コラム

ブリリアントカップ    

4月20日に大井競馬場で行われたブリリアントCは、直線で抜け出した2番人気ランリョウオーが後続の追撃を退けて4つ目のタイトルを獲得。
小久保智調教師にとっては地方競馬通算1,800勝のメモリアルVになりました。

昨年の東京記念以来の勝利に導いた本橋孝太騎手は
「悪かった時に比べて前走の金盃で復活の兆しを見せていたので、今日は馬を信じて強気に乗ろうと思っていました。
ペースにも恵まれましたが、終始いいリズムで走れていたので、最後まで粘ってくれると信じていました」と会心の表情。
次走は、大井記念(5月24日、大井2,000メートル)で連覇を狙います。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ランリョウオー1着
〇タイムフライヤー3着
▲ロードゴラッソ6着
△スワーヴアラミス2着
△ギガキング5着
△マンガン15着

この日は10R▲○、12R◎△で決まり、エンプレス杯、桜花賞当日に次ぐ今年3度目のトリプル馬単(65万5,455円)的中となりました。

メンバー最速の上がり3ハロン36秒5の末脚で外から強襲した6番人気スワーヴアラミスは、あと一歩及ばず2着。
今野忠成騎手は「理想のレースはできた。僕が右回りに乗るのは初めて。右回りの方が真剣みにかけるし、
最後に内にササっちゃって…。左回りが理想かな」と残念そう。

また、1番人気ギガキングはまたしても右回りの大井コースを克服できず5着。
和田譲治騎手は「ジリジリだけど伸びています。右回りは問題ないと思う。
左回りの方が伸びているイメージはあるけど、メンバーもあるのかな。今日はペースが遅くて前残りだし…」と明確な敗因がつかめず首を捻ります。
それでも0秒1差の接戦を演じているので、上記2頭は大きい馬場で左回りコースの船橋1,800メートルなら主役級の評価でいいでしょう。

一方、以下の3頭はマイル路線で勝機が出てきそうです。

道中は内々を回り、直線で外に持ち出して追い上げた7番人気タイムフライヤーは3着。
森泰斗騎手は「うまくさばけたし、完ぺきだったけど…。やはり1ハロン長いのかな。
やはり手応えほど伸びていない感じがするから、マイルの方がいい。
もう少し背中の柔らかみが出るとさらにいいと思う」と悔しさをにじませていました。
昨年のマイルグランプリのコラムでも触れた通り、時計の速い馬場の適性は高く、大井マイルがベストになります。

すんなりハナを奪った3番人気デュードヴァンは4着。
最後までしぶとく食らいつきましたが、御神本訓史騎手は
「自分のペースになっていると思うけど、距離が長い。マイルぐらいがいい」とコメント。

また、4番人気ロードゴラッソは6着で連覇ならず、張田昂騎手は
「ペースがゆっくりでかかり気味になっちゃった。手応えがいい時に行っちゃった方がいい。
ずっと手応えが良かったから。はじけるというより、長くいい脚を使えるタイプだろうな。うまく乗れなかった」。
今まで1,700メートル以上の経験しかありませんが、報知グランプリCで騎乗した本田正重騎手の話も合わせると、マイルの走りを見てみたいです。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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