コラム

JBCクラシック      

11月3日に大井競馬場で行われたJBCクラシックは、最後の直線で外から抜け出した4番人気のJRAキングズソードが後続を4馬身突き放す圧勝。
並み居る重賞ウイナーをねじ伏せて3連勝を飾り、Jpn1の大舞台で初タイトルを獲得しました。

キングズソード

キングズソード(Photo by 両角昭男)


モレイラ騎手は
「思っていたよりいいスタートを切ることができたので、好位3番手のいいポジションを取ることができました。
スムーズな流れで、直線もいい脚を見せてくれたので、今日の勝ち方は非常に強かったです」とコメント。

J.モレイラ騎手

J.モレイラ騎手(Photo by 両角昭男)


キングズソード

キングズソード(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎メイショウハリオ4着
〇テーオーケインズ3着
▲ウィルソンテソーロ5着
△キングズソード1着
△ノットゥルノ2着

でハズレ。

南関東を代表して挑んだ大井・森下淳平厩舎の2頭はJRA勢の分厚い壁にはね返されましたが、
強敵にもまれた経験を勝島王冠(12月7日、大井1,800メートル)に生かしたいところです。

昨年の東京大賞典9着、今年の帝王賞9着に次ぐG1/Jpn1となった9番人気ミヤギザオウは7着。
今野忠成騎手は「もう少し反応してくれると思ったけど、周りも強い」と第一声。
しかし、珍しくスタートが決まったことに触れて
「いつも今日ぐらいゲートの中でおとなしければ楽にいい位置を取れるんだけどね。
それなりに力は徐々についてきているし、今日の感じは悪くない」と明るい表情を見せています。

埼玉新聞栄冠賞(コラム参照)は小回りコース、今回は一線級が相手で参考外。
南関東馬同士でスタートさえ互角に出てくれれば、昨年の羽田盃以来の勝機も出てくるでしょう。

ミヤギザオウ

ミヤギザオウ(Photo by 両角昭男)


古馬初挑戦だった8番人気サベージは、最後までエンジンがかからず末脚不発の10着に終わりました。
石崎駿騎手は
「前半はリズム良くっていう感じだったけど、運んでいる中で雰囲気が違う感じがあった。
結果的にちょっと重かったのかな。差し向きの馬場じゃないし、その対策も次に向けてしっかりできれば。
力関係は次で分かる」と振り返っています。

相手が強かったとはいえ、掲示板を外したのは昨年の平和賞8着以来2度目。
時計のかかる馬場が合わない可能性もあるので、世代間の壁を含めて次走が本当の試金石になりそうです。

サベージ

サベージ(Photo by 両角昭男)


プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

goTop