コラム

平和賞            

10月30日に船橋競馬場で行われた平和賞は、ホッカイドウ競馬のウィルオレオールが単勝1・7倍の断然人気に応えて差し切り勝ち。
2度目の重賞挑戦で重賞初制覇を飾りました。


ウィルオレオール(Photo by 両角昭男)


主戦の石川倭騎手は「左回りの調教は十分にやってきたので、何も不安はありませんでした。
直線に向いた時は半信半疑でしたが、馬が頑張ってくれました。
距離もしっかりこなしていますし、先々楽しみな馬だと思います」とコメント。

次走は、全日本2歳優駿(12月11日、川崎1,600メートル)に向かう予定です。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ウィルオレオール1着
〇アッカーマン4着
▲キングミニスター6着
△ガバナビリティー2着
△プレミアムハンド3着

で的中。

4コーナー先頭から押し切りを狙った4番人気ガバナビリティーは、あと一歩及ばずクビ差の2着。
デビュー前から素質に惚れ込んでいただけに、笠野雄大騎手は「ハナに行っちゃうかは出方次第だったけど、
馬場も馬場だし、積極的な競馬をしようと思っていた。アッカーマンを行かせるより自分が行っちゃった方がいいかなって。
いや~、最後に相手の馬(ウィルオレオール)がもうひと伸びしてきちゃったからね。止まっているわけじゃないけど、力が及ばなかったなあ。
ずっと感じは良くて、折り合いはいくらでもつくし、反応も良かったから、押し切れると思ったけどなあ」と悔しそう。


ガバナビリティー(Photo by 両角昭男)


連闘で臨んだ5番人気プレミアムハンドは、向こう正面半ばからしぶとく追い上げて3着に食い込みました。
初めて手綱を取った笹川翼騎手は「競馬は上手かったし、しっかり伸びきって最後までこの馬なりに一生懸命走ってくれたかな。
内容的には十分満足している。距離が延びてさらにいいし、明らかに2,000メートルぐらいあった方がいいタイプ。
気持ち的な問題も多少はあるけど、スピードに乗り切れないから、もっと体がガツッとなれば。成長待ち」
と三冠路線に向けて手応えをつかんでいます。
若武者賞のコラムでも触れた通り、心身ともに成長途上。
「すぱっと!POG!」コラムの推奨馬でもあるので、本格化する日を待ちたいと思います。

以下の2頭は短距離~マイル路線が主戦場になりそうです。

トライアルの覇者で2番人気に支持されたアッカーマンは、直線で伸びきれず4着。
デビュー以来の連勝が3でストップし、本田正重騎手は「スタートは一歩目が速かったのでハナに行こうかと思ったけど、
内がけっこう出してきていたから、行かせて折り合い重視で。道中も折り合いはついたけど、最後は甘くなっちゃいましたね。
すごくイレ込んで汗もけっこうかいていたし、現状はマイルまでかな」。

そして、6番人気5着オニアシの御神本訓史騎手は「枠も良かったし、状態も上がってきているようだったのでこの馬の競馬をした。
このメンバーでこれだけ走れたのは良かった。マイルぐらいが良さそう」と振り返っています。


オニアシ(Photo by 両角昭男)


プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

goTop