4月8日に川崎競馬場で行われたクラウンCは、7番人気の伏兵ミーヴァトンがゴール寸前で差し切り、重賞初挑戦Vを飾りました。
ミーヴァトン(Photo by 両角昭男)
大金星の町田直希騎手は「2コーナーまでペースが遅かったので、ちょっと厳しいかなと思いましたが、
向こう正面で流れが速くなったので、もしかしたらワンチャンスあるかなと。
自分の馬のペースを守って競馬をしようと思っていましたが、あそこでジッとこらえたので、最後に伸びてくれました」と笑顔。
今後は優先出走権を獲得した東京ダービー(6月11日、大井2,000メートル)が視野に入ります。
町田直希騎手&ミーヴァトン(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎ヤギリケハヤ3着
〇ケンシレインボー4着
▲プレミアムハンド5着
△ドリームジャパン2着
△ゴールドモーニン8着
でハズレ。
8番人気プローラーティオーが向こう正面で一気に動いたことで、
スムーズさを欠くレースを余儀なくされた1番人気3着ヤギリケハヤの張田昂騎手は
「あのまくりに対応できなかった。相手は矢野さん(ドリームジャパン)しか見えていなかったから
『良し、良し』って思っていたけど、うまく乗れなかったなあ」と悔しさをにじませながらも
「内容的には強い競馬。もちろん力負けじゃないし、展開ひとつ。
短すぎなければ、距離は意外に融通が利きそう」と巻き返しを狙っています。
ヤギリケハヤ(Photo by 両角昭男)
4番人気ドリームジャパンは直線で一旦抜け出したもののクビ差2着。
あと一歩で涙を呑みましたが、矢野貴之騎手は「いい競馬でしたよ。理想的。
まくられても気にせず自分のリズムで行けていて、抜け出すもうひと呼吸の我慢だった感じ。
直線でソラを使うところは変わっていないし、まだ走りきっていない。結果は負けたっていうだけ。
いろいろなところを使ってもそんなに変な競馬はしないと思うので、どんどん挑戦していった方がいい。
乗りやすいので距離は延ばしても大丈夫」と将来性に太鼓判を押しています。
POGコラム〜川崎(2)・大井編〜で紹介した高月賢一調教師の期待馬。
まだキャリア4戦目で伸びしろは大きく、近いうちにタイトルホルダーの仲間入りをしそうです。
ドリームジャパン(Photo by 両角昭男)
スタートで後手に回る不利のあった3番人気4着ケンシレインボーの山中悠希騎手は
「ゲートで立ち遅れちゃったような感じ。けっこう気が入っていて、ゲートの中に入ったら馬が硬くなっちゃって、
前脚を上げる素振りもあった。もうちょっとリラックスした状態で走れるポジションが良かったけど、展開的にも遅くて、
自分から動いていけるような馬でもないので…。まくりが来たのは良かったけど、しまいがもうちょっとでした。
馬場も今日みたいに乾かない方が良かったかもしれない。どんな距離を使ってもそれなりにまとめてくると思います」、
2番人気5着プレミアムハンドの笹川翼騎手は「ペースが遅くなって、速くなってで…。
レースだから仕方ないけど、跳びが大きいので淡々と運びたかった」と力を出し切れず残念そうでした。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。