
4枠 0 1 1 17 0.0% 5.3%
5枠 2 2 2 13 10.5% 21.1%
6枠 0 4 0 16 0.0% 20.0%
7枠 5 1 2 12 25.0% 30.0%
8枠 1 1 2 14 5.6% 11.1%

「7枠」の成績が凄い!
2017年~2019年に3連覇を達成するなど、過去10年で5勝、2着1回、3着2回の固め打ちだ。
(「7枠」が1頭も馬券に絡まなかったのは3回のみ)

また、連対率では「5枠」の21.1%、「6枠」の20.0%も目立つところ。
大外「8枠」の連対率11.1%を含め、総じて外寄りの枠の方が好成績を残しているようだ。

牡馬が断然強い!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 10 10 10 110 7.1% 14.3%
牝馬 0 0 0 12 0.0% 0.0%
セン馬 0 0 0 0 - -

「牡馬」が10勝、2着10回、3着10回。
最後に「牝馬」が勝利したのは2011年の二冠馬クラーベセクレタだ。

東京ダービー馬は羽田盃上位馬から!

【羽田盃の着順別の成績】

羽田盃着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
羽田盃1着 1 2 1 5 11.1% 33.3%
羽田盃2着 2 0 2 5 22.2% 22.2%
羽田盃3着 3 0 0 5 37.5% 37.5%
羽田盃4着以下 1 5 5 45 1.8% 10.7%

南関東クラシック戦線の王道は「京浜盃(羽田盃TR)」⇒南関東クラシック第1戦「羽田盃」⇒「東京ダービー」。
JRAでは「皐月賞(G1)」に相当する「羽田盃」は東京ダービーを占う最重要レースとなる。
(羽田盃1~5着馬は東京ダービー優先出走権)

「羽田盃」の上位勢では、優勝馬から1頭、2着馬から2頭、3着馬から3頭の東京ダービー馬を輩出。
当然ながら羽田盃馬に注目が集まるところではあるが、2、3着馬の方がチャンスをものにしている回数が多い。

一方、東京ダービーを「羽田盃」4着以下から勝利したのは2022年のカイルのみ。
すなわち、東京ダービー馬は、「羽田盃1~3着馬」の中にいる可能性が非常に高いということだ。

ちなみに、「羽田盃」&「東京ダービー」の二冠を達成した馬は2014年ハッピースプリントのみ(単勝110円)。
南関史に残る名馬だけに、他を圧倒する実力の持ち主だったということだろう。

2023年羽田盃の結果

2020年の東京ダービー馬はここから!

【東京湾カップの着順別の成績】

東京湾カップ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
東京湾カップ1着 0 1 1 7 0.0% 11.1%
東京湾カップ2着 1 1 0 7 11.1% 22.2%
東京湾カップ3着 0 1 0 7 0.0% 12.5%
東京湾カップ4着以下 0 0 0 21 0.0% 0.0%

1・2着馬に東京ダービーへの優先出走権が付与される「東京湾カップ(S2)」。

優先出走権がある上位2頭からは計18頭が東京ダービーに出走。
該当馬からは、2020年の東京ダービー馬エメリミット、同2着マンガン、2021年の東京ダービー2着ギャルダルを輩出している。

2023年東京湾カップの結果

東京ダービートライアル組は苦戦…

【東京ダービートライアル(TR)の着順別の成績】

東京ダービーTR着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
東京ダービーTR1着 0 1 0 8 0.0% 11.1%
東京ダービーTR2着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
東京ダービーTR3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
東京ダービーTR4着以下 0 0 0 0 - -

東京ダービー出走をかけた最終便。
レース名の通り、東京ダービーのトライアル競走で、1着馬には優先出走権が付与される。
距離、コース共に東京ダービーと同舞台で行われるだけに注目が集まるところなのだが…

過去10年の優勝馬からは9頭が東京ダービーに参戦。
しかしながら、東京ダービー馬は誕生しておらず、3着以内に好走した馬も2014年スマイルピースの2着のみだ。

2023年東京ダービートライアルの結果

羽田盃&東京ダービーのトライアル競走!

【クラシックトライアル(TR)の着順別の成績】

クラシックTR着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
クラシックTR1着 0 1 1 3 0.0% 20.0%
クラシックTR2着 0 0 0 4 0.0% 0.0%
クラシックTR3着 0 0 0 0 - -
クラシックTR4着以下 0 0 1 5 0.0% 0.0%

2017年より実施されている「クラシックトライアル競走」。
1着馬には東京ダービー、1・2着馬には羽田盃への優先出走権が付与される夢のようなトライアルだ。
2月下旬~3月上旬に行われるレースでもあり、権利さえ取ってしまえば東京ダービーまで余裕を持ったローテーションを組めることになる。

過去6年のクラシックトライアル優勝馬からは5頭が東京ダービーに参戦。
まだ勝ち星はないものの、2022年にはクライオジェニックが東京ダービー2着、2017年のブラウンレガートは同3着に好走している。

また、2022年は「クラシックトライアル」3着のミヤギザオウが羽田盃を勝利した。
「クラシックトライアル」組から初のクラシックホース誕生ということで、レースレベルも向上傾向にあるのだろう。

2023年クラシックトライアルの結果

歴史的名馬or京浜盃4着以下

【京浜盃の着順別の成績】

京浜盃着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
京浜盃1着 2 1 1 4 25.0% 37.5%
京浜盃2着 1 0 1 6 12.5% 12.5%
京浜盃3着 1 0 5 2 12.5% 12.5%
京浜盃4着以下 4 2 1 39 8.7% 13.0%

クラシックへの登竜門となる「京浜盃(S2)」。

「京浜盃」優勝馬は2勝、2着1回、3着1回。
勝率、連対率ともに上々の成績を残しているが、結果を残した馬たちを振り返ってみると…

「京浜盃」と「東京ダービー」を制した馬はハッピースプリント、ヒガシウィルウィンの2頭。
いずれも二冠に輝く名馬で、ハッピースプリントは「京浜盃」⇒「羽田盃」⇒「東京ダービー」を3連勝している。

「京浜盃」から東京ダービーまでおよそ2ヶ月半。
「京浜盃1,700m」⇒「羽田盃1,800m」⇒「東京ダービー2,000m」と距離が延びるサバイバル戦でもある。
このサバイバル戦を勝ち抜くには、相当な実力が必要ということだろう。

むしろ注目したいのは「京浜盃」4着以下の馬たち。
該当馬はのべ46頭が出走して、4勝、2着2回、3着1回と“本番”で着順を上げているのだ。

ちなみに、2021年の東京ダービー馬アランバローズは「京浜盃9着」⇒「羽田盃2着」のローテーションだった。

2023年京浜盃の結果

高配当を提供!

【クラウンカップの着順別の成績】

クラウンカップ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
クラウンカップ1着 0 0 0 8 0.0% 0.0%
クラウンカップ2着 0 2 1 4 0.0% 28.6%
クラウンカップ3着 0 0 0 5 0.0% 0.0%
クラウンカップ4着以下 2 0 0 16 11.1% 11.1%

「クラウンカップ(S3)」出走組の成績はどうだろう。

「クラウンカップ」は施行時期によって「羽田盃トライアル」or「東京ダービートライアル」として実施されており、
過去10年では、2013年、2014年、2021年が東京ダービートライアルとして実施されている。
※今年は羽田盃トライアル

クラウンカップ覇者は8頭が東京ダービーに出走し、優勝どころか3着内も1度としてない。
逆に成績が良いのは2着馬の2着2回、3着1回と4着以下の2勝。

なお、クラウンカップ組で連対した上記の4頭、東京ダービーでの戦前評価はそれほど高くはなかった。

▽2015年優勝ラッキープリンス ⇒ 9番人気
▽2016年2着プレイザゲーム ⇒ 14番人気
▽2020年優勝エメリミット ⇒ 9番人気
▽2020年2着マンガン ⇒ 5番人気

2023年クラウンカップの結果

牝馬には厳しい戦い…

【東京プリンセス賞の着順別の成績】

東京プリンセス賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
東京プリンセス賞1着 0 0 0 5 0.0% 0.0%
東京プリンセス賞2着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
東京プリンセス賞3着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
東京プリンセス賞4着以下 0 0 0 1 0.0% 0.0%

南関東牝馬クラシック第2戦「東京プリンセス賞(S1)」。
例年、「羽田盃」の前後に行われていることもあり、「東京ダービー」へと駒を進める牝馬も多い。

「東京プリンセス賞」の優勝馬は、過去10年でのべ5頭が参戦しているが、3着内に好走した例は1度もない。
また、「東京プリンセス賞」出走組に広げてみても同じく結果が出ていない。

2023年東京プリンセス賞の結果

【東京ダービーの前走別の成績】

前走 1着 2着 3着
羽田盃組 7 6 8
東京湾カップ組 1 3 1
クラウンカップ組 0 0 0
それ以外 2 1 1

東京ダービー1~3着馬の「前走」をまとめてみた。
当然ながら「羽田盃組」が7勝、2着6回、3着8回と圧倒的だが、「東京湾カップ組」は要チェックとなりそう。
また、高配当提供の「クラウンカップ組」は、クラウンカップから他のレースを経由して、東京ダービーで結果を出す馬が多いようだ。

前走が「それ以外」の4頭は、「京浜盃(2頭)」「東京ダービートライアル」のほか、
「JRA500万円以下(現1勝クラス)」をステップにして、東京ダービーに挑戦している。

余談ではあるが、東京ダービーに出走するためには…
(1)各トライアルレースで優先出走権を獲得
(2)“地方競馬所属時に収得した賞金”から算定した番組賞金の上位馬

上記は2019年からの条件となるが、2018年以前との変更点は、(2)の“地方競馬所属時に収得した賞金”が追加されたこと。
端的に書くと、JRAからの移籍馬(特に移籍初戦)は、東京ダービー出走の優先順位が低くなるということだ。

【東京ダービー馬のデビュー日】

優勝馬(デビュー地) デビュー日 着順
2022年 カイル(南関東) 6月4日 2着
2021年 アランバローズ(南関東) 5月8日 1着
2020年 エメリミット(南関東) 8月9日 3着
2019年 ヒカリオーソ(南関東) 7月23日 2着
2018年 ハセノパイロ(南関東) 8月8日 2着
2017年 ヒガシウィルウィン(北海道) 5月12日 2着
2016年 バルダッサーレ(JRA) 6月20日 10着
2015年 ラッキープリンス(南関東) 5月30日 1着
2014年 ハッピースプリント(北海道) 5月15日 1着
2013年 インサイドザパーク(南関東) 6月22日 1着

最後に東京ダービー馬の「デビュー日」とその「着順」。

東京ダービー馬のデビュー地は概ね南関東orホッカイドウ競馬となる。
両地区の新馬戦は4月~5月にスタートするが、東京ダービー馬のデビュー日も総じて早い傾向だ。
特に、最近のトレンドとなっているのは「夏場の南関東デビュー」かつ「デビュー戦で敗戦」だろうか。

【日本ダービー馬のデビュー日】

優勝馬 デビュー日 着順
2022年 ドウデュース 9月5日 1着
2021年 シャフリヤール 10月25日 1着
2020年 コントレイル 9月15日 1着
2019年 ロジャーバローズ 8月18日 1着
2018年 ワグネリアン 7月16日 1着
2017年 レイデオロ 10月9日 1着
2016年 マカヒキ 10月18日 1着
2015年 ドゥラメンテ 10月12日 2着
2014年 ワンアンドオンリー 8月4日 12着
2013年 キズナ 10月7日 1着

参考までに日本ダービー馬のデビュー日と着順。
こちらは「秋デビュー」かつ「新馬戦1着」の傾向が強いようだ。
※2023年優勝馬タスティエーラは11月27日の新馬戦で1着


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は6月13日(火)に川崎競馬場で行われる「川崎スパーキングスプリント(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
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