
10月9日に大井競馬場で行われた東京盃は、直線で抜け出した2番人気ヤマニンチェルキが後続を完封。
北海道スプリントC、サマーチャンピオンに次ぐ重賞3連勝を飾り、
大一番のJBCスプリント(11月3日、船橋1,000メートル)に弾みをつけました。

ヤマニンチェルキ(Photo by 両角昭男)
岩田望来騎手は「前がなかなか止まらない傾向にあったので、早めに前につけるイメージで乗りました。
すごく雰囲気が良く、いいポジション取りができたと思います。
まだ3歳馬ですし、斤量も1キロ軽いので、古馬と同じ斤量になったらどうかなというのはあるんですけど、
今日の強い勝ち方を見ると次も自信を持って挑めると思います」ときっぱり。

岩田望来騎手&ヤマニンチェルキ(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎ヤマニンチェルキ1着
〇サンライズアムール3着
▲ドンアミティエ4着
△クロジシジョー2着
△コンティノアール6着
△エンテレケイア7着
で的中。
2番手を進んだ9番人気マックスが直線でもしぶとく食い下がり、地方最先着の5着に健闘しました。
一昨年5着、昨年2着に次ぐ3年連続の掲示板確保に御神本訓史騎手は
「久しぶりに乗せてもらったけど、枠も良かったし、スタートも決まった。
展開は去年と違ったけど、このレースと相性がいいのか、時期的なものなのか、
こんなに速いスタートを切ってくれるのは最近ではなかなかない。
地方最先着だし、年齢のわりに本当に頑張ってくれた」と満足そう。
そして、明るい兆しを見せたのは7番人気エンテレケイアです。
前走の習志野きらっとスプリント(コラム参照)は12着と大敗を喫しましたが、
いい頃の行きっぷりが戻り、直線入り口までライバル14頭を引き連れて見せ場を作りました。
昨年(4着)を下回る7着という結果にも吉原寛人騎手は
「次のJBCに向けて気合だけは入れようと思っていた。ちゃんと行き切れたし、反応も戻っていた。
前回も悪くはなかったけど、夏の疲れが一気にきて動けなかった感じで、レースはモッサリで全然だった。
今日は返し馬から反応してくれているし、これぐらいのデキならJBCもスピードをうまく生かせれば」と大目標での逆転を狙っています。

エンテレケイア(Photo by 両角昭男)


江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。
