コラム

帝王賞

7月2日に大井競馬場で行われた上半期のダート王決定戦・帝王賞は、3コーナーで早くも先頭に立ったJRAミッキーファイトが押し切り勝ち。
単勝1・7倍の断然人気に応えて重賞4勝目を飾り、念願のJpn1タイトルを手に入れました。


ミッキーファイト(Photo by 両角昭男)


C.ルメール騎手は「スタートからリラックスしていて、馬との呼吸は完ぺき。体がとてもパワフルです。
自分のペースで走れるし、もうちょっと後ろからでも乗れるし、それがストロングポイント。
未来のスーパースターホースを見られました」とべた褒め。


C.ルメール騎手(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ウィルソンテソーロ5着
〇ミッキーファイト1着
▲ラムジェット6着
△アウトレンジ2着
△シンメデージー9着
△ディクテオン4着

でハズレ。

地方最先着の4着に食い込んだのは、外から猛追した7番人気ディクテオンでした。
前走の川崎記念2着(コラム参照)に次ぐ2度目のコンビだった矢野貴之騎手は 「ペースが落ち着くところが欲しい。
前回の川崎はそこでいいポジションが取れて、そのままスローだったからいい時に動けたけど、今日は淀みなく流れている感じ。
道中のタメが利かなかったから前回ほど切れていない。それでもよく追い込んでいるし、どこかで大仕事をしてくれそう。
大きいコースよりも、左回りの小回りが意外に合っていると思います」と力を再認識。
4つ目のタイトル獲得のチャンスは、展開が鍵を握りそうです。

そして、9番人気7着のオピニオンリーダーも要チェックでしょう。
ダートグレード競走初挑戦ではさすがに分が悪く7着に敗れましたが、大井2,000メートルの自己ベストを0秒9短縮する2分4秒5をマーク。
初騎乗の本田正重騎手は「走りますね。まだ良くなりそう。南関東馬同士の重賞ならいい勝負するんじゃないですか」と高く評価していました。
大井記念のコラムでも触れた通り、浦和・小久保智厩舎に転厩してからの充実ぶりは目覚ましく、
重賞ウイナーの仲間入りをする日も遠くはなさそうです。


ゴール前での接戦を制したミッキーファイト(内)(Photo by 両角昭男)

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

goTop