「九州へのエール」
2016/4/18
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しかしその馬は上場番号5番だったために、もう馬房を片付け終わって、馬運車に乗ろうとしているところだった模様。
佐賀競馬場の馬積み下ろし場所は、高台にある1コーナーの下。そこからセリ会場のパドックまでは、2コーナーの奥にある馬用の坂をのぼり、ぐるっと回ってこなければならない。ということは、馬と一緒に歩くとすると、おそらく急いでも10分。司会進行係はその間、黙っているわけにはいかない。
ということで、改めて「シンメイジョイの2014」の血統背景を紹介し、そして最初の上場時には盛り込めなかった「この馬は熊本県でうまれましたが、1歳の夏に北海道に移動して、浦河のBTCにて育成そして鍛錬が重ねられ、再び熊本県に戻ってきたという馬でございます」ということをアピール。
しかしさすがに帰る寸前だった馬を呼び戻したのだから、それだけではぜんぜん時間が足りない。司会屋は場をつなぐのが商売だから、表現を少しずつ変えつつ、その件も含めて3回か4回は紹介しましたね(汗)。
そうしたら、あらビックリ。再上場を申し込んだ人以外に2名のお客様がセリに参戦。180万円からスタートして、最終的に260万円まで発展したのですよ!!!
で、買ってくれたのは、申し込み者と違う人。最初の上場時に声がかかってあっさり落札されるよりも高い金額になったのだから、これはケガの功名というか、メチャメチャ運がよかったということかしら?
その結果を受けてセリ市場を閉場するあいさつを言い、パドック内にいた宮村さんに声をかけると、うれしさと同時にホッとしたという表情をされていました。私も結果的に買い手がみつかって「ホッとした」という思いでしたわ。
今後のセリ市場では、盛り込めるセールスポイントは遠慮なく盛り込もうと思いましたね。セリ市場には生産牧場のみなさんの生活がかかっている、そのことは当然ながら意識してきたのだけれど、売るためにはもっともっと気合を入れないと!
(2016年九州トレーニングセール)
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