1月23日に船橋競馬場で行われた報知グランプリCは、
最後の直線で早めに抜け出したキングストンボーイが1番人気に応えて転入後2連勝を飾りました。
キングストンボーイ(Photo by 両角昭男)
前走の勝島王冠よりも大きく出遅れる不利をリカバリーした御神本訓史騎手は
「あそこまで出ないとは想定していませんでしたが、うまく運べたと思います。
直線も弾けてくれたし、フワッとしましたが、また内から来たらグイッと伸びてくれて、まだまだ余裕のある走りでした。
前回で大将格のサヨノネイチヤを破ったことがフロックではなかったことを証明できたので、
強気に交流重賞に挑戦していいと思います」ときっぱり。
御神本訓史騎手(Photo by 両角昭男)
次走はダイオライト記念(3月12日、船橋2,400メートル)が視野に入ります。
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎キングストンボーイ1着
〇ムエックス2着
▲サンテックス3着
△ナニハサテオキ5着
△テンカハル8着
で的中。
川崎マイラーズに次ぐタイトル奪取を狙った3番人気ムエックスは、インから追い上げるも2着に終わりました。
張田昂騎手は「スタートからハミ取りは良かったけど、砂をかぶせたらいい感じだったし、距離は対応できた。
周りを見ながら乗っていたけど、御神本さん(キングストンボーイ)あそこにいる!?って…。悔しいなあ。でも、力はある。
行ってくれる馬がいないと普通に引っかかりそうだけど、砂をかぶせれば距離はもっと長くても大丈夫そう」と収穫を口にしています。
これまでマイル中心のローテーションが組まれていましたが、
JRAダート1,800メートルで3連勝した実績が示す通り、中距離路線での活躍も期待できそうです。
ムエックス(Photo by 両角昭男)
転入初戦のカサブランカ特別を快勝した勢いに乗り、重賞に挑んだ2番人気サンテックスは外から脚を伸ばして3着。
本田正重騎手は「前回は速くないし、たぶん砂をかぶる競馬になるだろうと思っていた。
我慢はしていたし、4コーナーも反応があったから勝てるかなって感じでしたけど、相手が強かった。
前回もそうだけど、直線ずっと左手前で替えてくれない。替えてくれればもう少しという感じはあるし、
御神本さん(キングストンボーイ)もさすがに最後は止まっていたから、
ノーチャンスではないという手応えはあります」と逆転へ意欲を見せていました。
サンテックス(Photo by 両角昭男)
そして、3コーナーで先頭に立った8番人気リンゾウチャネルが見せ場たっぷりの4着に好走。
安藤洋一騎手は「久しぶりにけっこう出して行ったので、馬もムキになった。
いつもは馬なりの二列目で競馬をしていたので、久しぶりに壁のないところで競馬をしてけっこう引っかかっちゃった。
よく頑張っていますけど、気持ち長い。1,800メートルなら二列目、三列目でいいかな」。
川崎マイラーズのコラムで触れた通り、9歳でも衰えはなく、1,600〜1,800メートルなら今後も上位争いを演じてくれそうです。
また、4番人気5着ナニハサテオキと初コンビを組んだ石川倭騎手は
「切れるタイプではなく、長くいい脚を使うタイプ。乗りやすい馬です。
ちょっと外を回っちゃいましたけど、しっかり能力は出せたと思う」と振り返っていました。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。