~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2025年1月23日(木) 
サラ系4歳以上 船橋1,800m
報知グランプリカップ(S3)

レース紹介

伝統の船橋重賞!「報知グランプリカップ(S3)」!
今年で61回目を数える伝統の1,800m戦。
1964年(昭和39年)の第1回~第34回までは“オールカマー”、第35回以降は“サラ系”で行われている。

▼データ分析のポイント
・オールカマーだ!
・勝島王冠4着以下からの巻き返し
・「船橋1,800m」が得意な馬を探せ

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2024年 エルデュクラージュ 船橋 クロフネ 7人気
2023年 ギガキング 船橋 キングヘイロー 1人気
2022年 ギガキング 船橋 キングヘイロー 3人気
2021年 ゴールドホイヤー 川崎 トランセンド 6人気
2020年 サルサディオーネ 大井 ゴールドアリュール 5人気
2019年 タービランス 浦和 パイロ 1人気
2018年 リッカルド 船橋 フサイチリシャール 3人気
2017年 エンパイアペガサス 浦和 エンパイアメーカー 2人気
2016年 タイムズアロー 船橋 タイムパラドックス 4人気
2015年 バトードール 船橋 クロフネ 4人気

報知グランプリカップは第34回まで「オールカマー」として実施されていた。
その歴史の中で、アングロアラブ(アア)の優勝は5回(4頭)を数える。

現在は「サラ系」、実質的には「サラブレッド」で争われているが“オールカマー”の名残があるような優勝馬たちが名を連ねている。

まずは元JRA所属馬。
表中の太字が該当馬となり、2024年の優勝馬エルデュクラージュは10歳にして重賞タイトルを奪取(通算では重賞2勝目)。
また、リッカルドはダートグレード競走覇者、サルサディオーネは直近10年では唯一の牝馬である。
南関東移籍で再ブレイクした馬、移籍を機に素質が開花した馬など、新天地で活躍する馬は少なくないようだ。

地方生え抜きでは、南関東のクラシックを制したゴールドホイヤーとタービランス。
さらに、岩手ダービー馬エンパイアペガサス、2022年・23年と連覇したギガキングなど、
馬齢・性別を問わず、様々な経歴を持つ馬が活躍している。

過去10年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

矢野貴之騎手が好相性!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2024年 矢野 貴之 笹川 翼 森 泰斗
2023年 和田 譲治 森 泰斗 本田 正重
2022年 和田 譲治 張田 昂 山崎 誠士
2021年 山崎 誠士 酒井 忍 森 泰斗
2020年 岩田 康誠 森 泰斗 吉原 寛人
2019年 森 泰斗 本田 正重 矢野 貴之
2018年 矢野 貴之 真島 大輔 御神本 訓史
2017年 村上 忍 和田 譲治 矢野 貴之
2016年 真島 大輔 笹川 翼 的場 文男
2015年 今野 忠成 御神本 訓史 左海 誠二

大井所属の「矢野貴之騎手」が2勝、3着2回と好相性。
勝ち鞍は2024年エルデュクラージュ、2018年リッカルドなので芦毛とコンビを組んだ時は要注目かもしれない。

なお、2024年は「矢野貴之騎手」「笹川翼騎手」「森泰斗騎手」の南関リーディング上位3名での決着。
重賞で3名が並び立つケースは少ないが、「森泰斗騎手」不在の今年は果たして…!?

なお、現時点での南関東リーディングはこちら
船橋開催が終わっていない状況ではあるが、
上位2名は「矢野貴之騎手」「笹川翼騎手」、続くのは「和田譲治騎手」「野畑凌騎手」「落合玄太騎手」だ。
※1月17日大井終了時点での成績

地元の船橋勢が強い

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 2 3 0 13 11.1% 27.8%
船橋 6 4 4 48 9.7% 16.1%
大井 1 3 4 19 3.7% 14.8%
川崎 1 0 2 6 11.1% 11.1%

地元の「船橋所属馬」が6勝、2着4回、3着4回。
出走頭数が多いので勝率・連対率は目立たないが、地元のタイトルをしっかりと守っている。

大混戦の様相!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 2 2 0 6 20.0% 40.0%
2人気 1 4 2 3 10.0% 50.0%
3人気 2 2 2 4 20.0% 40.0%
4人気 2 0 1 7 20.0% 20.0%
5人気 1 1 2 6 10.0% 20.0%
6人気以下 2 1 3 60 3.0% 4.5%

上位人気馬が好走する傾向。
「1~5番人気馬」で8勝、2着9回、3着7回とほぼほぼ独占状態だ。

一方、「6番人気以下」の馬たちは2勝、2着1回、3着3回となっており、「6番人気以下」同士のワンツーは1度もない。

人気サイドでも配当は!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2024年 6,060 5,230 78,480
2023年 160 230 2,040
2022年 420 720 8,880
2021年 2,200 11,180 115,280
2020年 830 1,330 13,220
2019年 310 11,230 210,590
2018年 430 760 19,390
2017年 580 1,840 20,040
2016年 1,060 1,810 20,850
2015年 860 1,370 106,120
平均 1,291 3,570 59,489

前項の通り、5番人気以内の馬が8勝、2着9回、3着7回を占める。
人気馬が活躍する傾向にあるが、1番人気が敗れるケースも少なくないため、組み合わせ次第では高配当が期待できそうだ。

ちなみに、「馬複」が万馬券だった際の入着順は以下の通り。
▽2019年:「1番人気」⇒「9番人気」
▽2021年:「6番人気」⇒「5番人気」
▽2024年:「7番人気」⇒「2番人気」

勝つのは外、連対率は内

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 3 1 5 0.0% 33.3%
2枠 0 0 1 8 0.0% 0.0%
3枠 2 2 0 10 14.3% 28.6%
4枠 1 2 2 9 7.1% 21.4%
5枠 1 0 2 12 6.7% 6.7%
6枠 3 0 2 12 17.6% 17.6%
7枠 0 2 0 17 0.0% 10.5%
8枠 3 1 2 13 15.8% 21.1%

バラつきはあるが、勝ち切るのは「3枠」以降。
「1枠」「2枠」の優勝歴を遡ると…「1枠」は2002年リガメエントキセキ、「2枠」は2010年マンオブパーサーが最後となっている。

一方、連対率は大きな差はなく、どちらかと言えば内よりの「1枠」~「4枠」が高い傾向。
前日の「ブルーバードカップ(Jpn3)」と同条件となるので、開催傾向も確認したいところだろう。

なお、直近3か月の枠番別の成績は以下の通りとなる。

【船橋1,600m~1,800mの枠番別の成績(直近3か月)】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 3 2 2 28 8.6% 14.3%
2枠 2 0 1 32 5.7% 5.7%
3枠 2 3 5 34 4.5% 11.4%
4枠 2 4 2 40 4.2% 12.5%
5枠 6 6 5 33 12.0% 24.0%
6枠 4 9 7 37 7.0% 22.8%
7枠 9 6 5 38 15.5% 25.9%
8枠 7 5 8 43 11.1% 19.0%

上表は直近3か月の「船橋1,600m~1,800mの枠番別の成績」。
「ブルーバードカップ」の南関データ分析でも示したデータなのでぜひ参考にしてほしい。

牝馬の1勝はJRAジョッキーを背に逃走V

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 7 9 10 77 6.8% 15.5%
牝馬 1 0 0 5 16.7% 16.7%
セン馬 2 1 0 4 28.6% 42.9%

「牡馬」と「セン馬」が9勝、2着10回、3着10回。
唯一、「牝馬」で勝利したのは2020年サルサディオーネ(岩田康誠騎手)だ。

若手の勢い!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
4歳 3 1 2 9 20.0% 26.7%
5歳 1 2 3 10 6.3% 18.8%
6歳 2 0 2 18 9.1% 9.1%
7歳以上 4 7 3 49 6.3% 17.5%

明け「4歳馬」が3勝、2着1回、3着2回と結果を出している。
出走頭数はのべ15頭と少ないものの、勝率20.0%、連対率26.7%は立派な数字だろう。

勝島王冠組は実績馬重視?

【勝島王冠の着順別の成績】

勝島王冠着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
勝島王冠1着 0 1 0 1 0.0% 50.0%
勝島王冠2着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
勝島王冠3着 0 1 0 1 0.0% 50.0%
勝島王冠4着以下 3 1 3 18 12.0% 16.0%

前年の11月後半~12月前半に大井1,800mで行われる「勝島王冠(S2)」。

距離1,800mは報知グランプリカップと共通しているものの、勝島王冠上位組の出走は少ない。
過去10年で「勝島王冠」1着~3着馬はのべ6頭が参戦して2着2回、4着以下4回となっている。

一方、「勝島王冠」4着以下からは25頭が参戦して3勝、2着1回、3着3回。
2021年以降は「勝島王冠」4着以下から2頭の勝ち馬と、2頭の3着馬を送り出している。

2024年勝島王冠の結果

コース経験は重要?

【船橋1,800mの経験有無別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
経験あり 4 5 5 45 6.8% 15.3%
経験なし 6 5 5 41 10.5% 19.3%

「船橋1,800m」の経験有無別の成績。
「経験あり」の4勝、2着5回、3着5回に対して、「経験なし」は6勝、2着5回、3着5回と大きな差は出ていない。

続いては、「経験あり」の中から「3着内実績があったか否か」の成績だ。

【船橋1,800mの3着内経験有無別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3着内経験あり 4 4 3 32 9.3% 18.6%
3着内経験なし 0 1 2 13 0.0% 6.3%

こちらは明確にデータの傾向が見られる。
前項の「船橋1,800m」の経験があった好走馬のうち、実に7割以上が「3着内」の経験もあったのだ。

「船橋1,800m」を得意としている馬たちには是非とも注目したい。

今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は1月29日(水)に大井競馬場で行われる「金盃(S2)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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