「小回りでの激戦にビックリ!」
2016/11/21
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私が到着したのは午後1時前で、レースは残すところあと4つ。そういう段階でもまだ馬券つき特産品は販売されていて、お兄さんが「ここに並んでいる馬券は、もう当たってます!」と、ケンシロウみたいなセリフでお客さんを引き寄せておりました。うーん「もう当たってる」って、いい響きですなあ。
この地域でいちばんのイベントということで大いに賑わっている場内を巡り、厩舎にも行ってみると旧知のみなさんが出走の準備中。レースは20分おきにあるので、全レースに騎乗している長谷川和彦さんは「いやもうバタバタですね」と忙しそう。それでも「春は串木野の浜競馬、夏はJRA宮崎育成牧場の草競馬、秋は綾競馬がぼくたちの三冠ですね」と、笑顔。南九州で競走馬の育成をしているみなさんにとって、綾の競馬は大きな目標になっているようです。
しかしながら、フルゲート5頭といえども馬場に砂が敷かれているところの幅は見たところ8mくらい。1周1000mのコースで直線が300m以上ある感じなので、おそらく川崎競馬場より急カーブではなかろうかと。これは騎乗技術が必要ですなあ。実際、ポニーレースでは4コーナーを曲がり切れなくて競走を中止した馬がいた模様。こういうところで騎乗技術を磨いているから、南九州の育成場は中央地方の調教師さんに信頼されているという面があるのだろうなと改めて感じましたね。
(5頭立てでも密集の競馬)
以前から思っていたことではありますが、騎乗技術が磨かれるのはやはり小回りコース。たとえば地方競馬在籍時にJRAで100勝以上を挙げた騎手は、安藤勝己(189勝)、吉田稔(160勝)、岩田康誠(137勝)、内田博幸(132勝)の4名がいるわけですが、そのうち3名が1周1100m以下の競馬場が主戦場でした。小回りのほうが少しのコースロスが結果に響く割合が高いわけで、インサイドワークが身についてくる傾向があるというのはあながち間違っていないかも。
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