コラム

しらさぎ賞

4月23日に浦和競馬場で行われたしらさぎ賞は、ハナ争いを制したフェブランシェが単勝1・2倍の圧倒的な支持に応える5馬身差V。
昨年の東京シンデレラマイルに次ぐ、2つ目のタイトルを手に入れました。


フェブランシェ(Photo by 両角昭男)


前半3ハロン34秒9のハイペースでライバルをねじ伏せた吉原寛人騎手は
「スタートも決まって、二の脚もついて理想以上のハナを切るという競馬。
自分のペースで行きたい感じだったので後ろは気にせず、
セーフティリードで直線を迎えられて強い競馬だったと思います」と笑顔。
クイーン賞のコラムでも触れた通り、主戦場はマイル以下でしょう。
今後はスパーキングレディーC(7月9日、川崎1,600メートル)が視野に入ります。


吉原寛人騎手(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎フェブランシェ1着
〇マーブルマカロン除外
▲メイドイットマム3着
△サーフズアップ4着
△プリンセスアリー6着
△パウオレ7着

で単勝のみ的中。

大本線のマーブルマカロンがレース前の放馬で競走除外に…。
最後の最後に無印にした3番人気ツーシャドーが2着に入りました。
約4か月ぶりの実戦でしたが、初騎乗の張田昂騎手は「めちゃめちゃいい。返し馬からいい馬だなと思った。
品もあるし、おとなしいし、本当にかわいい。すごく気性がいい。(ここ3戦の大敗は)条件が合わなかったんじゃないかな。
乗った雰囲気はやはり短いところがいい感じだし、どこかでチャンスはありそう」と目を細めています。
史上初の連覇は逃しましたが、それでも浦和1,400メートルは【4−3−0−0】。
昨年のプラチナCではアマネラクーンと0秒1差の接戦を演じているので、この舞台設定なら牡馬相手でも侮れません。


ツーシャドー(Photo by 両角昭男)


7番人気3着メイドイットマムの本橋孝太騎手は「最近は長いところばかり使っているから、テンが忙しかったです。
もっと前に行けると思っていたけど、思った以上に後ろになっちゃった。
向こう正面で外に出してどれだけ反応するかって思っていたら、そのまま脚を使ってくれたので、最近の中では一番良かった。
ずっと具合が良く、なんで走らないんだろうって歯がゆかったけど、
前回(準重賞・スプリングヒロインC4着)より走ってくれて良かった。1,600~1,800メートルの方がいい」。


メイドイットマム(Photo by 両角昭男)


4番人気4着サーフズアップの矢野貴之騎手は「3コーナーぐらいで仕掛けがワンテンポ遅れたぶん、3着に届かなかった。
ちょっと忙しいですね。スローペースの方が良さそうな感じがあるけど、そのわりに最後しっかり伸びてきている。
この競馬をしていればどこかでハマりそうな気がします。マイルの方がいい」とコメント。
ともにマイル以上の路線でチャンスを狙います。

対照的に、8番人気5着アイゴールドの西啓太騎手は
「3着はありそうな感じだったけど、大事に乗ったわりに最後は止まっているので…。根本は短い距離かな」と振り返っています。
全6勝をマークしている1,200メートル以下の舞台で前進がありそうです。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

goTop