7月17日に大井競馬場で行われた優駿スプリントは、直線で抜け出した3番人気ハーフブルーが押し切り勝ち。
トライアル2着のリベンジを果たし、2度目の重賞挑戦で初タイトルを獲得しました。
ハーフブルー(Photo by 両角昭男)
31歳のバースデーVを飾った笹川翼騎手は「スタートも抜群に決まりましたし、
仕上がりがすごく良かったので自信を持ってレースを運んで、それに馬が応えてくれたのでとても誇らしいです。
これからの牝馬路線がかなり楽しみな逸材じゃないかと思います」と笑顔。
笹川翼騎手とハーフブルー(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎リオンダリーナ2着
〇ハセノブライアン9着
▲ブライトフラッシュ7着
△ハーフブルー1着
△フィエレッツァ4着
△カンノンミカヅキ10着
でハズレ。
押してハナを取り切った1番人気リオンダリーナは、トライアルの再現ならず2着。
西啓太騎手は「ポジションを取るまでに脚を使っちゃったぶん、最後にちょっと苦しくなっちゃった感じですね。
番手の競馬を試したこともないですし、『行ききった方がいいだろう』と先生と話をしていたので、イメージ通りでした。
どうしても一歩目が速くないので、枠が逆だったらというのはある」と悔しそうでしたが「1,200メートルなら古馬相手でもやれると思うし、
スピードはあるタイプなので斤量(アローワンス=南関東4競馬場公式ウェブサイト・Q&A参照)は有利に働くと思う。
あとは行ききれるかどうかですね」と巻き返しに意欲を見せています。
メンバー最速の末脚で3着まで追い上げた5番人気フレンドローマは収穫あり!!です。
京浜盃9着、羽田盃7着、東京ダービー6着からの路線変更でしたが、矢野貴之騎手は
「いい競馬でした。長距離を使っているぶん行きっぷりは悪かったけど、本当に器用に立ち回っている。
体幹がしっかりしてきたし、馬の成長を感じます。1,200メートルでも対応できるけど、スピードはちょっと足りないので展開待ちになっちゃう。
短いところを使い続ければ違うだろうけど、現状は1,800メートルが良さそう。
本当にうまく走っているし、この馬はすばらしいですよ」とべた褒め。
昨年のジェムストーン賞(2着)のコラムでも触れた通り、改めて存在感を示しています。
フレンドローマ(Photo by 両角昭男)
6番人気4着フィエレッツァの吉原寛人騎手は「大井の方が乗りやすい。
ゴチャついて追い出しがスムーズではなかったけど、やめずに走ってくれて次につながると思う。
1,200メートルは忙しいかな。1,400~1,600メートルぐらいがいい」。
7番人気5着タツノキングオーの本田正重騎手は「初物尽くしで頑張ったんじゃないかな。
右回りは初めてだったので、コーナーはちょっと抜ける感じはありました。1回使っていれば違ったかもしれないですね」とコメント。
フィエレッツァ(Photo by 両角昭男)
そして、デビューから5連勝中だった2番人気ブライトフラッシュは7着。
重賞の壁にはね返された主戦の庄司大輔騎手は「ふだんの攻め馬は右回りで乗っていたから問題なかった。
今まで自分のペースでしか走ったことがなかったし、テンのスピードとか周りが速い。
気持ち出負けしている感じはありましたけど、追っつけて行ってあの位置なので…。
いい経験になったと思います」と残念そうでした。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。