コラム

報知グランプリカップ    

1月18日に船橋競馬場で行われた報知グランプリCは、
好スタートを決めてハナに立った7番人気エルデュクラージュが後続を完封し、
昨年の報知オールスターCに次ぐ重賞2勝目を飾りました。

エルデュクラージュ

エルデュクラージュ(Photo by 石井一雄)


文句なしのパフォーマンスを披露した10歳騸馬のパートナーに、矢野貴之騎手は
「年齢を感じさせない気合の入り方で安心して乗っていました。いいペースで逃げられたと思います」と会心の表情。

矢野貴之騎手

矢野貴之騎手(Photo by 石井一雄)


中1週になりますが、次走は報知オールスターC(2月1日、川崎2,100メートル)を予定。
昨年のコラムでも触れた通り、良馬場なら連覇達成も夢ではありません。

エルデュクラージュ

エルデュクラージュ(Photo by 石井一雄)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ギガキング5着
〇スワーヴアラミス3着
▲ロードレガリス4着
△ヒーローコール2着
△ジョエル8着

でハズレ。

史上初の3連覇が期待された1番人気ギガキングは末脚不発の5着。
主戦の和田譲治騎手は「3番手を取れてスムーズに回れていたし、
いつもなら勝ちパターンだけど、直線で伸びきれなかったですね。いつもの感じではなかった」。
これまで船橋1,800メートルは7戦6勝、敗れたのはダートグレード競走の日本テレビ盃5着だけ。
南関東馬同士では無双だっただけに、不本意な結果に首を捻っていました。

一方、人気を分けたヒーローコールは最後の直線でしぶとく追い上げて2着。
全日本2歳優駿4着以来で3度目のコンビとなった笹川翼騎手は「枠と向こうのペースにうまくやられた感じですね。
できれば結果が欲しかったけど、もろもろかみ合わなかった。
4歳馬でよく頑張っていますし、古馬相手でもやれる。パワーがついて成長を感じます」と確かな手応え。
最内枠が気がかりで△まで評価を下げてしまいましたが、前走の浦和記念で地方最先着の4着に食い込んでいますし、
古馬タイトルはもちろん、ダートグレード競走でもチャンスはありそうです。

ヒーローコール

ヒーローコール(Photo by 石井一雄)


人気通りの着順になり、またしても善戦止まりに終わったのは以下の2頭でした。
3着スワーヴアラミスの森泰斗騎手は「気の悪さがあるというか、動きたいところで動けず…。
最後はきているんですけどね。左回りの方が断然いいけど、もうちょっと器用さが求められると思います」と残念そう。

そして、4着ロードレガリスの吉原寛人騎手は「展開ですね。走ってはいるけど、ちょっと工夫がいる感じ。
内枠が欲しかったというのと、ヒーローコールに位置を取られているから外々を回らされたので。
でも、夏負けっぽい雰囲気はなくなっていて、馬は良かった。年齢を感じさせないし、まだ頑張ってくれると思います」とコメント。
ともに9歳馬ですが、条件さえマッチすれば勝てる力はあるので、引き続きマークが必要です。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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