コラム

サンタアニタトロフィー   

7月31日に大井競馬場で行われたサンタアニタトロフィーは、外から突き抜けた3番人気デュードヴァンが快勝。
年明けの川崎マイラーズに次ぐ2つ目のタイトルを手に入れました。


デュードヴァン(Photo by 両角昭男)


御神本訓史騎手は「スタートは出ましたが、外の馬が速く引かざるを得なかったので、馬のリズムを乱さないように騎乗しました。
脚はたまっていたし、いい流れで4コーナーにこられたので、はじけてくれるだろうと思っていました。
川崎マイラーズと同じく、すごい脚を繰り出してくれて感謝しています」と振り返っています。


御神本訓史騎手(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎オメガレインボー3着
〇デュードヴァン1着
▲イグザルト2着
△ハデスキーパー5着
△ラストストーリー10着

で的中。

インからしぶとく追い上げた4番人気イグザルトが2着に入り、JRAダート3勝馬の力を見せつけました。
初物尽くしの条件下での好走に笹川翼騎手は「いい脚できましたね。
聞いていた通り、スタートに課題があってうまく出られなかったけど、道中の雰囲気は良かったです。
ちょっと外に出すタイミングがなくて内を選んだ形でしたけど、馬も怯むことなく、一所懸命に走ってくれた。
マイルまでの距離で重賞を取れる器だと思います」と高評価。
マイル以下の路線では引き続きマークが必要です。

◎に推奨した1番人気オメガレインボーは3コーナーから押し上げる積極策を取り、
直線入り口で早くも先頭に立ちましたが、切れ味に勝る2頭の後塵を拝する結果に…。
コンビ2度目の吉原寛人騎手は「たぶん並ばれたら一瞬でかわされちゃうと思って早めに押して行ったけど、
ちょっと最後が甘い感じ。距離の長さなのかな。やりたいレースはしっかりやれました。
1,400メートルぐらいがベストかもしれないです」。
ズブさがあるとはいえ、前走のさきたま杯(コラム参照)時の感触も踏まえると、大井1,400メートルが最適の舞台と言えそうです。


オメガレインボー(Photo by 両角昭男)


そして、8番人気4着リコーシーウルフの吉井章騎手は「一番いいところにつけられて、リズム良くっていう感じ。
最後もしっかり伸びていましたし、真面目に走っていたけど、気を緩ませてはいけないのでしっかりハミをかけました。
たぶん大井の1,600メートルが一番合っていて、最内枠の方が集中して走るのかな」。
気難しい面があって成績の安定しないタイプですが、このコメントは馬券攻略のヒントとして覚えていて損はないでしょう。


リコーシーウルフ(Photo by 両角昭男)


トライアルの覇者で2番人気に支持されたハデスキーパーは5着。
3キロの斤量差を生かせませんでしたが、A2の身での重賞挑戦に森泰斗騎手は
「オープンレースだったので、まだ流れとかの慣れが必要です。最後はすごく内にモタれていたけど、
もともと気の悪いところがあるので慣れてくればチャンスはあると思います」と手応えをつかんでいます。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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