コラム

TCK女王盃       

1月25日に大井競馬場で行われたTCK女王盃は、JRAグランブリッジが1番人気に応える鮮やかな差し切り勝ち。
2戦連続2着のうっぷんを晴らして重賞3勝目を飾りました。

ダート競走の体系整備により、24年から兵庫女王盃に変更されるTCK女王盃。
その最後の年を3連覇(21年マルシュロレーヌ、22年テオレーマ)で締めくくった川田将雅騎手は
「初めて競馬で乗せていただくので、リズムの良い競馬をしながらどれほどの脚を使えるのか馬の力を信じてやってみたところ、
強い目の前の馬をつかまえてくれたので本当に良い内容で走れたと思います」と振り返っています。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎プリティーチャンス3着
〇ヴァレーデラルナ2着
▲グランブリッジ1着
△テリオスベル4着

で的中。

1~7着まですべて人気通りの決着となり、JRA勢5頭が掲示板を独占しました。

昨年のJBCレディスクラシックの覇者ヴァレーデラルナの岩田望来騎手は
「展開も乗り方も指示通りに乗れました。今日は負けましたが、今後に生きてきてくれればいいです」と前を向きます。

3着プリティーチャンスのB.ムルザバエフ騎手は
「最後まで止まっていないし、しっかり頑張って走ってくれている。もう少しペースが流れてくれれば、もっといい脚を使えた」、
4着テリオスベルの江田照男騎手は
「1コーナーあたりでうまくハナに行って、流れに乗っていい感じで行けましたが、最後は決め手の差でした」、
5着ナンヨーアイボリーの石橋脩騎手は
「もう少し流れるかなと思いましたが、ペースが落ち着いてしまった。最後まで伸びているし、頑張ってくれた」とそれぞれコメントしていました。

そして、ベストとも言える地元・大井の外回りコースで試金石だったコスモポポラリタは勝ち馬から1秒9差の6着。主戦の和田譲治騎手は
「道中はしっかり集中して楽にあの位置につけられたけど、やはり中央勢はしまいの脚が違う」とお手上げの様子でしたが、
力をつけてきているのは間違いなく「こっちの牝馬同士ならやれないことはないと思う」と話してくれています。
まだA2ですが、昨年の東京プリンセス賞(スピーディキックのクビ差2着)の コラム でも触れている通り、
馬群でレースを進めやすい多頭数、もしくは内々で我慢する状況が作りやすい内枠を引いた時はマークが必要でしょう。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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