9月5日に川崎競馬場で行われた若武者賞は、ハナを主張したベアバッキューンが後続を9馬身突き放す圧勝。
単勝1・1倍の圧倒的支持に応えてデビュー以来の連勝を3に伸ばし、重賞初挑戦でタイトルを獲得しました。
ベアバッキューン(Photo by 両角昭男)
主戦の町田直希騎手は「ちょっとハミがかりが良かったですが、圧がかからない感じで逃げられる競馬だったので、
馬はリラックスして走れたと思います」と笑顔。
今後は、全日本2歳優駿(12月11日、川崎1,600メートル)が視野に入ります。
ベアバッキューン(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎ベアバッキューン1着
〇ヤギリケハヤ4着
▲ファイアトーチ8着
△プレミアムハンド3着
△ルナフォルトゥーナ7着
で単勝のみ的中。
混戦の2着争いを制したのは、勝負どころで追い上げたゴールドモーニン。
8番人気の低評価を覆す好走に山崎誠士騎手は
「成長を感じる。もうちょっと真面目に走って欲しいけど、今までで一番いい競馬ができたかな。
ずっと促していないとあまり動かないところがあるみたいで、そういうところが解消してくればもう少し器用な競馬ができる。
距離は問題ないと思うし、将来的に楽しみ」と手応え十分でした。
ゴールドモーニン(Photo by 両角昭男)
以下の2頭は要チェックです。
5番人気3着のプレミアムハンドの矢野貴之騎手は
「出たところで位置にこだわらず、オンになるの待ちで乗せてもらったけど、逆にそれが良かった。
ゴール前はよく伸びているけど、なかなかギアが入ってこない。不真面目。
直線も外から内から来てようやく噛んだ感じなので、あれが単独で2番手だと後ろに合わせちゃってダメ。
どこかでオンになるポイントを見つけないと。体も緩いのでもっと距離が延びていいと思うし、
ブリンカーとか馬具も考えた方がいい。まだまだ先の馬」とコメント。
試行錯誤の段階ですが、小久保智厩舎の期待の1頭(すぱっと!POG!コラム~浦和・川崎編~参照)で、
次走でブリンカーを着用してくれば大きく前進する可能性もあるでしょう。
プレミアムハンド(Photo by 両角昭男)
2番人気4着のヤギリケハヤの張田昂騎手は「良くも悪くもずっと抜いて走るから、終始フワつかれた。
スタートは良かったけど、無理にハナを切っていたら着外コース。この馬の競馬はできたかな。
大事に乗ったつもりだったけど、結果、後ろの馬に差されているし、1,200、1,400メートルがいい。
悪くはないけど、成長待ち」と振り返っています。
スプリント路線でチャンスをつかみたいところです。
ヤギリケハヤ(Photo by 両角昭男)
そして、ルーキーズサマーC7着からの巻き返しを狙った紅一点の3番人気ファイアトーチは、まさかの2戦連続大敗を喫してしまいました。
森泰斗騎手は「テンションは大丈夫でしたけど、まだまだ子供っぽいというか、馬体も精神面も成長待ちかもしれない。
初コースで少し物見をしていたし、集中しきれていないです」と言葉少な。
デビュー2連勝を飾ったスピードが武器ですが、メンタル面が少し心配です。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。