5月21日に大井競馬場で行われた大井記念は、すんなりハナを奪った3番人気ライトウォーリアがマイペースに持ち込んで後続を完封し、
昨年の川崎記念以来となる勝利で5つ目のタイトルを手に入れました。
ライトウォーリア(Photo by 両角昭男)
初騎乗のR.クアトロ騎手は「いいペースで逃げられたと思います。
直線で後ろからキングストンボーイが来た時はちょっと不安もありましたが、
まだ余力が残っていると分かっていたので大丈夫だと思いました」と終始笑顔。
R.クアトロ騎手&ライトウォーリア(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎キングストンボーイ2着
〇ライトウォーリア1着
▲キリンジ8着
△オピニオンリーダー3着
△リベイクフルシティ5着
2週連続で裏目を取らずハズレ。
単勝1・3倍の断然人気に推されたキングストンボーイは末脚不発に終わり、転入後の連勝が3でストップしました。
コンビ2度目の吉原寛人騎手は「前走は出てからの行き脚がもうちょっと馬力があったけど、その部分であの位置に収まっちゃった。
スローからのヨーイドンでライトウォーリアに展開が向いちゃった感じだし、馬場も逃げ馬場だったので…。
もっと攻めたかったけど、2,000メートルを意識したのでそんなに強気に乗れる感じでもなかった。
もうちょっと脚を使えたはずだけど、思ったより最後だらけてしまったので、連戦の疲れがあったのかな」と残念そう。
しかし、3着馬は4馬身離していますし、走破タイムも上々。中距離路線で主役級の評価は変えなくていいでしょう。
キングストンボーイ(Photo by 両角昭男)
唯一A2の身で挑んだ6番人気オピニオンリーダーが"2強"に食らいついて3着に健闘。
大井在籍時の主戦だった矢野貴之騎手は「前走(武蔵国オープン勝ち)でも言ったけど、体重は変わっていないのにひと回り大きくなっている感じ。
背中もしなやかに使えているし、すんなり2番手で王道の競馬でよく粘っている。操縦性もいいし、本当にたくましくなった。
ここで勝つにはもうワンパンチ必要かもしれないけど、上位2頭は年度代表馬と重賞3連勝中の馬。
ちゃんとステップアップしているし、今後が楽しみ」と充実ぶりに目を細めています。
23年の東京ダービー(5着=コラム参照)時の"予言"が現実のものになってきました。
オピニオンリーダー(Photo by 両角昭男)
11番人気の低評価を覆し、メンバー最速の末脚で4着に追い込んだヴィアメントの本田正重騎手は
「初めて乗ったから比べられないけど、調子が良さそうな雰囲気。少しシブいけど、乗りやすい」とコメント。
5番人気5着リベイクフルシティの和田譲治騎手は「スタートは出たけど、外が速くて砂をかぶる感じ。
ちょっと怯みながらだったけど、促していたらまたハミを取ってくれてあの位置をキープしてくれたのが収穫。
3、4コーナーでうまく外に出せたのでしまいは感じ良く伸びてきました」とこちらも好感触です。
その一方で、展開が向かず8着に敗れた2番人気キリンジの笹川翼騎手は
「ペースが遅くて、決め手勝負になっちゃった。あまり決め手がある馬じゃない。
2,000メートルは短いというか、広いコースなら距離は長い方がいいし、2,000メートルなら小回りがいい」と振り返っています。
好走条件が広いコースで2,000メートル以上、スタミナが問われるタフな展開、良馬場と絞られてきたので、今後の予想ブログに反映できそうです。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。