コラム

東京記念       

9月6日に大井競馬場で行われた東京記念は、最後の直線で外から突き抜けたセイカメテオポリスが1番人気に応えて快勝。
オグリキャップ記念、大井記念に次ぐ3連勝を飾り、4つ目のタイトルを手に入れました。

セイカメテオポリス

セイカメテオポリス(Photo by 両角昭男)


約3か月半ぶりにもかかわらず、メンバー最速の末脚で差し切る文句なしの勝利に吉原寛人騎手は
「最後までインにこだわって騎乗し、外に出した時は手応え抜群だったのでかわしてくれると思っていました」と笑顔。

吉原寛人

セイカメテオポリスと吉原寛人騎手(Photo by 両角昭男)


セイカメテオポリス

セイカメテオポリス(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎セイカメテオポリス1着
〇ランリョウオー2着
▲フレッチャビアンカ6着
△マンガン4着
△カイル10着
△レッドソルダード12着

で的中。

連覇を狙った5番人気ランリョウオーは単騎マイペースに持ち込みましたが、あと一歩及ばず2着。
主戦の本橋孝太騎手は「久々にこの馬のペースだったし、行きっぷりも戻ってくれていたので、あそこまで行ったら勝ちたかった」と残念そう。
マイナス8キロの馬体重(449キロ)は問題なく、昨年のタイムを1秒2も短縮しているので、今回は相手が悪かったとしかいいようがありません。
繊細なタイプで成績はムラですが、中距離路線で主役を張れる馬です。

ランリョウオー

ランリョウオー(Photo by 両角昭男)


3着争いをハナ差制したのは6番人気ミヤギザオウでした。
今野忠成騎手は「まだまだ良くなりそうな感じはある。本当ならメンコを外した方が反応は良くなるけど、外したらゲートが…。
いくら反応が良くても今日の位置は取れないだろうし、もう少し馬が納得してくれれば。
引っかかる馬ではないから長い距離は乗りやすいし、今日は枠順が良かった」とコメント。
歯がゆいレースが続く半面、帝王賞のコラムでも触れた通り、昨年の羽田盃以来の復活Vへ手応えはつかんでいます。
長丁場+内枠の条件がマッチすればチャンスがあるでしょう。

ミヤギザオウ

ミヤギザオウ(Photo by 両角昭男)


トライアルの覇者で2番人気に支持されたマンガンはスタートで後手に回り、最後方からの競馬。
向こう正面から進出して差を詰めましたが、4着が精いっぱい。
山崎誠士騎手は「ペースが落ち着いているし、動くしかなかった。シブさが増しているというか、ずっと追いっぱなし。
距離は長くないと厳しい」と振り返っています。

JRAからの転入初戦だった8番人気ヴェルテックスは直線で伸びきれず5着に終わりましたが、
調教試験でも手綱を取った笹川翼騎手は「中央のレースを見させてもらって、最近はネガティブな感じなのかなと思っていた。
スタートが決まって2番手で進めたけど、逆にハミを取り過ぎちゃって少しかかった。
もうちょっとうまくコントロールしてあげれば南関の重賞ならやれる。ちょっと重いから一回使っていたら違ったと思う。
ビュッという速い脚がなさそうだし、距離は長い方がいい」と好感触。
21年の名古屋グランプリを制し、昨年の川崎記念で3着した実績があり、これからの中長距離路線で楽しみな存在です。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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