「高齢化問題」
2017/4/17
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しかし開けてビックリ玉手箱。なんと昨年とほとんど同じという50名ほどの購買登録者があり、セリ会場のパドックを囲む人たちも昨年並み。そして12頭のうち8頭に買い手がつき、昨年は1頭だけだった500万円超えの馬が、なんと4頭も誕生したのです!
雨が降ったり止んだりというコンディションのなか、本当にありがとうございました。この場を借りて御礼を申し上げます。と同時に、もっと馬をたくさん揃えてお客様をお迎えしたいなと思いましたね。
上場される馬にしても、札幌のトレーニングセールで目立つのはなかなかむずかしいですが、九州に来れば相対的な注目度は高くなります。その点を北海道の牧場の人やメディアなどにアピールしているのですが、なかなか打てば響くという感じにはならなくて。
確かに、北海道から九州まで馬を運ぶことにはリスクがあります。それでも北海道で育成された馬が、少ないながらも九州トレーニングセールで購買されている事実はあるのです。その点を含めて市場関係者一同、なんとか九州の馬産の灯を絶やさないようにという思いで頑張っております。
という「やってよかったですね!」と思えた九州トレーニングセールを終え、福岡空港から羽田空港を経て新千歳空港にレッツゴー。北海道上陸後はレンタカーを運転して、日付が変わる直前に静内に到着。夜が明けると「産地馬体検査」の取材です。
産地馬体検査とはJRAが実施するもの。これを受けるとJRAの競走馬登録が完了して、美浦または栗東のトレセンを経由しないで函館、札幌競馬場に入厩できることになります。ということで検査会場には大量の2歳馬が集まるので、2歳馬の本(いわゆるPOG本)を作るメディアは、取材者をそこに送り込んでいるわけです。
そのメンツがまったく代わり映えしないんですよ。つまり、1年たつと平均年齢が1つ上がるという状況。それがもう10年以上も続いています。私が初めて産地馬体検査の会場に行ったのは30代前半でしたが、そこを起点にしても取材者の平均年齢は15前後も増えていることになります。
おー、こわ。
(高齢化が進むマスコミ陣)
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