9月10日に大井競馬場で行われたゴールドジュニアは、地元の8番人気ランベリーが直線の追い比べを制して重賞初挑戦Vを飾りました。
ランベリー(Photo by 両角昭男)
主戦の矢野貴之騎手は「少し窮屈な競馬になりましたが、馬が辛抱してくれて、よく伸びてくれました。
素質はいいものを持っていると思っていたし、体つきは少し小さいですが、そのぶん根性がある。
このまま順調に成長してくれたら」と会心の笑み。
デビュー戦は気性面の若さを出して大差シンガリ負けを喫しましたが、5戦目にしてタイトルホルダーの仲間入りをしたランベリー。
今後は大井マイルのハイセイコー記念(11月6日)、東京2歳優駿牝馬(12月31日)が視野に入ります。
ランベリー(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎ラブミーメアリー6着
〇ユーロジータビート11着
▲オーシンレーベン2着
△フリーダム9着
△プリムスパールス12着
でハズレ。
ルーキーズサマーCのライトスリーに続いて、すぱっと!POG!コラム(~大井・浦和編~)推奨馬が重賞を制してくれたのは良かったのですが、
2歳重賞のブログ予想は3連敗と散々です。
単勝1・7倍の断然人気に支持されたラブミーメアリーは6着に敗れ、デビュー以来の連勝が3でストップ。
好スタートを決めてハナに立ちましたが、終始マークされる展開が厳しく、森泰斗騎手は
「かなりプレッシャーをかけられて…。前に行った馬はみんな止まっちゃったし、その中では頑張っている。
オーバーペースで全然息が入らない。距離は大丈夫だけど、速くてハナに行っちゃうから、
こうやっていじめられちゃうと…」と悔しさをにじませていました。
ラブミーメアリー(Photo by 両角昭男)
1戦1勝で挑んだ2~4番人気の3頭は明暗を分ける結果になりました。
勝ち馬にしぶとく食い下がった2番人気2着オーシンレーベンの笹川翼騎手は
「勝つかと思った。やるべき事はやれているし、厩舎としてもやるべき事はやってくれている。
まだ体が小さくて440キロぐらいしかないから、冬ぐらいまでに460キロぐらいまで成長してくれれば。
センスがいいし、走ってくるかもしれない」と期待を寄せています。
オーシンレーベン(Photo by 両角昭男)
一方で、3番人気11着ユーロジータビートの御神本訓史騎手は
「力みすぎたかな。キャリアの差もあると思います。初めての右回りで張り気味に走っていたけど、馬がいれば大丈夫。素質はある」。
4番人気12着プリムスパールスの澤田龍哉騎手は
「出して行ったぶん、ひっかかって、結果的に3コーナーで右手前に替えたところから手応えがなくなってしまいました」と振り返っています。
そして、メンバー最速の末脚(上がり3ハロン38秒6)で3着まで追い込んだ7番人気シビックドリームは楽しみな存在です。
追い切りで好感触を得ていた安藤洋一騎手は「外枠の2頭(プリムスパールス、ユーロジータビート)が1戦しかしていないから、
絶対にもまれないポジションにつけてくるだろうと思っていた。追い切りの感じはすごく良かったので、
ためて行ってもしまいは確実に脚を使ってくる自信があったし、展開が向くと思いました。
砂を嫌がって進みが悪く、もう一列前で競馬がしたかったですね。
まだ体がかなり緩いけど、後々は1,800メートルもこなせると思うし、外回りの方がいい」とコメント。
まだまだ心身ともに成長途上の2歳馬なので、コース、距離はもちろん、展開一つで結果が大きく変わりそうです。
シビックドリーム(Photo by 両角昭男)
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。