3歳ダート三冠第2戦「東京ダービー(Jpn1)」
1955年から69回の歴史を積み重ねた「東京ダービー」は新たなるステージへ。
3歳ダート三冠の創設により日本ダート界の頂点に生まれ変わる。
南関重賞当時のデータとはなるが“東京ダービースペシャルバージョン”でご紹介する。
▼データ分析のポイント
・荒れる東京ダービー
・羽田盃1~3着馬が好成績
・京浜盃から着順を上げる馬も多い
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2023年 | ミックファイア | 大井 | シニスターミニスター | 1人気 |
2022年 | カイル | 浦和 | トーセンブライト | 6人気 |
2021年 | アランバローズ | 船橋 | ヘニーヒューズ | 1人気 |
2020年 | エメリミット | 船橋 | シンボリクリスエス | 9人気 |
2019年 | ヒカリオーソ | 川崎 | フリオーソ | 3人気 |
2018年 | ハセノパイロ | 船橋 | パイロ | 2人気 |
2017年 | ヒガシウィルウィン | 船橋 | サウスヴィグラス | 2人気 |
2016年 | バルダッサーレ | 大井 | アンライバルド | 3人気 |
2015年 | ラッキープリンス | 浦和 | サイレントディール | 9人気 |
2014年 | ハッピースプリント | 大井 | アッミラーレ | 1人気 |
過去10年の東京ダービー馬はご覧の通り。
地方コースを舞台に活躍した「サイレントディール」「サウスヴィグラス」「トーセンブライト」。
そして、南関東の至宝「フリオーソ」を父に持つ産駒から東京ダービー馬が誕生している。
また、特徴的なのは「同じ種牡馬の産駒が優勝していない」ということ。
ダート界の種牡馬も群雄割拠であるが、“地方競馬ならではの血統”を楽しめるのも東京ダービーの魅力の1つだろう。
なお、現2歳世代からは“新種牡馬ハッピースプリント”の産駒がデビューしている。
2025年の東京ダービーに駒を進める馬が出てくることを今から楽しみにお待ち頂きたい。
新時代のダービージョッキーは!?
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2023年 | 御神本 訓史 | 森 泰斗 | 笹川 翼 |
2022年 | 本橋 孝太 | 安藤 洋一 | 笹川 翼 |
2021年 | 左海 誠二 | 矢野 貴之 | 本橋 孝太 |
2020年 | 山口 達弥 | 町田 直希 | 笹川 翼 |
2019年 | 山崎 誠士 | 御神本 訓史 | 森 泰斗 |
2018年 | 矢野 貴之 | 的場 文男 | 笹川 翼 |
2017年 | 森 泰斗 | 矢野 貴之 | 的場 文男 |
2016年 | 吉原 寛人 | 左海 誠二 | 森 泰斗 |
2015年 | 今野 忠成 | 的場 文男 | 吉原 寛人 |
2014年 | 吉原 寛人 | 楢崎 功祐 | 戸崎 圭太 |
過去10年でダービージョッキーの栄冠を初めて手にしたのは太字の7名。
南関東を代表するジョッキーでもなかなか手の届かない頂だ。
南関東リーディング5位以内(5/17時点)で東京ダービーを勝利していないのは…
「笹川翼騎手」「和田譲治騎手」「野畑凌騎手」の3名となる。
そして、東京ダービーといえば「的場文男騎手」の“未勝利”も毎年話題となる。
東京ダービーには過去39回騎乗して、2着が10回と悔しい結果が続いているが、連対率「25.6%」は驚異的な数字と言えよう。
2024年から全国の馬に門戸が開かれた東京ダービー。
果たして“ダービージョッキー”の称号を手にするのは!?
全国の調教師が東京ダービーを狙う
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2023年 | 渡邉 和雄(大井) | 小久保 智(浦和) | 米田 英世(大井) |
2022年 | 小久保 智(浦和) | 藤田 輝信(大井) | 荒山 勝徳(大井) |
2021年 | 林 正人(船橋) | 川島 正一(船橋) | 藤田 輝信(大井) |
2020年 | 林 正人(船橋) | 田島 寿一(川崎) | 水野 貴史(浦和) |
2019年 | 岩本 洋(川崎) | 矢野 義幸(船橋) | 川島 正一(船橋) |
2018年 | 佐藤 賢二(船橋) | 村上 頼章(大井) | 柏木 一夫(大井) |
2017年 | 佐藤 賢二(船橋) | 的場 直之(大井) | 阪本 一栄(大井) |
2016年 | 中道 啓二(大井) | 林 正人(船橋) | 水野 貴史(浦和) |
2015年 | 小久保 智(浦和) | 小久保 智(浦和) | 鈴木 啓之(大井) |
2014年 | 森下 淳平(大井) | 佐野 謙二(大井) | 川島 正行(船橋) |
栄えあるダービートレーナーの称号。
過去10年で東京ダービーを複数回勝利した調教師は3名もいる。
▽小久保智調教師【2015年ラッキープリンス/2022年カイル】
▽林正人調教師【2020年エメリミット/2021年アランバローズ】
▽佐藤賢二調教師【2017年ヒガシウィルウィン/2018年ハセノパイロ】
ちなみに、南関東リーディング10位以内(5/17時点)の調教師で東京ダービーを制しているのは小久保智調教師のみ。
名馬の宝庫・船橋
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 2 | 2 | 2 | 22 | 7.1% | 14.3% |
船橋 | 4 | 3 | 2 | 41 | 8.0% | 14.0% |
大井 | 3 | 4 | 6 | 43 | 5.4% | 12.5% |
川崎 | 1 | 1 | 0 | 17 | 5.3% | 10.5% |
夢の大舞台は南関東限定から全国のホースマンへと広がった。
地元大井の意地か、南関東3場の誇りか、それとも門戸が広がった全国の厩舎か…!?
勝ち星数では「船橋所属馬」が1歩リードしており、続くのは「大井所属馬」と「浦和所属馬」となる。
「船橋」からはヒガシウィルウィン、アジュディミツオー、トーシンブリザードなどのG1/Jpn1馬が誕生。
名馬の宝庫でもある「船橋所属馬」から今年も目が離せない。
6番人気以下の馬が台頭!
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 3 | 2 | 1 | 4 | 30.0% | 50.0% |
2人気 | 2 | 1 | 3 | 4 | 20.0% | 30.0% |
3人気 | 2 | 0 | 1 | 7 | 20.0% | 20.0% |
4人気 | 0 | 0 | 2 | 8 | 0.0% | 0.0% |
5人気 | 0 | 1 | 0 | 9 | 0.0% | 10.0% |
6人気以下 | 3 | 6 | 3 | 91 | 2.9% | 8.7% |
注目は「6番人気以下」の成績。
過去10年で3勝、2着6回、3着3回の成績を残しており、全連対馬20頭中、9頭を「6番人気以下」が占めている。
連対馬を「人気別での組み合わせ」で見てみると…
■「5番人気以内の2頭」:3回
■「5番人気以内」&「6番人気以下」:5回
■「6番人気以下の2頭」:2回
なお、2014年~2023年の南関東クラシック第1戦「羽田盃(旧S1)」では、
「1番人気馬」が5勝(連対率70.0%)、「2番人気馬」が1勝(同50.0%)と、上位人気馬が順当に結果を残している(※)。
※羽田盃の「6番人気以下」は1勝(連対率3.2%)
今年の3歳ダート三冠初戦「羽田盃(Jpn1)」は1着から順に「1番人気」⇒「4番人気」⇒「8番人気」だったが、さて東京ダービーはどうなるか。
荒れる東京ダービー!
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2023年 | 150 | 240 | 1,950 |
2022年 | 1,180 | 54,830 | 564,970 |
2021年 | 410 | 12,240 | 432,750 |
2020年 | 3,110 | 10,610 | 240,080 |
2019年 | 1,240 | 1,070 | 7,590 |
2018年 | 490 | 6,630 | 173,350 |
2017年 | 370 | 230 | 2,690 |
2016年 | 700 | 66,350 | 705,810 |
2015年 | 2,930 | 23,030 | 669,140 |
2014年 | 110 | 1,500 | 8,740 |
平均 | 1,069 | 17,673 | 280,707 |
堅いか大荒れか、非常に両極端な配当傾向。
特に「三連単」が分かりやすく、4桁配当4回のほかは全て10万円オーバーの高配当。
また、「馬複」も高配当となるケースが多く、万馬券が5回(5万円オーバーが2回!)も出現しているのだ。
世代の頂点を極めるのは出走各馬の陣営も難しいが、ファンにとっては馬券を的中させるのも非常に難解と言えるだろう。
外側の枠が好成績
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1 | 0 | 1 | 16 | 5.6% | 5.6% |
2枠 | 0 | 2 | 1 | 17 | 0.0% | 10.0% |
3枠 | 1 | 0 | 2 | 17 | 5.0% | 5.0% |
4枠 | 0 | 1 | 1 | 16 | 0.0% | 5.6% |
5枠 | 2 | 1 | 2 | 14 | 10.5% | 15.8% |
6枠 | 1 | 4 | 0 | 15 | 5.0% | 25.0% |
7枠 | 4 | 1 | 2 | 13 | 20.0% | 25.0% |
8枠 | 1 | 1 | 1 | 15 | 5.6% | 11.1% |
「1枠~4枠」を合計すると2勝、2着3回、3着5回。
これに対して「5枠~8枠」を合計すると8勝、2着7回、3着5回となるので、データ上では「外枠有利」となる。
では、2023年4月1日~2024年3月31日の期間に行われた「大井2,000m」の枠番別成績はどうだろう。
「大井2,000m」は「東京ダービー(Jpn1)」や「東京大賞典(G1)」などが行われるチャンピオンディスタンス。
上記期間中では25回の実施と回数は多くないものの、東京ダービーの傾向と比べると「内/外の差は少ない」と言えそう。
古馬より経験の少ない3歳馬、さらには様々な想いが交錯する東京ダービーはコース傾向とは異なる結果となるのかもしれない。
牡馬が断然強い!
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 10 | 10 | 10 | 110 | 7.1% | 14.3% |
牝馬 | 0 | 0 | 0 | 12 | 0.0% | 0.0% |
セン馬 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
「牡馬」が10勝、2着10回、3着10回。
最後に「牝馬」が勝利したのは2011年の二冠馬クラーベセクレタだ。
東京ダービー馬は羽田盃1~3着馬から!
羽田盃着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
羽田盃1着 | 2 | 2 | 1 | 4 | 22.2% | 44.4% |
羽田盃2着 | 2 | 1 | 1 | 5 | 22.2% | 33.3% |
羽田盃3着 | 2 | 0 | 0 | 6 | 25.0% | 25.0% |
羽田盃4着以下 | 1 | 4 | 5 | 45 | 1.8% | 9.1% |
3歳ダート三冠初戦「羽田盃」は、芝の3歳クラシック「皐月賞(JRA・G1)」に相当。
東京ダービーの優先出走権は【地方所属馬:上位3頭】【JRA所属馬:5着以内の上位3頭】に与えられる。
「羽田盃」の1~3着馬からは6頭の東京ダービー馬が誕生。
当然ながら関連性が最も高いレースだが、羽田盃&東京ダービーの二冠を達成した馬はハッピースプリントとミックファイアの2頭のみだ。
となれば、「羽田盃」の2・3着馬に注目となり、それぞれ2頭、計4頭が東京ダービーで逆転優勝を果たしている。
一方、「羽田盃」4着以下から東京ダービーを制したのは2022年のカイルのみ。
すなわち、東京ダービー馬は「羽田盃1~3着馬」の中にいる可能性が非常に高いということだ。
なお、「羽田盃」4着以下からは2着馬4頭、3着馬5頭を輩出している。
2024年羽田盃の結果
2020年の東京ダービー馬はここから!
東京湾カップ着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
東京湾カップ1着 | 0 | 1 | 1 | 7 | 0.0% | 11.1% |
東京湾カップ2着 | 1 | 1 | 0 | 7 | 11.1% | 22.2% |
東京湾カップ3着 | 0 | 1 | 0 | 6 | 0.0% | 14.3% |
東京湾カップ4着以下 | 0 | 0 | 0 | 22 | 0.0% | 0.0% |
船橋1,700mが舞台の「東京湾カップ(S2)」。
1着馬に「東京ダービー」の優先出走権が付与されるトライアルだ。
※2023年までは上位2頭に優先出走権付与
過去10年で「東京湾カップ」1・2着馬はのべ18頭が東京ダービーに挑戦して1勝、2着2回。
実に連対馬の9割が参戦していることになるが、成績的には苦戦気味と言えるだろう。
なお、該当馬は2020年の東京ダービー馬エメリミット、同2着マンガン、2021年の東京ダービー2着ギャルダルだ。
2024年東京湾カップの結果
東京ダービーチャレンジ組は苦戦…
チャレンジ着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
チャレンジ1着 | 0 | 1 | 1 | 7 | 0.0% | 11.1% |
チャレンジ2着 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
チャレンジ3着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
チャレンジ4着以下 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
※2023年までは東京ダービートライアルの名称
東京ダービー出走をかけた最終便。
2023年までは優勝馬に東京ダービーの優先出走権が付与されていたが、2024年は東京ダービーの“指定競走(注)”として実施される。
距離、コース共に東京ダービーと同舞台で行われるだけに注目が集まるところなのだが…
過去10年の優勝馬からは9頭が東京ダービーに参戦。
しかしながら、東京ダービー馬は誕生しておらず、3着以内に好走した馬も2014年2着スマイルピース、2023年3着ナンセイホワイトのみだ。
注.出走馬の選定にあたりその成績が重視されるレース
2024年東京ダービーチャレンジの結果
歴史的名馬or京浜盃4着以下
京浜盃着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
京浜盃1着 | 2 | 0 | 1 | 5 | 25.0% | 25.0% |
京浜盃2着 | 1 | 0 | 1 | 5 | 14.3% | 14.3% |
京浜盃3着 | 0 | 0 | 5 | 3 | 0.0% | 0.0% |
京浜盃4着以下 | 4 | 2 | 0 | 35 | 9.8% | 14.6% |
クラシックへの登竜門となる「京浜盃(Jpn2)」。
「京浜盃」優勝馬は東京ダービーで2勝、3着1回。
勝利した2頭はハッピースプリント、ヒガシウィルウィンだが、この2頭はいずれも二冠に輝く歴史的な名馬だ。
「京浜盃」から東京ダービーまでおよそ2ヶ月半。
「京浜盃1,700m」⇒「羽田盃1,800m」⇒「東京ダービー2,000m」と距離が延びるサバイバル戦でもある。
このサバイバル戦を勝ち抜くには、相当な実力が必要ということだろう。
むしろ注目したいのは「京浜盃」4着以下の馬たち。
該当馬はのべ41頭が出走して4勝、2着2回と“本番”で着順を上げているのだ。
ちなみに、2021年の東京ダービー馬アランバローズは「京浜盃9着」⇒「羽田盃2着」のローテーションだった。
2024年京浜盃の結果
高配当を提供!
クラウンカップ着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
クラウンカップ1着 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0.0% | 0.0% |
クラウンカップ2着 | 0 | 2 | 1 | 4 | 0.0% | 28.6% |
クラウンカップ3着 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0.0% | 0.0% |
クラウンカップ4着以下 | 2 | 0 | 0 | 17 | 10.5% | 10.5% |
「クラウンカップ(S3)」出走組の成績はどうだろう。
「クラウンカップ」は施行時期によって「羽田盃トライアル」or「東京ダービートライアル」として実施されており、
過去10年では2014年・2021年が東京ダービートライアルとして実施されている。
※2024年は東京ダービートライアル
クラウンカップ覇者は7頭が東京ダービーに出走し、優勝どころか3着内も1度としてない。
逆に成績が良いのは2着馬の2着2回、3着1回と4着以下の2勝。
なお、クラウンカップ組で連対した上記の4頭、東京ダービーでの戦前評価はそれほど高くはなかった。
▽2015年優勝ラッキープリンス ⇒ 9番人気
▽2016年2着プレイザゲーム ⇒ 14番人気
▽2020年優勝エメリミット ⇒ 9番人気
▽2020年2着マンガン ⇒ 5番人気
2024年クラウンカップの結果
牝馬には厳しい戦い…
東京プリンセス賞着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
東京プリンセス賞1着 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0.0% | 0.0% |
東京プリンセス賞2着 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0.0% | 0.0% |
東京プリンセス賞3着 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0.0% | 0.0% |
東京プリンセス賞4着以下 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
南関東牝馬クラシック第2戦「東京プリンセス賞(S1)」。
例年、「羽田盃」の前後に行われていることもあり、「東京ダービー」へと駒を進める牝馬も多い。
「東京プリンセス賞」の優勝馬は、過去10年でのべ4頭が参戦しているが、3着内に好走した例は1度もない。
また、「東京プリンセス賞」出走組に広げてみても同じく結果が出ていない。
2024年東京プリンセス賞の結果
前走 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
羽田盃組 | 7 | 6 | 7 |
東京湾カップ組 | 1 | 3 | 1 |
クラウンカップ組 | 0 | 0 | 0 |
それ以外 | 2 | 1 | 2 |
東京ダービー1~3着馬の「前走」をまとめてみた。
当然ながら「羽田盃組」が7勝、2着6回、3着7回と圧倒的だが、「東京湾カップ組」は要チェックとなりそう。
また、高配当提供の「クラウンカップ組」は、クラウンカップから他のレースを経由して、東京ダービーで結果を出す馬が多いようだ。
前走が「それ以外」の5頭は、「京浜盃(2頭)」「(旧)東京ダービートライアル(2頭)」のほか、
「JRA500万円以下(現1勝クラス)」をステップにして、東京ダービーに挑戦している。
年 | 優勝馬(デビュー地) | デビュー日 | 着順 |
---|---|---|---|
2023年 | ミックファイア(南関東) | 9月23日 | 1着 |
2022年 | カイル(南関東) | 6月4日 | 2着 |
2021年 | アランバローズ(南関東) | 5月8日 | 1着 |
2020年 | エメリミット(南関東) | 8月9日 | 3着 |
2019年 | ヒカリオーソ(南関東) | 7月23日 | 2着 |
2018年 | ハセノパイロ(南関東) | 8月8日 | 2着 |
2017年 | ヒガシウィルウィン(北海道) | 5月12日 | 2着 |
2016年 | バルダッサーレ(JRA) | 6月20日 | 10着 |
2015年 | ラッキープリンス(南関東) | 5月30日 | 1着 |
2014年 | ハッピースプリント(北海道) | 5月15日 | 1着 |
最後に東京ダービー馬の「デビュー日」とその「着順」。
東京ダービー馬のデビュー地は概ね南関東orホッカイドウ競馬となる。
両地区の新馬戦は4月~5月にスタートするが、東京ダービー馬のデビュー日も総じて早い傾向だ。
特に、最近のトレンドとなっているのは「夏場の南関東デビュー」かつ「デビュー戦で敗戦」だろうか。
年 | 優勝馬 | デビュー日 | 着順 |
---|---|---|---|
2023年 | タスティエーラ | 11月27日 | 1着 |
2022年 | ドウデュース | 9月5日 | 1着 |
2021年 | シャフリヤール | 10月25日 | 1着 |
2020年 | コントレイル | 9月15日 | 1着 |
2019年 | ロジャーバローズ | 8月18日 | 1着 |
2018年 | ワグネリアン | 7月16日 | 1着 |
2017年 | レイデオロ | 10月9日 | 1着 |
2016年 | マカヒキ | 10月18日 | 1着 |
2015年 | ドゥラメンテ | 10月12日 | 2着 |
2014年 | ワンアンドオンリー | 8月4日 | 12着 |
参考までに日本ダービー馬のデビュー日と着順。
こちらは「秋デビュー」かつ「新馬戦1着」の傾向が強いようだ。
※2024年優勝馬ダノンデサイルは10月9日の新馬戦で4着
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は6月11日(火)に川崎競馬場で行われる「川崎スパーキングスプリント(S3)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!
(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
データ満載!南関東4競馬場の情報は「nankankeiba.com」をチェック!