コラム

勝島王冠

12月3日に大井競馬場で行われた勝島王冠は、
最後の直線で抜け出したキングストンボーイが単勝1・9倍の断然人気に応えて史上2頭目の連覇を達成しました。


キングストンボーイ(Photo by 両角昭男)


マイルグランプリのコラムで触れた通り、適性舞台で見事に勝利に導いた吉原寛人騎手は
「1,800メートルでは一番強い馬だと思っているので、今日は負けられないという気持ちで乗っていました。
ちょっと外めになるけど、自分の動きたいところですんなり動いた方がいい馬なので、あの位置になりました。
抜群の手応えでした」と終始笑顔。


吉原寛人騎手(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎キングストンボーイ1着
〇ダテノショウグン9着
▲ライトウォーリア3着
△ミックファイア7着
△オピニオンリーダー8着

で単勝のみ的中。

逃げ粘る2番人気ライトウォーリアとの追い比べを制した7番人気ナンセイホワイトが2着に入り、波乱を演出しました。
初めて手綱を取った安藤洋一騎手は「壁を作れなくて引っかかりっぱなし。ここ2戦を見ていても一生懸命に走りすぎている。
ブリリアントC(昨年3着=コラム参照)の時みたいにちょっと遊ばせて、
壁を作って出られないぐらいのところからピュッとひと脚使う感じがベストなのかな。今日でだいたいのイメージは沸いた。
1,800メートルでも2,000メートルでももつけど、自分で競馬を作りにいっていいタイプじゃない。
どこかで前が開けばラッキーぐらいの感じで我慢させていれば、めちゃめちゃ走れると思う。また乗りたい」と好感触。
コンビ継続が叶えば初タイトルを獲得する日は遠くないでしょう。


ナンセイホワイト(Photo by 両角昭男)


引退レースとなったライトウォーリアに約2年ぶりに騎乗した矢野貴之騎手は
「斤量(59キロ)のぶんかな。馬は衰えている感じもなく、引退するのはもったいない感じがするけれど、
この後は大事な仕事(青森のスプリングファームで種牡馬入り)があるので、無事に終われたことは良かったと思います」と振り返っています。
引退セレモニーは12月17日の川崎競馬3日目第8レース終了後に行われる予定です。


ライトウォーリア(先頭)(Photo by 両角昭男)


しぶとく4着に食い込んだ11番人気ハデスキーパーの西啓太騎手は、マイルグランプリ5着に続く好走に
「この相手でよく頑張ってくれました。イメージ通りの競馬ができたし、今後も堅実に頑張ってくれると思う」とコメント。

また、転入2戦目だった5番人気5着バハルダールの藤田凌騎手は「今日はペースが速くなると思ったけど、
全然速くならなくて動きたい時に動けなかった感じです。この馬の良さを出せなかった。
大井の1,800、2,000メートルが一番合う」と悔しそう。ともに今後の重賞路線でも上位争いを演じてくれそうです。

そして、残念な結果になったのは次の2頭です。

絶好のイン3番手でレースを進めた4番人気ミックファイアは7着に沈み、
コンビ2度目の笹川翼騎手は「勝つかと思ったぐらいだけど、反応がなかった」とポツリ。

約7か月半ぶりの実戦だった3番人気ダテノショウグンも直線で伸びきれず9着に終わり、御神本訓史騎手は
「まだちょっと戻りきってないなあ。雰囲気は悪くないから、もうちょっとだと思うけど」と言葉少な。
連勝街道を進んだ〝怪物〟が完全復活するまではもう少し時間がかかりそうです。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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