3月11日に船橋競馬場で行われた京成盃グランドマイラーズは、
最後の直線で一完歩ずつ差を詰めた2番人気フォーヴィスムがゴール寸前でクビ差とらえて重賞3勝目を飾りました。
フォーヴィスム(Photo by 両角昭男)
前走の兵庫ゴールドトロフィー(ハナ差)に続いて同タイム決着を制した吉原寛人騎手は
「しまいの脚にかけていたので、初めはリズムだけを整えて乗っていました。
使うたびにいい状態できてくれているし、まだまだ大きいところを取れると思います」と笑顔。
フォーヴィスムと吉原寛人騎手(Photo by 両角昭男)
同じ舞台で行われるかしわ記念(5月5日)が楽しみです。
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎ムエックス2着
〇フォーヴィスム1着
▲ギガース9着
△サンテックス4着
△ビヨンドザファザー10着
で的中。
単勝1・6倍の断然人気に推されたムエックスは早め抜け出しから押し切りを狙いましたが、あと一歩及ばず…。
報知グランプリCに続く2着惜敗となり、張田昂騎手は
「ペースが速かったでしょう。前が楽にしていたから意識しすぎた」とかなり悔しそう。
ただ、結果が伴わなかっただけで負けて強しのレースぶり。評価を下げる必要は全くありません。
ムエックス(Photo by 両角昭男)
一方、ハナを主張した7番人気リンゾウチャネルが見せ場たっぷりの3着。
報知グランプリCのコラムで触れた通り、マイルで存在感を示しました。
安藤洋一騎手は「単騎のハナで折り合いをつけて、早めのスパートで出し抜くのがテーマ。
一発狙うなら今日はそれかなって。ほぼ理想通り。
昂(張田騎手)がもう少し後ろを意識すると思ったけど、早めに来たので最後に差された感じ。
メンバーがかなりそろっていたけど、くらいついている。
厩舎サイドの仕上げが毎回本当にすばらしいので強気に行けるし、気持ちが若い」とパートナーを褒め称えています。
なかなか勝ちきれませんが、マイル路線では引き続きマークが必要でしょう。
リンゾウチャネル(Photo by 両角昭男)
3番人気4着サンテックスの手綱を取った石川倭騎手は
「もう少し前で競馬がしたかったけど、隣の馬が速くてポジションが後ろになってしまいました。
マイルでも追走に問題はなかったし、最後は伸びてきてくれました」とコメント。
6番人気5着ギガキングの和田譲治騎手は
「スタートも出てくれて、3コーナーでかぶされないようにだけ気をつけながら乗ってうまく行ったし、直線も頑張って食らいついている。
徐々に復活の兆しが見えてきたかなと思います」と手応えをつかんでいます。
連覇達成はなりませんでしたが、得意舞台の船橋1,800メートルで前進がありそうです。
そして、9着に沈んだ5番人気ギガースの本田正重騎手は「距離が長い。
嫌々ながらも食らいついている感じはあるけど、直線は止まっている感じ。マイルだったら後ろから行かないとダメかな。
力はあるから1,200メートル、1,400メートルなら」とスプリント路線での巻き返しを期待していました。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。