「エーデルワイス賞で再認識」
2017/10/16
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全国行脚でおなじみのトウホクビジンもグランド牧場うまれ。今年はJRAでカデナが芝の重賞を制しましたが、やっぱりグランド牧場は「ダート特化型」の牧場というキャラが明確になっているように思います。
今年の9月に初めてその敷地に足を踏み入れさせてもらいました。整えられた緑に感心し、自然の傾斜を利用できるところも活躍の源になるのだなと感じました。
(グランド牧場=中央にいるのは馬像です)
とはいえ、その原動力となっているのは、生産と育成の方針の合致。前出の馬でカデナなどを除くほとんどの馬が、自前で育成されたということがその証明になります。
そりゃもちろん「オールマイティー」が最強なんですけれど、それは「すべてが中途半端になる」危険性を秘めているもの。受験勉強だって全部の教科がよければいいですが、それができない人がそこを目指しても厳しいですよね。だったら得意の教科で満点を取って、平均点を上げるほうが得策。日本の牧場や育成場は、そのあたりが徹底されていないように思うんです。
キャラ特化型牧場といえば、代表的なのが「2歳戦のマイネル&コスモ&ウイン」。ノーザンファームもじつはキャラ特化型で、芝の中長距離の重賞には育成馬がたくさん顔をそろえるものの、ダート重賞では出走馬がゼロということがけっこうあります。
なんとなく、マイネル&コスモ軍団に芝向きの晩成型が入っても素質が開花されない可能性は大きいような気がしますし、ノーザンファームで筋肉ムキムキのダート馬というのもイメージ的に微妙。実際の育成プログラムも基本的に「マイネル&コスモは早期デビュー」で「ノーザンファームはクラシック」を目指す方向性になっていますが、しかし馬と人とのマッチングがイマイチになっているケースは、わりと多くある気がするのです。
このあたりはホンモノ馬主さんや、いわゆる一口クラブの会員さんが主に考えるべきところだとは思いますが、馬券勝負のときにも重要。意外とそれで当たりを引くことも多いですからね。
という文章の流れだと、今週の埼玉新聞栄冠賞はグランド牧場のイッシンドウタイに注目、ということになるのですが……。はたして8カ月ぶりの実戦で大丈夫かしら?
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