
11月5日に船橋競馬場で行われた平和賞は、すんなりハナを奪った6番人気スマトラフレイバーが追いすがる3番人気ロードレイジングを退けて、
2度目の重賞挑戦で初タイトルを獲得しました。

スマトラフレイバー(Photo by 両角昭男)
前走の鎌倉記念6着(コラム参照)でデビューからの連勝は3でストップしましたが、
野畑凌騎手は「前回はうまくいかなかったので、ここでしっかり勝つことができてうれしいです。
1コーナーから2コーナーにかけて少しペースが上がってしまったけど、
道中はしっかり自分のペースに持ち込めて、直線までしっかり頑張ってくれました。
併せ馬になった時はヒヤヒヤしたけど、しっかり馬が根性を見せてくれた。
距離も少しずつ長いところに対応してくれているので、そこが成長している感じ」と笑顔。

野畑凌騎手(Photo by 両角昭男)
次走は、全日本2歳優駿(12月17日、川崎1,600メートル)が視野に入ります。
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎ミリオンクラウン7着
〇モエレサワンミヤギ2着
▲クラウニングカップ4着
△スマトラフレイバー1着
△ロードレイジング3着
△コンヨバンコク8着
でハズレ。
ゴール寸前でモエレサワンミヤギに差され、クビ+クビ差の3着に泣いたのはロードレイジングでした。
御神本訓史騎手は「外を回されたぶん、もったいなかった。一瞬しか切れ味がないから、最後にちょっと脚いろが一緒になっちゃった。
でも、前回(鎌倉記念5着)みたいな競馬にならなかったし、ちゃんと走ってくれたので、ちょっとずつ成長していってくれれば。
今日はだいぶ自分の競馬をしてくれている」とルーキーズサマーC勝ち馬の力を再認識。

ロードレイジング(Photo by 両角昭男)
重賞初挑戦ながらも、5着に健闘した7番人気ハネダブライアンの本田正重騎手は「スタートしてからも思っていたよりはついて行けた。
御神本さん(ロードレイジング)をやり過ごしても良かった感じ。もしかしたら着順が1、2個は上がったかもしれない」と振り返っています。

ハネダブライアン(Photo by 両角昭男)
人気を下回る結果になった2頭のコメントは以下の通り。
競走中止(心房細動)明けだった4番人気6着キングペルレの篠谷葵騎手は
「先行争いが激しくなってかかっちゃったので、最後までもたないだろうなって思っていた。
強いメンバーでもまれて、強くなってくれればいいかな」と前を向いています。
トライアル・チバテレ盃を含む3戦3勝のホームコースで2番人気に支持されたコンヨバンコクは8着となり、
岡村健司騎手は「枠も並びもあまり良くなくて、うまく乗れていないけど、頑張って走ってくれている。
そんなに速くないし、翼さん(ミリオンクラウン)に突っぱねられちゃって、僕もあれ以上は行こうと思っても行けなかった。
厳しい流れになりましたね。リズム良く行ければもっとやれます」と残念そうでした。


江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。
