7月3日に川崎競馬場で行われたスパーキングレディーCは、JRAのアーテルアストレアが1番人気に応えて差し切り勝ち。
昨年のレディスプレリュード、今年のクイーン賞に次ぐ重賞3勝目を飾りました。
アーテルアストレア(Photo by 両角昭男)
後方2番手でじっくり構えて末脚を生かした主戦の菱田裕二騎手は「今までのいい時のリズムを意識して乗ろうと思いました。
最後にすごくはじけてくれて、強いところを見せてくれました」と振り返っています。
アーテルアストレア(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎スピーディキック4着
〇ヴィブラフォン3着
▲キャリックアリード2着
△アーテルアストレア1着
△ミラクルティアラ6着
でハズレ。
勝ち馬に最後まで食い下がった6番人気キャリックアリードがクビ差2着。
初タイトル獲得にあと一歩及びませんでしたが、クイーン賞3着、兵庫女王盃4着、エンプレス杯3着に続く地方最先着となりました。
初騎乗の赤岡修次騎手は「4コーナーで夢を見たけど、すごい勢いの馬がいたから…。
ジリジリ伸びているけど、脚色が一緒になっちゃいましたね。内ラチ沿いも取れたし、思い描いた通り。
向こう正面で内をついて行けたのが良かったです。納得はしているけど、勝ちたかった~」と悔しがる一方、
「たぶん長い距離の方がいいと思うけど、スローになると瞬発力で足りなくなっちゃうし、
ペースが流れてくれたらこれぐらいの距離の方がいいのかもしれない。
直線は短いよりもあった方がいい。力はあるから、どこかでチャンスはありそう」と力強いコメント。
エンプレス杯のコラムでも触れた通り、重賞ウイナーの仲間入りをする日はそう遠くはなさそうです。
キャリックアリード(Photo by 両角昭男)
◎に推奨した5番人気スピーディキックはインから脚を伸ばしましたが、昨年2着の雪辱を果たせず4着止まり。
御神本訓史騎手は「ゲートも出たし、いい位置は取れた。
ペースが速くなったから中央馬を行かせてあの位置になったけど、3コーナーのさばきが甘かった。
スムーズならもう少しいい勝負はできたかな。
ここ2戦が消化不良だったけど、しっかりこうやって走ってくれたので、まだまだ頑張ってほしいです」
と反省を口にしながらも前を向いています。
スピーディキック(Photo by 両角昭男)
ともに牝馬限定のダートグレード競走では掲示板を外していませんし、引き続き打倒JRA勢の期待をかけていいでしょう。
22年の関東オークス5着以来2度目の川崎コースだった8番人気ドライゼは7着。
初めて手綱を取った戸崎圭太騎手は「コーナーはきつくても大丈夫だけど、跳びがゆったりしているので、
距離は長い方がゆったり走れるかなと思います。重さ(23キロ増の馬体重)は関係ないけど、性格が難しい感じ」。
転入初戦が一線級相手で苦戦を強いられましたが、まだA2格付けの身。
JRAダート1,800メートルで4勝した力を改めて試されるのは、自己条件の中長距離が舞台になりそうです。
5連勝中の勢いに乗り、B1の身ながらもダートグレード競走に挑んだ7番人気フーリッシュホビーは見せ場たっぷりの8着。
臆することなく先行争いに絡んでいき、直線入り口まで2番手をキープしたレースぶりに本田正重騎手は
「2番手は指示通り。3コーナーでも手応えはある感じだったけど、ペースが速かった。いい馬だし、女の子同士なら」と高評価。
自己条件なら再び連勝街道を突き進むでしょう。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。