コラム

全日本2歳優駿      

12月14日に川崎競馬場で行われた全日本2歳優駿は、3番人気のJRAデルマソトガケが鮮やかな差し切り勝ち。
3連勝でJpn1タイトルを手に入れ、未勝利脱出からわずか2か月半で2歳ダート王者に輝きました。

デビューから6戦すべて手綱を取る松若風馬騎手は「前半ペースも少し流れていたので、向こう正面でいい位置につけたなと思いました。
口向きに難があったりするけど、競馬を使うにつれて解消してきて本当にいい方向に向かっていると思いますし、
馬の成長をすごく感じます」とコメント。
重賞初挑戦で初物尽くしでしたが、母アムールポエジーが関東オークス(2013年)を制した舞台で大仕事をやってのけました。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ヒーローコール4着
〇オマツリオトコ2着
▲リアルミー6着
△デルマソトガケ1着
△オーマイグッネス14着
△ペリエール3着

でハズレ。

川崎コースは鎌倉記念を含む4戦無敗で◎に推奨した4番人気ヒーローコールは追い上げ及ばず4着。

森泰斗騎手の負傷(右母趾挫傷)により、2度目のコンビとなった笹川翼騎手は
「前めにつけてくれの指示。スタートも決まったし、普通のメンバー構成ならハナに行けているけど、中央の馬は速い。
急かしすぎるとまだ全然動けない。でも、力はめちゃくちゃありますし、順調なら来年はこの馬の年になる。本当にすばらしい。
乗り味がめちゃくちゃいい。反応もいいですし、現状でよく川崎の小回りで走れているなって感じ。
大井の外回り、船橋の広いコースがすごく合いそうなイメージ。スケールが違う」とべた褒め。
JRA勢の壁は厚く、連勝は4でストップしましたが、来年の南関東3歳3冠路線はヒーローコールが主役になりそうです。

南関東重賞で連対歴のあったホッカイドウ競馬の2頭のコメントは以下の通り。

平和賞勝ち馬で11番人気10着プルタオルネ(小国博行厩舎)の本橋孝太騎手は「小国さんも少し重かったかなって言っていたし、
そのへんの鈍さが出て、前回(平和賞のコラム参照)も言ったようにまだ子供っぽいところがあるから、余計そういうところが出たのかな。
しまいは脚を使ってくれているので、もっと走れると思います」。

また、イノセントC勝ち、鎌倉記念2着、
兵庫ジュニアグランプリで2着した6番人気スペシャルエックスは3角でズルズル後退してまさかの13着大敗。
矢野貴之騎手は「ハナの後ろで結果は良かったかなって感じはしますけど、なんか気持ちが難しいところがあります。
今日は全然走っていない。こんなものじゃないと思う。今後に期待ですね」と振り返っています。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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