コラム

報知グランプリカップ  

2月8日に船橋競馬場で行われた報知グランプリCは、
直線で外から抜け出したギガキングが単勝1・6倍の断然人気に応えて連覇を達成。
2歳時から4年連続で、通算5度目のタイトル獲得になりました。

これで船橋1,800メートルは6戦5勝としたスペシャリストに、
主戦の和田譲治騎手は「3、4コーナーでちょっと置かれましたが、しっかり伸びて勝つことができました」と会心の表情。

今年の最大目標は昨年5着に敗れた日本テレビ盃(9月27日)でのリベンジですが、
今後は短期放牧を挟んで、ブリリアントC(4月20日、大井1,800メートル)から大井記念(5月24日、大井2,000メートル)へ。
苦手意識のある右回りコースを克服するべく4戦未勝利の大井に挑みます。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ギガキング1着
〇アナザートゥルース2着
▲リンゾウチャネル4着
△ロードゴラッソ3着
△ゴールドホイヤー5着

で的中。

2番人気アナザートゥルースは転入初戦のチバテレ盃と同じくギガキングの後塵を拝する2着に終わり、
森泰斗騎手は「マイペースで楽に逃がしてもらったけど、最後は踏ん張れなかったですね。
あのペースで行けば勝ちたかったのが正直なところ。勝ち馬が強かった」と残念そう。
20年のダイオライト記念以来の勝利はお預けになりましたが、9歳でも衰えは感じられません。
折り合いの心配がなく距離が延びていいタイプで、半兄サウンドトゥルーのように中長距離路線で息の長い活躍が期待できるでしょう。

約8か月半ぶりだった5番人気ロードゴラッソは追い上げ及ばず3着。
コンビ2度目の本田正重騎手は「ゴーサイン出してからオッって感じだったけど、さすがに最後は止まっちゃった。
久々だと思う。またタイトルは取れるんじゃないかな。3走前に2,000メートル(日吉オープン3着)で乗った時も引っかかっていたし、
距離が延びていい感じはない。こういう時計のかかる深い馬場よりも大井の方がいいかな」。
昨年の大井記念コラムで触れた張田昂騎手のコメントも踏まえると、大井1,600~1,800メートルが狙い目になります。

21年の2着馬で、4番人気リンゾウチャネルは4着。
笹川翼騎手から乗り替った藤本現暉騎手は「けっこう引っかかって控える形になったので、もう少し折り合って運べれば違ったかな。
こういう馬場も合いそうですし、馬自体は具合が良さそうなので、どこかでチャンスはありそう」とコメント。
気性面が難しく、力を出し切れないのが悩ましいところです。

そして、2番手でスムーズに運んだ3番人気ゴールドホイヤーは末脚不発でまさかの5着。
一昨年の覇者で、昨年3着と相性のいいレースでしたが、
山崎誠士騎手は「理想的な展開で運べたし、4コーナーまであの感じでくれば、もうひと脚あるかなと思ったけど…。
しまい止まっちゃった。いくらか重めなのかな」と首をひねっていました。
こちらも好走パターンがつかみきれないタイプですが、あっさり勝っても不思議のない実力馬です。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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