コラム

東京スプリント

4月16日に大井競馬場で行われた東京スプリントは、
直線で抜け出した4番人気のJRAエートラックスが押し切り、2つ目のタイトルを獲得しました。


エートラックス(Photo by 両角昭男)


昨年4月の兵庫チャンピオンシップ以来のコンビ復活で、約1年ぶりの勝利に導いたJ.モレイラ騎手は
「スタートはちょっと遅かったですが、すぐにスピードに乗ってくれて、リズム良くスムーズな競馬ができました。
正直、ハナに立つのが早かったかなと心配しましたが、よく粘ってくれました。体だけではなく、メンタル面も強くなった気がします。
それに加えて今日は馬の気分が良く、いいパフォーマンスを見せることができました」と振り返っています。


J.モレイラ騎手&エートラックス(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ガビーズシスター5着
〇イグザルト4着
▲サンライズホーク2着
△エートラックス1着
△エンテレケイア3着
△ダノンスコーピオン6着

でハズレ。

押して、押してハナを奪いきり、直線半ばまで先頭を死守していた5番人気エンテレケイアが3着。
昨年の東京盃(コラム参照)より着順を一つ上げて、地方最先着を果たしました。
約4か月ぶり、19キロ減の馬体重(509キロ)でしたが、吉原寛人騎手は
「よく行ききってくれたし、行ききってからのしぶとい脚がエンテレケイアらしさ。
右回りだとちょっと外にモタれて追いづらい部分があったので、そのへんが課題。休み明けで体重は減っていたけど、
体がすっきりしていて、返し馬の動きがすごく良かった。今までが重すぎたから、ちょうどいいぐらい。最低限の仕事になったかな。
JBCの船橋1,000メートルを最大目標にしているので挽回したい」と悔しさをにじませながらも、巻き返しに意欲を見せています。


エンテレケイア(Photo by 両角昭男)


前走のフジノウェーブ記念を7馬身差で圧勝した勢いに乗り、
ダートグレード競走初挑戦で4着に食い込んだ3番人気イグザルトも今後がかなり楽しみ。
御神本訓史騎手は「内枠も良かったし、いい競馬をしていたけど、馬場が軽すぎる。
脚抜きが良すぎるから、最後の踏ん張りは馬場の差もあるかな。1,200メートルで出して行っているぶん、
タメが浅くなったけど、それでもきている。交流でもやれることが分かったし、まだこれから。
1,400メートルの方がやりやすいけど、1,200メートルでも対応できる」と手応えをつかんでいます。


イグザルト(Photo by 両角昭男)


上記2頭は勝ち馬から0秒1差の好勝負に持ち込んでいますし、ともに大井1,200メートルの自己ベストを更新。
短距離路線の地方競馬代表として、打倒JRA勢の期待がかかります。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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