1月24日に大井競馬場で行われた金盃は、
2周目3コーナーで先頭に立った3番人気ランリョウオーが直線の追い比べを制して昨年4月のブリリアントC以来の勝利を飾り、
5つ目のタイトルを手に入れました。
ランリョウオー(Photo by 両角昭男)
ランリョウオー(Photo by 両角昭男)
主戦の本橋孝太騎手は「並ばれてから良い時のランリョウオーの勝負根性を出してくれたので、
なんとかあと少し踏ん張ってくれと思って追っていました」とコメント。
本橋孝太騎手(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎セイカメテオポリス2着
〇ミヤギザオウ3着
▲アンタンスルフレ7着
△ランリョウオー1着
△ヴェルテックス6着
△コスモポポラリタ10着
でハズレ。
◎に推奨した1番人気セイカメテオポリスは、あと一歩が届かずアタマ差の2着。
吉原寛人騎手は「いやあ~、悔しいね。しっかり粘られちゃった。こっちも伸びてはいるし、
手応えは五分五分で最後は上げ下げの感じだったけど、悔しいですね。
一瞬ちょっと出かかったのに、差し返される形になっちゃったので。
今日の馬場はタフな感じなので早めに行きましたけど、結果的には正解だったと思います」と振り返っています。
一昨年2着、昨年3着の雪辱は果たせませんでしたが、
ダイオライト記念(昨年のコラム参照)で苦しんだ時計のかかる白砂に対応できたのは収穫。
今後はリフレッシュ休養を挟んで、オグリキャップ記念(未定)、大井記念(5月15日、大井2,000メートル)の連覇を狙います。
セイカメテオポリス(Photo by 両角昭男)
同じ舞台のトライアル(2着)に続いてスタートを決めた4番人気ミヤギザオウが見せ場たっぷりの3着に食い込みました。
コンビ2度目の桑村真明騎手は「向こう正面のスタートなのでゲートは落ち着いているんだと思います。
勝てる力はあるし、スタンド前ではイレ込むって今野さんも言っていたので、それ次第じゃないですか。たぶん距離は長い方がいい」。
ゲート難が解消されたのかは、スタンド前発走の1,800メートル戦が判断材料になるでしょう。
ミヤギザオウ(Photo by 両角昭男)
連覇を狙った6番人気4着カイルの御神本訓史騎手は
「元気がいい。この状態が続いてくれればチャンスはある」と復活の手応えをつかんでいます。
8番人気5着ドスハーツの矢野貴之騎手は「前半ちょっと流れているから、いいところにいたと思ったけど、
うまく理想的に運べても3着争いかな。思ったより走ってくれました」。
そして、5番人気6着ヴェルテックスの笹川翼騎手は「速い脚があまりないので仕掛けどころで遅れちゃう感じで、
そのまま流れ込みみたいなイメージ。バテていないけど、そのキャラクターにどうやって向き合っていくか。難しいところです」。
東京記念、埼玉新聞栄冠賞のコラムでも触れた通り、試行錯誤が続きそうです。
トライアルの覇者で2番人気アンタンスルフレは7着に敗れ、連勝が3でストップ。
名古屋在籍時の主戦・丸野勝虎騎手は「流れがこの馬のペースではなかった。
平均ペースの方がいい馬なので、ちょっと前半が速かったかな。しまいが伸びきれなかった。
もまれるのも良くないので前付けしたぶん、展開がきつかったです」と残念そう。
ラップの違いがあるとはいえ、走破タイムはトライアルより0秒2遅いだけなので、現状の力は出せているのかもしれません。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。