12月13日に川崎競馬場で行われた全日本2歳優駿は、3コーナーで先頭に立ったJRAフォーエバーヤングが後続を7馬身突き放す圧勝。
デビューからの連勝を3に伸ばし、JBC2歳優駿に次ぐ2つ目のタイトルを手に入れました。
フォーエバーヤング(Photo by 両角昭男)
フォーエバーヤング(Photo by 両角昭男)
1番人気に応えて2歳ダート王に導いた坂井瑠星騎手は「思っていた以上に楽なポジションが取れました。
ここまで離すとは思っていなかったけど、最高の気分でした。
3戦3勝と底を見せていないし、来年以降が楽しみ」と会心の表情。
坂井瑠星騎手(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎フォーエバーヤング1着
〇イーグルノワール2着
▲サトノフェニックス5着
△サントノーレ3着
△ナスティウェザー4着
△ゼルトザーム8着
で的中。
南関東最先着は12番人気カタルシスの7着でした。
後方2番手でレースを進めた山崎誠士騎手は「しまいはちゃんとしているからいいよね。うまくハマれば。
距離は短いと良くないから1,600メートルぐらい」とコメント。
『すぱっと!POG!2023‐24コラム』で取り上げた山崎尋美厩舎の注目馬の1頭で、
今年の東京湾Cで直線一気の差し切りを決めたライズゾーンのようなタイプに育つかもしれません。
カタルシス(Photo by 両角昭男)
ルーキーズサマーCの覇者で8番人気アムクラージュは自分の型に持ち込めず9着。
今年5月の新馬戦4着以来のコンビとなった御神本訓史騎手は「スタートは出ているし、
かなりいいポジションを取れると思ったけど、そこからみんな速い。
でも、久しぶりに乗ったけど、馬は良くなっているし、いいね。砂をかぶっても問題なく進んでくれている。
来年に向けてうまく成長していってくれれば」と収穫を口にしています。
アムクラージュ(Photo by 両角昭男)
また、11番人気の若武者賞勝ち馬グラッシーズマンは10着に沈みましたが、
和田譲治騎手は「周りも速いけど、この馬もスタートは速いし、出して行けばいいところは取れたと思う。
中央のペースは速いからついて行くとどうしても甘くなるけど、地方馬同士ならもっとやれる。
距離は1,400メートルぐらいの方がいい気がする」と巻き返しに意欲を見せています。
そして、重賞初挑戦だった10番人気12着ヌートバーの野畑凌騎手は
「この馬なりに本気で走ってくれましたし、最初に調教に乗っていた時より良くなっています。
ベストは1,400、1,500メートルぐらい」と振り返っていました。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。