8月21日に浦和競馬場で行われたルーキーズサマーCは、ハナを主張したライトスリーが1番人気に応える7馬身差の圧勝。
デビュー以来の連勝を3に伸ばし、今年最初の南関東2歳重賞ウイナーに輝きました。
ライトスリー(Photo by 両角昭男)
笹川翼騎手は「デビュー前の追い切りに乗せてもらって、その時から自分自身すごく惚れ込んでいた馬。
逃げる形になりましたが、いい意味でまだ遊びがある感じで走っていたので、直線はしっかり伸びてくれるだろうなという手応えでした。
スピードがあり、馬格も良くて力もある。競馬センスもあるし、現時点では言うことない」とべた褒め。
今後は全日本2歳優駿(12月11日、川崎1,600メートル)が視野に入ります。
ライトスリー(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎ファイアトーチ7着
〇ライトスリー1着
▲オニアシ5着
△シェナノパリオ3着
△ヤギリケハヤ6着
予想が外れたのは残念ですが、すぱっと!POG!コラム
(大井・浦和編、
船橋・川崎(1)編)推奨馬の
ワンツーフィニッシュだったのがせめてもの救いです。
6番人気の低評価を覆してリヴェルベロが2着に粘り込みました。
勝ち馬をマークする形でレースを進めた木間塚龍馬騎手は
「状態も良かったですし、砂をかぶらないように前の方で競馬をするのは頭に入れていました。
スタートも良かったですし、馬も頑張ってくれたので勝ちたかった。
大井でも浦和でも大丈夫だけど、暗い時間に攻め馬をしたことがなく、ナイターだったので影などを多少モノ見していた。
次はもっと落ち着いていると思います」と手応え十分。
19年の園田プリンセスCを制したスティローザ(父トランセンド)を半姉に持つ矢野義幸厩舎ゆかりの血統馬で、牝馬路線の常連になりそうです。
リヴェルベロ(Photo by 両角昭男)
向こう正面でシンガリにいた7番人気シェナノパリオは、ロングスパートで大外から3着まで追い上げる価値のある内容。
秋元耕成騎手は「前回から今回までけっこう乗り込んだ。これ以上は強く攻めたりはできないけど、
この後もエサ(喰い)が上がらないでバンバン乗れれば面白みが出てくる。
先々は良くなるだろうし、力をつけてくるんじゃないかな。これぐらい折り合いがつけば距離はどこでも」とニヤリ。
砂をかぶってもレースができるのは強みで、フロック視はできません。
シェナノパリオ(Photo by 両角昭男)
2戦2勝の無敗馬対決はライトスリーに軍配が上がった一方、2番人気ファイアトーチ、3番人気ヤギリケハヤは若さを露呈する結果に…。
6着ヤギリケハヤの所蛍騎手は「コースは気にならないです。今まではペースが遅かったけど、ずっと流れていたので…」、
7着ファイアトーチの森泰斗騎手は「最初からテンションがおかしい。平常心じゃなかった。
暗い時に走るのも初めてだし、若い馬にたまにある」とともに言葉少な。
不完全燃焼に終わりましたが、この経験を生かして重賞の舞台に戻ってくる日を待ちたいと思います。
そして、5番人気4着クマノコの張田昂騎手は「行き脚はつくけど、まだ精神的に幼いのが課題。これから走ってくると思う」、
4番人気5着オニアシの御神本訓史騎手は「もう一列前で競馬をしたかったけど、思ったより後ろになっちゃった。
1、2着にはかなわなかったけど、3着ぐらいには来た気がする。前回より乗り味はかなり良くなっているので、
徐々に力をつけてくれれば」とコメント。
こちらも成長待ちの段階です。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。