コラム

羽田盃      

4月24日に大井競馬場で行われた3歳ダート三冠の第一戦・羽田盃は、
逃げたアンモシエラを最後の直線でとらえたJRAアマンテビアンコが1番人気に応えて快勝。
スタートでつまずく不利で2着に敗れた雲取賞のリベンジを果たし、2度目の重賞挑戦でJpn1のタイトルを手に入れました。


アマンテビアンコ(Photo by 両角昭男)


新ダート体系元年の羽田盃。初騎乗で勝利に導いた川田将雅騎手は
「ゴールまでにはきっちりつかまえてくれる雰囲気でしたので、無理せずゆっくり行こうと思っていました。
まず一つ取ることができたので、次に向けていい準備をして走ってくれれば」とコメント。

次走は東京ダービー(6月5日、大井2,000メートル)で2冠制覇を狙います。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎アマンテビアンコ1着
〇ブルーサン8着
▲アンモシエラ2着
△ハビレ4着
△ティントレット7着

で的中。

ポツンと最後方を進んだ8番人気フロインフォッサルが、しぶとく追い上げて地方最先着の3着に入りました。
最低人気の低評価を覆す好走に本田正重騎手は
「ゲートは出ているけど、その後が全然進まないから、無理してついて行くこともないなって。
しまいはしっかりしているし、すごくいい。まだ緩いし、先が楽しみ」と満足そう。
ニューイヤーC雲取賞(ともに5着)のコラムでも触れた通り、まだまだ成長途上の段階。
2,000メートルが舞台になる東京ダービーで1、2着馬との差をどれだけ詰められるのか?
さらなるパワーアップを期待しましょう。


フロインフォッサル(Photo by 両角昭男)


終始内々の経済コースを立ち回った7番人気ムットクルフェは5着に健闘。
重賞初挑戦がダートグレード競走でしたが、初めて手綱を取った山崎誠士騎手は
「頑張ったし、すごく内容が良かったですね。3コーナーぐらいでオッと思ったけど、最後は離されちゃった。
走りがいいし、距離はもつ」と手応え十分。


ムットクルフェ(Photo by 両角昭男)


一方、6番人気マッシャーブルムは京浜盃に次ぐ6着。
主導権を握った前走とは一転、差す競馬を試みた矢野貴之騎手は「やりたいことはできています。
3コーナー手前ぐらいまではいいところにくるかもしれないという雰囲気はあるけど、追ってからが伸びないのが…。
まだ本当に緩くてこれから。背中はすごくいい」と振り返っています。

そして、絶好の2番手でレースを運んだ5番人気7着ティントレットの森泰斗騎手は
「ひっかかったのもあるけど、前より短距離っぽくなってきているから、そこに適性があるのかな。
具合が上がっているぶん、力が入って走るようになっている」と残念そう。

ともに1,800メートルで勝ち鞍がありますが、路線変更が視野に入るかもしれません。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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