コラム

マイルグランプリ      

11月15日に大井競馬場で行われたマイルグランプリは、絶好のスタートを決めてハナに立ったスマイルウィが押し切り勝ち。
単勝1・5倍の断然人気に応えて重賞5勝目を飾りました。

スマイルウィ

スマイルウィ(Photo by 石井一雄)


怪我から復帰して手綱が戻った矢野貴之騎手は
「久々の騎乗で緊張していましたが、返し馬に行ったらいつものスマイルウィでしたので自信がつきました。
ムキになっているわけでもなく、他の馬がきてくれた方が頑張れる馬なので、いいリズムで運べました」と笑顔。

矢野騎手

矢野貴之騎手(Photo by 石井一雄)


次走は、連覇のかかるゴールドC(12月21日、浦和1,400メートル)に向かいます。

スマイルウィ

スマイルウィ(Photo by 石井一雄)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎スマイルウィ1着
〇ソリストサンダー4着
▲ランリョウオー2着
△デュードヴァン3着
△アランバローズ7着

で的中。

道中4番手でレースを進めた4番人気ランリョウオーは追い上げ及ばず2着。
東京記念、埼玉新聞栄冠賞に次ぐ3戦連続の銀メダルとなりました。

主戦の本橋孝太騎手は「最初は2番手を取る気だったし、2番手を取れたら自分から早めに行こうと思っていたけど、外がけっこう来たので。
行く馬が多かったから、それも頭にあったけど、この形ならもうちょっと流れて欲しかった。
でも、ここ最近はあの競馬だとすぐやめちゃっていたのに最後まで頑張ってくれていたし、マイルはいいですね」と手応えをつかんでいます。

中長距離重賞4勝の実績馬ですが、22年2月の多摩川オープン4着以来のマイルにもスムーズに対応できたので、今後の選択肢が広がりました。

ランリョウオー

ランリョウオー(Photo by 石井一雄)


休養明けの武蔵野オープンを快勝して臨んだ2番人気デュードヴァンは3着。
勝負どころでズルズル下がり、直線で盛り返したレースぶりにも御神本訓史騎手は
「久しぶりに砂をかぶったのと馬群に入ったので嫌気をさした。このところスムーズな競馬ばかりだったから、
難しいところがモロに出てしまった。かみ合えばもっといい結果が出せる。
ひと工夫が必要な馬だけど、これだけ走れているから、どこかで一個は勝たせてあげたい」と前向き。

3走前のブリリアントCのコラムで触れた通り、ベストはマイルですが、
2走前の川崎マイラーズ3着時より御神本騎手の評価が上がっているので、メンバー次第でチャンスがありそうです。

南関東馬同士で巻き返しを狙った3番人気ソリストサンダーは4着止まり。
初めて手綱を取った和田譲治騎手は「返し馬の雰囲気は良かったけど、競馬で折り合いを欠きそうなところがあったので折り合い重視で。
最後は脚を使っているけど、オープンにしてはペースがスローだったぶん届かなかった。
内容としては悪くなかったし、これから楽しみ」とコメント。

そして、勝負どころで徐々に置かれて7着に沈んだ5番人気アランバローズの笹川翼騎手は
「このペースなら、いいころなら引っ張ったまま4コーナーぐらいまで来ますけど、まだまだかな。
この馬のピリッとした感じがまだなかったので、それが使ってきて次にどう出るか」と振り返っていました。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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