コラム

スパーキングサマーカップ   

8月25日に川崎競馬場で行われたスパーキングサマーCは、
中団の外を追走した8番人気フィールドセンスが、粘り込みを図る1番人気スマイルウィをゴール寸前でクビ差とらえて快勝。
2度目の重賞挑戦で初タイトルを手に入れました。

転入初戦だった前走の プラチナC(コラム参照)で手応えをつかんでいた本橋孝太騎手は
「直線を向いた時は馬も反応してくれていけると思いましたが、スマイルウィも力のある馬なのですごく粘られて、
届くか届かないか際どいなという感じでした。最初の1コーナーまでの入りがあまりうまくいかなかったので、
そこを改善すればもっともっと走る馬だと思います」と会心の表情。

そして、今後に向けて
「小回りより船橋の方が合っている。この走りができているから、マイルも慣れれば大丈夫」と
収穫の大きいレースを振り返っています。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎スマイルウィ2着
〇ファルコンビーク7着
▲リネンファッション13着
△フィールドセンス1着
△ライトウォーリア11着
△ワイドファラオ14着

で、ハズレ。

2戦連続で2着に泣いたスマイルウィの張田昂騎手は「悔しい。ちょっと展開も…。うまく乗れなかった」と言葉少な。
ただ、マイルグランプリ同様に3角先頭の自力勝負に出ての惜敗なので悲観する内容ではありません。

一方、人気を分けた川崎マイラーズの覇者で3連勝中のファルコンビークは7着。
本田正重騎手は「もともとスタートを出てから特別に速い馬ではなく、今までは2番手で競馬はできていたけど、内枠に入っちゃったのが…。
外枠でもまれない3番手ぐらいに行けていれば違ったと思う」と敗因を分析。

たとえ内枠を引いたとしても、同型が少なくマイペースで運べれば巻き返しは可能でしょう。

3番人気3着アヴァンティストの御神本訓史騎手は「器用さがあるし、うまく立ち回ってくれた。ただ、ちょっとマイルは長い」とコメント。
JRAで4勝をマークした1,200、1,400メートルが舞台ならチャンスが広がります。

岩手から古巣・川崎に遠征してきた5番人気ヴァケーションは、2019年の全日本2歳優駿を制した舞台で4着。
村上忍騎手は「途中ちょっと怯んだわけじゃないけど、手応えがなくなった部分があって、そこがもったいなかった。
最後はまたしっかりきてくれた。マイルで勝っていた馬だけど、今だったら長くても大丈夫。」

勝負どころで置かれる面が解消されれば、地方交流重賞でも好勝負になりそうです。


プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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