3歳ダート三冠2024

3歳ダート三冠

2024年、日本のダートは大きく変動。
地方・JRAの枠を超えた3歳ダート三冠の創設だ。

  • 2024年4月24日 大井1,800m

    羽田盃(JpnI)

    アマンテビアンコ

  • 2024年6月5日 大井2,000m

    東京ダービー(JpnI)

  • 2024年10月2日 大井2,000m

    ジャパン
    ダートクラシック(JpnI)

Pick Up レース

2024.1.17 船橋1,800mブルーバードカップ(JpnIII)【1着馬】 羽田盃の優先出走権(地方馬のみ)

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Road to 羽田盃

JRA所属馬の詳細な出走馬選定方法はこちら
(PDF/地方競馬全国協会)

ブルーバードカップとは

2024年、3歳ダート三冠戦線の先陣を切るのが「ブルーバードカップ(JpnIII)」。

船橋1,800mを舞台としたダートグレード競走として実施され、
南関東のみならず、JRAをはじめとした全国各地からクラシック三冠の挑戦権をかけ、有力馬たちが参戦してくることだろう。
なお、地方及びJRAの出走可能枠は地方馬11頭、JRA3頭となっている。

また、ブルーバードカップは前年の「ブリーダーズゴールドジュニアカップ(門別・H2)」が指定競走とされている。
これは、同レースの優勝馬で「サンライズカップ(門別・H1)」5着以内、
「JBC2歳優駿(門別・JpnIII)」地方馬上位3頭以内となった場合にブルーバードカップの優先出走権が付与されるというものだ。

今年の場合はブラックバトラーが条件を満たしているので、出走してくるようであれば是非とも注目したい。
※ブリーダーズゴールドジュニアカップ優勝 ⇒ サンライズカップ2着(JBC2歳優駿も地方馬最先着の3着)

有力馬紹介
データ分析
南関データ分析
参考レース
レース回顧(文:高橋華代子)
全日本的なダート競走の体系整備により、中央・地方所属の枠を超えた新しい3歳ダート三冠競走。
いよいよ、その前哨戦が始まりました。

1月17日に船橋11Rで行われたブルーバードカップ(1,800m)。
今年からダートグレード競走・JpnIIIに格上げ。
1着の地方所属馬には、一冠目・羽田盃(JpnI、4月24日・大井)の優先出走権が与えられます。

出走馬は9頭。
JRAから、もちの木賞(1勝クラス)を優勝した牝馬のアンモシエラ、2歳1勝クラスを勝ち上がったバロンドール&エコロガイアが参戦。
北海道からは、指定競走のブリーダーズゴールドジュニアカップを勝ったブラックバトラーと平和賞の勝ち馬カプセル。
佐賀から全日本2歳優駿6着馬ウルトラノホシが出走しました。

地元の南関東は、トライアルを逃げ切ったバハマフレイバー。
すでに3勝をあげ、安定した走りが続くソレナ。
平和賞2着で、移籍初戦となるキタノヒーローが迎え撃ちました。

最後まで熱戦が繰り広げられ、坂井瑠星騎手がコンビを組んだ紅一点の2番人気アンモシエラが差し切り勝ちを収めました。
牡馬たちを抑え、ダートグレード初挑戦V。

写真:両角昭男提供


坂井騎手は「すごく寒かったですけど、熱いレースをしてくれました。
牝馬で牡馬を相手に重賞を勝つことはなかなか難しいので、よく頑張ってくれました」と、愛馬をねぎらっていました。

最内枠のアンモシエラは好スタートを切ると、道中は無理なく4、5番手を追走。
最後の直線に入ると、逃げ粘るエコロガイアに並びかけたバロンドールが競り合う中、ゴール寸前で外から抜き去り、
クビ+ハナ差の大激戦を制しました。
2着がエコロガイア、3着がバロンドール。

坂井騎手は「この馬のリズムで運んで、特にポジションは気にせず進んでいきました。
そんな反応は早くありませんでしたが、最後まで踏ん張ってくれたなぁと思います」とコメント。

この馬のセールスポイントについて額田洋介調教助手は
「競馬前にテンションが高かったりする課題はありますが、乗り手の指示に従って、操縦性がいいですね」と話していました。

今後の予定はこれからオーナー様と考えていくそうです。
今回は1着でも賞金加算にとどりましたが、新しい3歳ダート三冠に向けた記念の一戦を制し、
今後どんなローテーションを組んでいくのか楽しみにしたいと思います。

地方最先着は4着のウルトラノホシ(佐賀)でした。
北海道の石川倭騎手が佐賀に期間限定騎乗中で、調教に乗り、レースでもコンビを組んでいます。

写真:両角昭男提供


3、4コーナーでつまずく大きなアクシデントはありましたが、最後は優勝したアンモシエラに0秒2差まで詰め寄り、
全国区の力があることを証明。

「つまずいてしまったので、もっと差は縮まったかもしれません。
走るたびに力はつけているし、距離は延びても大丈夫です」(石川騎手)。

今後は馬の状態を見て、2月14日の雲取賞(JpnIII、大井)に向かう予定とのこと。
その内容によって、ダート三冠に挑戦するかを考えていくそうです。

佐賀競馬場から登場した生え抜きのニューヒーロー。
真島元徳調教師は「アクシデントがあっても伸びてくれたし、今後につながる競馬になりました。
普段は大人しいですが、馬場に出ると相手に向かっていくような闘争心のすごい馬です。
もっとリラックスして走れるようになれば、追走も楽になると思います。
去年は地方競馬からイグナイターやミックファイアが出て盛り上がりましたが、
ウルトラノホシも活躍して、地方競馬の星になって欲しいです」と未来を見据えていました。


<他陣営の談話>
2着 エコロガイア 笹川翼騎手
「距離のことを考えて、1,800mですが1,800mじゃないようなレースをしたいなと思っていました。
1コーナーまでちょっとペースが流れて、それが最後の差になったかなと。
ここまで来たらしのぎたかったですけど、うまく走っている方かなと思います。
地方で言えば、小回りの1,600mがピッタリです。
1,800mはちょっと長いですが、コース形態によってはこなせなくはないと思います」

3着 バロンドール 横山典弘騎手
「(後ろの馬に)乗っかけられるようになってしまい、手応えが悪くなりました。
いつもだったら伸びるところも、今日は伸びなかったです。怪我がなければいいですが……」

5着 ソレナ 澤田龍哉騎手
「これまでとスタートの場所が違い、今日は(ソレナが)いつも馬場から厩舎に帰っていく出口が近くにあったので、
フワフワ走って集中しきれていませんでした。
現状ではJRA勢の地力というか強さを見せつけられた感じはありますが、あきらめない限りはチャンスはあると思っています。
この馬は行くだけの馬ではなく、しっかりと差して来れるのが強み。直線は長い方がさらに競馬はしやすくなると思います」


レース概要
実施日 1/17(水)
競馬場 船橋競馬場
距離 1,800m
出走条件 サラ系3歳
負担重量 牡馬 56kg 牝馬 54kg
【地方所属馬】2024.1.4までの地方所属時の総収得賞金1,200万円超で1kg加増
【JRA所属馬】2024.1.4までの収得賞金500万円超で1kg加増
優先出走権 【地方所属馬】1着馬に「羽田盃(JpnI)」の優先出走権付与

過去の Pick Up レース

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クラシック戦線 全体図
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