11月13日に川崎競馬場で行われたロジータ記念は、最後の直線でポルラノーチェとの激しい追い比べを制した8番人気ローリエフレイバーが、
昨年の東京2歳優駿牝馬以来の勝利を飾り、2つ目のタイトルを手に入れました。
ローリエフレイバー(Photo by 両角昭男)
絶好の2番手を進んだ野畑凌騎手は「いいリズムで走ることができて、リラックスして走れていました。
4コーナーで外の馬の手応えが良かったですけど、併せ馬になった時に根性を出してくれました」と笑顔。
野畑凌騎手&ローリエフレイバー(Photo by 両角昭男)
次走は、東京シンデレラマイル(12月30日、大井1,600メートル)で古馬に挑む予定です。
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎プリンセスアリー12着
〇グラインドアウト14着
▲ニジイロハーピー8着
△ポルラノーチェ2着
△リケアマロン5着
で大ハズレ。
単騎マイペースに持ち込んだ1番人気ミスカッレーラは、もうひと踏ん張りが利かず3着。
御神本訓史騎手は「いい感じで運べた。最後は脚が上がったけど、適距離ではないなかで頑張ってくれた。
桜花賞(コラム参照)の時は一番良くなかったけど、だいぶいい頃に戻ったし、古馬相手でも」と手応えをつかんでいます。
距離不安からノーマークにしましたが、関東オークス2着に次ぐ2,100メートルでの好走で改めてポテンシャルの高さを証明。
プラス23キロで馬体が回復したのは好材料で、マイル以下の舞台ならチャンスでしょう。
ハナを切るミスカッレーラ(Photo by 両角昭男)
収穫あり!!を強調していたのは、3番人気4着エレノーラの町田直希騎手です。
大外から脚を伸ばすレースぶりに「行っちゃうとかかっちゃうし、初めて乗った時にハナの後ろで折り合っていたから、
今日は最初から行く気はなかった。もっと速くなると思ったけど、みんながけん制して行かなかったですね。
2,100メートルも走れなくはないけど、思ったほど切れていないから、マイルぐらいの方が切れ味を発揮すると思う。
これで休みに入るみたいなので、パワーアップして帰ってきてもらえればいいかな」とコメント。
エレノーラ(Photo by 両角昭男)
2歳女王が鮮やかな復活Vを飾った一方で、クラシックホース2頭は残念な結果に…。
東京プリンセス賞の勝ち馬フェルディナンドは末脚不発の10着に終わり、安藤洋一騎手は
「馬は良かった。向こう正面で行っちゃえば良かったな。思ったよりペースが落ち着いちゃって。
展開ですね。左回りは大丈夫。巻き返しはできると思う」。
そして、2周目向こう正面で動いて行った桜花賞勝ち馬プリンセスアリーは12着に敗れ、森泰斗騎手は
「ペースが落ち着いたし、枠も悪かったですね。前が残っちゃうから圧をかけに行ったけど、
休み明けでまだ動けなかったし、息がもたなかった。でも、関東オークスの時より体は楽になっている。
もうちょっと体は増えていいし、マイル前後の方がいいかな」と振り返っていました。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。