
11月3日に船橋競馬場で行われたJBCクラシックは、最後の直線で早めに抜け出したJRAミッキーファイトが後続を3馬身突き放す圧勝。
単勝1・7倍の断然人気に応えて重賞5勝目を飾り、帝王賞に次ぐJpn1タイトルを手に入れました。

ミッキーファイト(Photo by 両角昭男)
C.ルメール騎手は「やっぱり強いわ。すごい脚を使って伸びてくれました。
初めての船橋コースだったけど、どこでもいいパフォーマンスを出してくれる。
早めに完全なリードが取れて、その後は気持ちよかったです」と会心のレースを振り返っています。
次走は、東京大賞典(12月29日、大井2,000メートル)に向かう予定です。

C.ルメール騎手(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎ウィルソンテソーロ5着
〇ミッキーファイト1着
▲サンライズジパング10着
△メイショウハリオ2着
△サントノーレ3着
△キングズソード4着
でハズレ。
ハナを主張した3番人気サントノーレは直線で勝ち馬に一気にかわされる厳しい展開にもかかわらず、しぶとく3着に粘り込みました。
矢野貴之騎手は「状態の良さから、行けたら行ってもいいなと作戦を変更しました。自分の競馬ができたと思います。
勝った馬が強く、並ぶ間もなくという感じになったので、よく頑張ってくれている。さらに良くなってくると思います」とコメント。
荒山勝徳調教師は「矢野も思いきって腹をくくって行ったのか、これだけスタートを出たらシャマルが来ても受けて立とうという感じ。
向こう正面の入り口ぐらいまでは『あるかも』って思ったけど、ミッキーファイトの圧を馬がすごく受けていた。
思った以上に前走より力んでちょっと噛んじゃっていたから…。ただ、かわされる時は一瞬だった。
スッとかわされて前に入られた時にキックバックを受けたら、ちょっと怯んだ。
こういう速い流れを経験すれば、また先につながってくると思う。2,000メートルは絶対に長いし、
馬の状態を見てチャンピオンズC(12月7日、中京、ダート1,800メートル)に行こうかな」と気持ちを切り替えていました。

サントノーレ(Photo by 両角昭男)
中団からのレースを余儀なくされた8番人気ライトウォーリアは7着。
持ち味の先行力を生かせず、吉原寛人騎手は「スタートは出ているけど、スッと行かれちゃった。
ガリガリ仕掛けた後の行けなかったではチグハグになるけど、すぐに押さえたからそれなりには来ている。
しぶとく粘っているけど、そこから伸びる感じのタイプの馬じゃない。
体は若いので、チャンスのある鞍でいい競馬ができれば」と巻き返しを誓っています。

ライトウォーリア(Photo by 両角昭男)
そして、10番人気8着ギガキングの野畑凌騎手は
「砂をかぶってちょっと嫌がっちゃったけど、なんとか食らいついたかな。
しまい外に出したら伸びてきましたし、僕的にはもう少し前めで競馬をさせてみたいです。
こういうメンバーだと(ペースが)速くなっちゃうので、もう少し緩和したら強気に乗ってもいいのかな。
全然終わってない。トモの感じが良くなっているし、状態は良くなってきた感じ」と復活に手応えをつかんでいます。
日本テレビ盃(コラム参照)でも触れている通り、地方馬同士ならマークが必要でしょう。

ギガキング(Photo by 両角昭男)


江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。
