4月10日に川崎競馬場で行われたネクストスター東日本は、
3コーナーで先頭に立ったガバナビリティーが1番人気に応えて押し切り勝ち。
昨年の平和賞、前走のニューイヤーC2着のうっぷんを晴らし、3度目の重賞挑戦で初タイトルを獲得しました。
ガバナビリティー(Photo by 両角昭男)
初騎乗の矢野貴之騎手は「2番手で自分のリズムで走れていたと思いますけど、
向こう正面から突いてくる馬もいたので、オーバーペースにならないように注意しながら乗っていました。
しぶとい走りでした。まだ体形的にも幼いところがある印象を受けますし、先々が楽しみ」とコメント。
今後は東京湾C(5月8日、船橋1,700メートル)に向けて調整されます。
矢野貴之騎手(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎ガバナビリティー1着
〇アッカーマン5着
▲ライトスリー11着
△フィエレッツァ2着
△プリムスパールス4着
で的中。
ライバルに真っ向勝負を挑んだ3番人気アッカーマンは直線で力尽きて5着。
本田正重騎手は「勝ちに行ったぶん、最後に止まっちゃった感じですかね。
あそこでジッとしていても勝てないし…。でも、小回りはウーン?て感じ。
浦和の時(ニューイヤーC3着)はそんなに思わなかったけど、
ちょっと走りづらそうな感じはありましたね」と首をかしげていました。
混戦の2着争いを制したのは、転入後2連勝中で2番人気に推されたフィエレッツァでした。
初物尽くしを克服するレースぶりに吉原寛人騎手は「スタートからちょっと寄られて窮屈になった部分があったけど、
初めてのコースでもよくこなしてくれた。最低限の位置取りから脚は使ってくれて、最後はしっかり2着まできてくれた。
勝った馬とは完成度の差。今からという感じの馬なので、まだ良くなりそう。
気性的な部分と今の完成度から1,400メートルぐらいがいい感じ。慣れている右回りの方が乗りやすいけど、
左回りも慣れてくればもっと進みが良くなると思います。背中がいいので、これから楽しみ」と将来性に太鼓判を押しています。
フィエレッツァ(Photo by 両角昭男)
以下の2頭も要チェックでしょう。
メンバー最速の末脚で3着まで追い込んだ6番人気ピーエムナナの今野忠成騎手は
「競馬が上手だから、本当はもう一列前に行きたかったけど、そこで急かしちゃうと最後に伸びなくなっちゃう。
内枠ならもう少し差のない競馬ができた。まだ冬毛も完全に抜けていないから良くなりそうだし、楽しめそう。
今日は普通に出たけど、とりあえずゲートだけかな」と課題を口にしながらも、牡馬相手の好走に満足そう。
ピーエムナナ(Photo by 両角昭男)
ハナを奪って4着に食い下がった7番人気プリムスパールスの御神本訓史騎手は
「初コースでテンションが高かった。ずっと外にモタれていたし、張っているから3、4コーナーも動けなくて…。
ちょっと乗り難しいというかテンションが高いところがあるけど、行かない方がいい競馬をしそうな感じがある。
かぶせても競馬はできそうなので、乗り方ひとつ。重賞を勝っているようにパワーがあるし、力はある」と手応えをつかんでいました。
ジェムストーン賞を圧勝したスピードは世代トップクラス。脚質に幅が出れば、選択肢も増えそうです。
プリムスパールス(Photo by 両角昭男)
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。